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するとその時、ドタバタと激しい足音が聞こえてきた。


「おい!!!大変だ!!!伊藤はどこだ!」


伊藤「どうした武井。落ち着いて話せ。」


武井「大変なんだ。普通のゴブリンの三倍くらいのサイズの奴が現れたんだ。門番がやられた。いきなり真っ二つだ。あんな光景はもう、、、ごめんだ。」


伊藤「状況は分かった。

おい!!!みんな落ち着け!状況が良く無いのは分かってる。でも1番良く無いのは、ここで取り乱してみんながめちゃくちゃになることだ。まずは、避難を優先する。俺が指定する者以外全員、必要なものだけをもって、反対側の出口から逃げるんだ。バリケードを崩すために男手が必要だ。男が先行しろ。


武井、木下、大野、みんなが逃げる時間を稼ぎたい。手伝ってくれるか?」



武井「、、、ふぅ、仕方ねぇなぁ。そのかわり、危なくなったらすぐ逃げるからな。」


木下「俺がぶっ殺すから問題ねぇ。」


大野「僕が注意を引きつけるよ。僕のジョブはそれに向いてる。」


伊藤「みんなありがとう。でも俺たちの役目は、そんなに悪くないぞ。ゲームのようなこの世界だが、逆に言えば今大量の経験値を得て強くなれば、この先の人生バラ色ってことだ!そのチャンスを俺たちは持ってる。そう考えよう。」


武井「こんなときでもポジティブかよ。まあ伊藤らしいな。みんな行くぞ!!」


「「「おお!」」」




なんか、すっごい面白いことになってきた!いいねいいね。命がかかるとみんなすごい真剣だし、映画みたいなセリフもすんなり入ってくる。

私はどうしようかな。この子たちが死ぬのはちょっと嫌だな。かといって実力を見せるわけにもいかないし。じゃあ、上から狙い撃つかぁ。


「紅、青スケ、上に行こう。敵がどのくらい強いかも見たいしね。【観察】で上から見るわよ。」


紅「そういうと思ったよ。おっけ。」


青スケ「了解です。いやぁ、先ほどの会話も、実におもしろかった。興味深い。」



上の窓から全体を見渡してみる。


「うーん。なるほどねぇ。ただのゴブリンとは桁違いのステータスだね。レベル2の伊藤くんたちじゃさすがに全滅だなぁ。なんか切り札でも無ければ。」



紅「おい、アヤはレベル1じゃん。」


「あー、そういえばそうね。二人の味方が強すぎて錯覚してたわ。」


青スケ「全力でお守りしますので、アヤさんは大丈夫ですよ。」



ーーーーーーーーーー



伊藤「うぉーーー!おりゃぁぁあ!!!

く、全然効かない!レベルが足りなすぎるのか。おいみんな、ある程度時間を稼いだら俺たちも撤退しよう!」


武井「そいつは賢明な判断だ。木下でさえ、かすり傷つけるのがやっとだったんだからな。」


木下「うっせ。」


大野「ぼくはもう逃げたい、、、。」


伊藤「みんな、あと少しだけがんばろう!

そしたらすぐにでもみんなで走っ



ーーーーーおい!!!伊藤危ない!!!ーーー


武井が叫んだ。伊藤は振り返った。その時にはもう、巨大なゴブリンの斧が自分の首めがけて迫ってきていた。スキルで手に入れた剣を構えるが、、、この勢いは殺しきれない、死ぬ、、、。



と覚悟したその瞬間、上から目にも止まらないスピードで、巨大な炎の塊がゴブリンに直撃した。ゴブリンは、即死はしなかったものの、斧を振るう手は完全に千切れて、全身大火傷の満身創痍である。



何が、、、起きた???



しかし、考えている暇はない。チャンスは、今しかない。俺は、持っている剣をゴブリンの首に突き刺した。ゴブリンはそれでも1分ほどは生きていたが、やがて絶命した。


脳内にアナウンスが流れる。


「ハイ・ゴブリンを倒しました。

経験値が一定に達しました。

経験値が一定に達しました。

経験値が一定に達しました。

経験値が一定に達しました。

経験値が一定に達しました。


上位種討伐ボーナス→スキルを追加で得ることが可能。


ステータス画面を開きます。」



はぁ、はぁ、はぁ。

やった。俺は生きている。


伊藤「やったぞーーー!!!」


「「「うぉーーーーー!!!!!」」」


武井「なんかよくわかんねぇけど、俺たちは勝った!!!」


ゴブリンたちは、ハイ・ゴブリンが絶命したのをみて逃げて行った。

まさに完全勝利である。



俺は思った。いつか、俺を助けてくれた命の恩人に会えたら、命の限りを尽くして恩返しをしようと。


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