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俺は思った。いつか、俺を助けてくれた命の恩人に会えたら、命の限りを尽くして恩返しをしようと。
まずは、、、。
バラバラになってしまったみんなを探さないとな。それから、アヤさん、、、。無事でいてほしい。短い時間だったが、話していて心がほっこりしたのだ。また会いたい、気付けばそんな風に思っていた。
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紅「いいのかよ?」
「何がー?」
紅「アイツに経験値あげちまって。加減しろなんて言うからびっくりしたぞ。まあそれでもおもしろかったからいいけどさ。」
「あの子、、えっと伊藤くんだっけ。あの子は完全な味方よ。」
青スケ「ふむ、警戒心の強いアヤさんにそこまで言わせる理由をお聞かせ願えますかな?」
「あの子は、命の恩人のことを死ぬまで忘れないわ。そういう性格よ。だから、私が困った時にはわざと、あの子の前でさっきと同じ炎のワザを放つのよ。」
青スケ「ふむふむ?」
「そうすれば彼は絶対に思い出す。ああ、あの時の命の恩人はあなただったのか、とね。」
紅「お前、物語に出てくる悪役よりも悪いやつだな。純粋な男の子の気持ちをなんだと思っているんだ。」
「ふふ、そういうところも好きでしょ?」
紅「まあな。そういうところ "が" むしろ好きだな。」
「さすが紅。」
青スケ「計算づくの行動、感服致しました。つまり、伊藤という人間が成長することは、アヤさんが成長することと同値というわけですな。」
「その通りよ、青スケ。」
青スケ「いやはや、大変興味深い。」
「まあそれを含めても、多分私が経験値を得た方が強くなれることは確か。でも、もっと先を見据えると、いつかこの行動が得になる瞬間が訪れるわ。
私自身を強化することは、順調にまっすぐ伸びるグラフなの。
でも私は、あとからグングン伸びるグラフを選択したのよ。二次曲線みたいなものね。時間が経つほど、つまり先を見れば見るほど、そのグラフは意味を成す。」
青スケ「アヤさんのそばにいると楽しいですなぁ。」
紅「おい、アヤは俺のだ。」
青スケ「承知しておりますよ。」
「ふふ、さて、私たちもレベル上げしにいきましょう。今度は違うところに行くわよ。人もいて、モンスターもいる。一石二鳥の場所へ。」
紅「なるほど、マップを使うんだな?」
紅はすぐに言いたいことを分かってくれる。大好きだ。




