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忘れられた神様  作者: ニスコー
第二章
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荷物をあさる

 少量の水と下着、銅貨に銀貨・・・

 俺は今プレセぺが持っていた荷物をあさっている。


「あの、そっちは使用済なので、その・・・」


 プレセぺの顔が赤い。


 俺は・・・変態じゃない!


 ハルとハチの石化を解けそうなアイテムを探すべく、プレセぺの持っていたというアイテムを物色中なのだ。

 正確には持っているアイテムの中で神様パワーを使えば石化を解けるアイテムになりそうなものを物色中だ。

 俺たちの荷物はすでに神様補正が付いてるものばかりだから使えるものがないということは分かっている。周りの砂は高確率で砂金にかわるのもわかっている。

 それならばプレセぺの荷物を・・・と思ったのだが、どうもよさそうな物はない。

 天使は水さえあれば生きていける、どころか水なしでも数100年生きていけるらしい。

 水なしで数100年って、一体いくつ生きる気なんですかね。


 ちなみにバジリスクは遠巻きに俺を血走った瞳でみつめている。

 なんつーか、難儀な奴だな。俺とプレセぺは明らかに打ち解けてるんだから警戒を解いてもよさそうなものなのに。


「使えそうなのはこれくらいかな」


 水筒、銅貨7枚、銀貨4枚、金貨1枚。

 プレセぺに悟られないよう「俺の荷物の中にも石化が解けるアイテムがあるかもしれない」と注意をそらす。そのうちにアイテムを上空に投げてキャッチ。神様パワーをこめる。

 プレセぺも悪い娘ではない・・・というかいい娘のようではあるのだけど、初対面でほいほい手の内をさらすわけにはいかない。


 変わったアイテムは。

 超神聖水、記念銅貨×3、爆竹銅貨×3、オリハルコン、破邪の銀貨×2、ミスリル、封魔の銀貨、黄泉照らしの金貨・・・

 いろいろやば気なものもあるが石化を解くのは駄目っぽい。


 こうなったら、手あたり次第砂に神様補正をかけるしかないか。


「あのう、サトミさん・・・これは?」


 プレセぺが恐る恐る声をかけてくる。


「これって全部魔道具ですよね?しかもオリジナルの」


「魔道具?」


 魔道具というのは魔法が使えない人間でも適性があれば特定の魔法が使える道具のことらしい。

 適性が合わなければ命を失うこともある危険なものだという。

 そういえば「かならずあたる」不殺の弓と「餌がなくても魚がつれる」生け捕りの竿とか「空を飛べる」魔法の絨毯とかそれっぽいものもある。


「これも、これも、そうですよ?」


 プレセぺは霊竹のやりと霊木の盾といったただの武器防具も魔道具だという。そいつらは今のところはただの防具のはずだが・・・適性者が使えばまだ隠された能力があるらしい。


「じゃあこの魔道具の中で石化をとけそうなものはある?」


「すいません。私も詳しくわかるわけではないので」


 プレセぺが言うには昔お母さんの家に大量の真道具があって整理する手伝いをしていたことがあったのでどういうものが魔道具かはわかるものの、その特性すべてを見抜くようなまねはできないそうだ。


 ここはやはり、逐一砂をかき集めて神様パワーを試していくしかないのか・・・

 石化を治すアイテムというと振りかける砂っぽいイメージもないこともない。


 俺は砂をすくってひたすら神様補正にかける作業を開始する。

 砂をすくって、なげて、身分証明書を確認して、すくって、なげて、身分証明書を確認して・・・じゃり

 なんか砂の中から銅貨をみつける。

 あれ?さっきプレセぺのところから出した時におとしたのかな?

 まぁいいや、と作業を開始する・・・と


 砂に何かがうまってる。

 何かっていうか、これは・・・人?

 掘り起こしていくと少女の死体が見つかった。


 なんなのこれ・・・今度は火曜サスペンス?

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