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するとそこには、ぽっかりと大きな穴が開いていた。階段が奥まで続いている。


笠松「なんだ、こりゃ!」


「参考書に書いてあった、ダンジョンじゃないかな?」


松本「思い出したぜ!そういえば載っていた。ダンジョンを攻略すると、ダンジョンマスターになれると。」


「ええ。その通り。だから、ここを私たちの最初の拠点にしない?ダンジョンマスターは、松本さんに任せたいわ。で、私たち三人の名前をダンジョンに登録してほしいの。名前を登録されてある人は、ダンジョン内から司令室へのワープが可能になるはず。それに、どこからでもダンジョンへ戻ってこれるとも書いてあったわね。ただ、そんなワープみたいな便利機能を使うには、複雑な条件がいろいろとあるみたいだけど。」



松本「提案自体は最高だ。おれたちはここにとどまりたかったし、安全な拠点も欲しかった。だが、いいのか?アヤさんがダンジョンマスターじゃなくて。何から何まで申し訳無さすぎて。」



「全然いいの。気にしないで。さぁ、暗くなってきたし早く始めましょ。」



こうして、ダンジョンに入っていった。


リュックから懐中電灯を取り出し、慎重にダンジョンに入っていったが、懐中電灯はすぐに不要となった。


そこには、明るい擬似太陽と、自然が広がっていたのだ。とはいえ、面積にすると小学校の校庭くらいなものだが。


魔物は、スライムくらいしかいなかったのでスルーした。


そして、見るからに仕掛けのありそうな大きな扉の前に来た。


「ここが、階層主のいる部屋ね。」


松本「どうやらそうらしいな。それにしてもすげーなここ。地下のはずなのに。」


笠松「ダンジョンなんだから細かいことは気にするな、って言われそうだが、どんな仕組みになってるのかとても気になるな。」



「じゃあ、開けるわよ。」


青スケ「念のため、簡単な結界を張りますね。」


紅「先制攻撃の準備は出来てるぜ。」


「ふたりともありがと。」



しかし、準備も虚しく、中にはスケルトンが一匹いただけだった。わけもなく倒すと、床がゆっくりと開き、地下2階へと降りるための階段が出現した。



その後も、何事もなく進んでいった。

第二層の主はただのオーク。


第三層の主は、ハイオークだった。


ジェイルに比べたら弱すぎてお話にならないレベルだ。


ハイオークを倒すと、今度は地下へ続く階段の代わりに、なにやら大きな水晶玉みたいなものが出現した。



「これがダンジョンコアね。どうやらこのダンジョンはここが最下層みたい。さ、登録しちゃいましょう。」


松本「どんなすごい魔物が現れるのかと思っていたが、肩透かしだったな。」


笠松「まあ、なんにせよ良かったぜ。ちょっと狭いけど、ここなら拠点として申し分無い。ダンジョンごと壊す勢いで地下を叩いてみたけど、ヒビ1つ入らなかったもんな。」


「おそらく、破壊不能なんだと思うわ。」


松本「やはりか。ほんっとに、ゲームみたいだな。」




そして、テキパキと作業を進める。


ダンジョンの最奥にあるコアに三人の名前を登録し、ダンジョンマスターは松本に。そして、【誓約書】を発動して、お互いが仲間であり、危害を加えたりしないことを誓約した。




しかし、実は【誓約書】の効果は少し違う。これは、お互いが遵守すべきことというよりは、スキル保持者が、相手に遵守させるものなのだ。


つまり、松本と笠松の2人はこの誓いを破るとすぐにわたしにバレるが、私はこの2人を裏切っても気付かれない。

ま、今のところそんなことをするつもりはないけどね。


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