48 祭典は続く 5
次の日、私は料理を昼からずっとしていたこともあって、ちょっと疲れて、遅く起きました。
お妙ちゃんは、普通に起きれたらしく、私は台所に向かうと既に朝食の準備が終わり、お藤ちゃん達のための物だろう、昼食の包みが準備がされていた。
「おはよう。遅くなってごめん。」
私はそう声を掛けると、お妙ちゃんがこう返事を返してきた。
「おはようございます。藤とサキちゃんが手伝ってくれましたから、大丈夫ですよ。」
それに応えるようにして、お藤ちゃんとサキちゃんは楽しそうにおにぎりを私に見せて、挨拶をする。
「おはよう。茜お姉ちゃん。」
「茜。おはよう。」
やがて、おにぎりを握り終えると、皆で少し遅めの朝食にする。
他の人達の様子を聞くと、村の人達は、辛そうに頭を抱えながらも村に向かう準備をしているとのこと。
朝は、朝食はいらないと言われたそうだ。
昨日、大人達が深酒をして、かなり遅くまで飲んでいたようだ。
私も料理のため途中まで起きていたが、宴会が終わらなさそうなので、冷えちゃうけど料理だけ完成させて、先に寝かせて貰ったので、何時まで飲んでいたか知らないけどね。
結局、おヨシさんも付き合いで夜遅くまで飲んでいたため、サキちゃんや奏さん、お涼さんも泊まることになってしいました。
サキちゃんとお藤ちゃんは私達の手伝いをしたり、二人ではしゃいでいたから、かなり早い時間に眠くなってたからね。
ただ、九重さんとおヨシさん、奏さん、お涼さんは、一門の仕事があるのでもう出かけてしまったそうです。
九重さんとおヨシさんは二日酔いは大丈夫だったのだろうか。
錬金術士さん達は食べたら、さっさと帰っちゃったんですけどね。
でも、美味しかったと喜んではくれましたよ。
お政さんと竜馬さんはまだ、部屋で休んでいるそうです。
あの二人がそんな風になるなんてなかったのに、どんだけ飲んだのだろう。
朝食を食べ終わった頃、昨日試作料理を披露したお店の人が訪れて来てくれた。
それで、昨日、卸をしている飲食店に話を持って行ってくれた答えを持って来てくれた。
結論を言うと、持って来てもらえる分はあるだけ持って来て欲しいと言う話になった。
それで、今年はそれで頼みたいが、来年はもう少し融通してくれないかと頼まれたが、その辺は村の人のできることなので、任せることにする。
それと、この佐加里近郊の村でも作って欲しいと言う話もあったが、その辺は白菊村に話を持っていったこともあり、その辺も申し訳ないが調整して貰うことにする。
やがて扱うお店が増えたり、個人でも食材が使われる様になれば、そうせざるおえないだろうけどね。
今は、先行者である白菊村なるべくお金を落とすようにしてくださいとだけ申し添えておく。
お店の人と村の人の顔合わせを終えて、これで、村長さんに丸投げにできたことに満足する。
まぁ、いろいろ話が決まれば協力は惜しみませんが、所詮学生の浅知恵しかないので、どこまでお役に立てるかわかりませんけどもね。
それでも、話を持っていた責任もあるので出来るだけ協力するつもりではいます。
ひととおり、話が終わったようなので、私はお藤ちゃんと村人さん達を門の所まで見送ります。
早く私も自由に動けるようになりたいな。
お店に戻り、今日の仕事をとりあえずこなします。
それが一段落したので、少し休憩します。
昨日から騒がしかったので、なんかこの静かな感じはとても落ち着きます。
私が休んでいるのを見つけ、お妙ちゃんがお茶を持って来てくれました。
一緒に飲むことにします。
「なんか昨日からの喧騒が嘘のようですね。」
「そうだね。」
「でも、感謝してます。私の村が茜さんのおかげで豊かになるかもしれないのですからね。」
「まだ、入口だし、これからどうなるかわからないけど、豊かになるといいね。」
「はい。」
「でも、ここで種をいろいろ作ったけど、これが全国に広がるのは時間が掛かりそうだね。はやく、いろいろな所でこれが作られるようになって、美味しいものをみんながいろいろ工夫してくれるようになればいいな。」
「茜さんは、そんなことまで考えているんですね。でも、実際に一から育てるとなると大変ですよね。」
「だよねぇ。お妙ちゃんと頑張って育て方を書いたけど、全然足りなかったものね。」
「そうですね。結構お手伝いをして、畑仕事を知っていたつもりだったんだけど、あまり役立てませんでしたしね。」
「そんなことないよ。私も素人だから、うまく伝えられなかったと言うのもあるしね。それに今後はお妙ちゃんの村の人が関わって来るから、私達より詳しく伝えられると思うから、もう少し上手く進むんじゃないかな?」
「だと、いいんですけどね。」
「そのためにも、これからも頑張って行こうね。」
「はい。」
でも、印刷物や放送がないと情報伝達が進まないから、私の生きている間には全国にというのは難しいかな。
まぁ、楽しみながら生きて行こう。
これからも、周りに迷惑をかけるかもだけど楽しんで行こう。
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