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二人で一つの救星主  作者: 霞梳卯狩
12/16

護身術とは

「さてさてフィナさん」

「なに?マオちゃん」

「次は狩人ギルドで登録するんだけどね」

「うん」

「狩人登録には試験があるのよ」

「うん」

「動物狩れる?」

「えっと…」

そう言って目を泳がせるフィナ

「うん、皆まで言わなくともよいぞフィナさんや」

「あ、あのね?頑張ればたぶんきっとできるよ?」

「すごい期待できないけどしてもらうしかないんだよなぁ」

「あ、でも兎の解剖なら出来るよ!」

「逆になんで!?」

少し昔なら蛙の解剖の授業などがあったが親からの苦情や後処理の大変さなどから今はない

なのでフィナもそんな経験はないだろうと思ったが実際は蛙よりも大きくて見た目かわいい兎を解体していた

「えっとたしか、筋肉と神経の関係だったかな、そんな感じの勉強があったの、それに兎ならあとでから揚げとかに使えるし」

「私のとこでは蛙の解剖さえできなかったのに」

「蛙ってあの蛙?」

「うん、水辺にいてゲコゲコ鳴いてるやつ」

「そっちのほうがやりにくくない?」

「否定はしない」

どうやら生物については大差ないよでこちらの世界も元の世界も同じ動物がいるようである

兎を解剖してしまいにから揚げにする巫女さんなんて知りたくなかったとため息をつくとフィナがそれた話を元に戻した

「それで狩りってどうやるの?」

「手っ取り早いのは素手で掴むか殴るかして首をへし折るのがいいかな」

「弓とか剣とかじゃないの?」

「あくまで手っ取り早いのはってことよ、現実的に狩ってきたって信じてもらえそうなのは弓矢か罠かな」

「弓ってそんなに難しいの?」

「矢って山なりの弾道を描くからそれを考えて射ないといけないから初心者だと厳しいかな」

「そっか」

弓矢と言えば狩りの定番だが実際は実用できるようになるまでにはそれなりの練習と経験が必要になるだろう

「そういえばフィナって騎士団のとこの訓練所で見てるだけだったもんね」

「うん、私ができるのって護身術くらいだから」

「その護身術ってどれぐらいなの?」

訓練所での組手などでもフィナは見ているだけだった

そんなフィナが護身術というとあまりにもイメージできない

「えっと大体の人になら勝てるかな?」

「え、それ本当に護身術?」

「うん、襲われたら相手を行動不能にして身を守るんだよね」

「ま、まぁそうなるな」

「ならたぶんだいじょ、きゃっ」

などと話をしながら移動していたため前からやってきた大柄な人とぶつかってしまう

「ご、ごめんなさい、大丈夫ですか?」

「あ゛ぁ゛ん?んだてめぇ!誤って済むと思ってんのか!?こっちこい!」

「なんていうか都合いいよね、フィナ頑張って」

これがフラグの力なのだろうか、ぶつかってしまった人はいかにも危ない人ですみたいな恰好をしており二人揃って路地裏に連れて行かれてしまった

この場合ついて行ったの方が正しいのだろうが

そして路地裏に入った瞬間に男が悲鳴を上げた

「っあ、がぁあああああああ!???!!」

「ごめんなさいって私言いましたよね?、これは正当防衛です」

そこには曲がっていけない方向に肘と膝を曲げた男がのた打ち回っていた

「フィナ、フィナ、これやりすぎなんじゃ…」

「いえ!謝罪をされたにも関わらず路地裏に連れ込み暴行しようとしたのですから当然の報いです、あとうるさいです」

そう言って男の脇腹に踵落としをキメるフィナ

さっきまでの威勢はどこに行ったのか肘と膝をか弱そうな少女に折られ恐怖一色に染まった男にさすがに同情してしまう

「おっちゃん、悪いことは言わないからこういうのもうやめときなよ?」

そう声を掛けると必死に頷いた

「ほら、フィナ、これでいいだろ?」

「うん」

「っていうかフィナって結構過激だよね」

「そ、そうかな」

「そこは頬を赤らめるとこじゃないと思う」

「それでこの人どうしようか」

「さすがにこのままはかわいそうだし、丁度試したいこともあったから治してみようよ」

そう言って男に近づく

「一応は治してあげるよ、ただし、次はないからね」

曲がった肘と膝を伸ばして手を当てる

「解析」

騎士団でマッサージをしていてわかったことだが能力の一つである物創無限(ぶっそうむげん)はイメージしたものを作るだけではなく物体の状況を読み解きその物を最良の状態に戻したり、向上させることもできるようなのだ

「体内操作開始」

男の肘と膝は関節部分が破壊されており最後の脇腹は盛大に内出血していた

「フィナこれやりすぎ」

「えへへ、ごめんごめん」

「全く、うん、これでいいはず」

そう言って手を放すと男は驚愕の表情で肘と膝を曲げ伸ばしをしてからこちらを向いて土下座をした

「ほんまにすいあせっした!」

「うわ、土下座ってこっちでもあったんだ」

「あるよ、あぁ、マオが言った通り次はないから」

「はい!」

そういって男は全力で逃げて行った

「さて、面倒事も終わったし、フィナの狩り道具も決まったから武器屋なり狩り道具屋いこっか」

「え?なににするの?」

「あれだけの動きができるなら熊とか相手にできるでしょ」

「う~んどうだろ、でも剣技なんて」

「いやいや、剣技なんていらないから、相手の攻撃避けて刃物振り下ろすだけだから」

「え?」

「鉈で熊狩ってた人も昔はいたみたいだからいけるいける」

「え!?」


実はフィナの方が容赦ありません

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