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忘れられた神様  作者: ニスコー
第二章
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推理

 砂には少女の遺体が埋まっていた。

 首本には矢がつきささっている。

 ぐろい・・・


 遺体の損傷から殺されてそれほどたってはいない、ような気がする。

 少なくとも白骨化した遺体ではない。


 プレセペの話だと救助要請をしていた人物は白骨化していたらしいのでこれはその人物の遺体ではない。

 だが、真新しい遺体が偶然救助要請のあった場所にあるというのも変だ。なんらかの関わりあいがあったと思ったほうがいい。


 救助要請を送った本人。もしくはそれに反応して救けに来た誰か・・・

 前者ならプレセペは嘘をついていることになる。

 後者ならこの少女を殺した第一容疑者は俺たちがここにくる前にここにいた人物。


 カルラ、ではない。カルラならプレセペが最初にそのことを指摘したはず。それにカルラもプレセペ達より、後にこの場所についている。

 第一容疑者はヒラキンとプレセペだ。


 ゆっくりと、プレセペを振り返る。

 プレセペは黙って俺の後ろに立っている。


 そして


「し、しんでまひゅ・・・?」


 すっとんきょうな声をあげると気絶してしまった。


 ・・・


 プレセペを魔法の絨毯の上に寝かせた後、改めて遺体を確認する。

 あの様子だとプレセペは関わっていなさそうだ。ヒラキンの仕業なのかもしれない。


 プレセペはヒラキンがカルラと戦っている間に気絶したといっていた。

 プレセペがカルラに遭遇して俺たちに合うまでにもタイムラグがある。

 その間に何かが起こった可能性もある。


 ヒラキンはバジリスクの契約者だという。考えてみれば、あうことができればハチの石化も解いてもらえるかもしれない。

 遺体への疑惑はあるものの、でるかどうかわからない石化の治療薬を延々と探すよりは建設的な考えなような気がする。


 ヒラキンを先に探したほうがいいのか?


 プレセペはヒラキンの居場所はわからないというが、もしかするとこの遺体はヒラキンについて何か知ってるかもしれない。


 蘇生術で本人に聞くのが一番手っ取り早い。俺の中の感覚も蘇生術を使用可能だとつげている。

 だがもちろん問題がある。天界の使いだ。


 強くなった今のハチならあるいは退けられるかもしれないが確証はない。

 第一ハチは石化している。

 俺だけで対処するにはアンリウムと契約しなくてはらない。


「あなたは私と契約するよ、必ずね」


 アンリウムはそういっていたがアンリウムに予言の力はないはずだ。

 はったりをかましているだけのはず。

 やはり奴を頼るわけにはいかない。


 予言の岩は俺とハチが争うことを予言しており、逆にいえばそうなるまで俺達は無事ということだ。

 ハルやカルラに対しては予言がないためどうなるかはわからないが。


 アンリウムはその予言を踏まえても危険な存在だ。

 俺が運命を変えられず、ハチと争そったとして

 その後もアンリウムは俺の中に残り続けるだろう。

 そしついづれ俺を殺すかもしれない。かつて勇者にそうしたように。


 人の居場所、しかも知ってるかどうか聞くくらいで術を使うわけにはいかない。



「呆れた、もう新しい男をつれこんだの?」


 唐突に声をかけられる。振り返ると露出の激しい姿をしたした女がいた。


 俺の真後ろから、バジリスクが唸りをあげとびかかる。

 プレセペが気絶したため、俺を攻撃しようと忍びよっていたが、女が現われたため急遽攻撃対象を変えたようだ。あぶなっ!油断も隙もない。


「ふん・・・」


 女は片手でバジリスクの喉元を押さえつけてる。バジリスクはジタバタと苦しんでいたが、しだいにぐったりとしていく。


 まさか、殺したのか?

 ハルとハチを確認する。元にはもどっていない。


 ハルとハチを元に戻すもっとも確実で簡単な方法、それは石にした当人。つまりバジリスクを殺すことだ。


 だがプレセペの仲間だというバジリスクを殺すことはできないし、俺の力ではそれができるかどうかも微妙だ。バジリスクもプレセペを守ろうとしてるだけのようだし、とりあえずそれは考えずに他の方法を探していた。


「しかも、面白いのをたらしこんだのね?」

 俺を見て興味深そうに言う。


「あそこで石化している2人はあなたの眷属なの?」


 眷属・・・こいつ、俺が神様だと見抜いている?警戒を強める。


 しかし、女が俺に抱いていたのは予想外の感想だった。


「そう警戒しないで、あなたも悪魔なんでしょう?」


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