↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘れられた神様  作者: ニスコー
第三章
120/266

俺の外見年齢は20代前半くらいであるらしい。

おごんの外見年齢もそのくらい。

チウネは16歳なのだという。まぁそんなもんか。ハルとハチは10歳……はいってないかなぁ。

カルラは全盛期のキムタクの姿を借りてるので10代後半?

アンリウムは妖精だから隠れときゃ見つからないので今回は考えなくていい。


さて問題です。いったいこれは何の集まりなのでしょう?

現在俺たちは町へ全員で入るための口裏を合わせている最中だ。アルメリアの話では通常町に入るためには検問を通過しないといけないらしい。小さい村ではそんなものないらしいけど。大きな町や村では必ずといっていいほど存在するらしい。


「サトミと私が夫婦ということにしましょう。ハルちゃんとハチちゃんは子供ということにすればいいわ」


チウネとカルラは自分たちの兄弟にすればいい。

おごんが提案した。

まぁなくはないが、ハチとハルを自分たちの子供と言い張るのはちょっと無理がある気がする。年齢的に。


「私とサトミさんが夫婦ということにしましょう! 」


チウネが対抗して言ったがチウネの年齢でハルとハチみたいな子供がいるとか絶対に無理なので却下だ。


「仕方ねェ。俺とサトミが……」


「やめろ馬鹿何言い出す気だ! 」


俺は即座に突っ込んだ。そんな寒いギャグもオチもいらないから。


「俺は女にも化けれるんだぜ? 」


カルラは主張した。そんな話は聞きたくも……いや、待てよ。


……


検問所はあっさりクリアした。

夫と死に別れたお母さんと可哀そうな5人の子供達が出稼ぎに来たという設定だ。


「よく考えたら妻と生き別れた夫でもよかったんじゃねーか? 」


おばさんに変身したカルラがぼやいている。

通行証はおばさんで登録してあるのでこの町にいる間カルラはおばさんのままで居続けなくてはならない。

カルラの言う通りおっさんの姿で登録してもよかったが、過ぎ去ったことは考えても仕方ない。これからのことを考えよう。


俺は検問所で砂金を換金できる場所を聞くと、すぐさま換金しに向かった。

魔法の絨毯で砂金を持って歩く様は異様に目立つ。早く小さなものに変えてしまいたかった。


「もしかして全部換金するのですか? 」


チウネが不思議そうに聞いた。


「金の価値は町によって違います。日によっても変わります。まず同じ重さの金か宝石に代えて持っておいた方が無難だと思いますが」


特にジアントでは金の価値が高いらしい。そこまで換金せずに持っておくか、他の国で価値のある宝石に変えておくべきだとチウネが主張した。

サトミは元の世界でギャンブルはやらなかったような気がする。当然株とかそういうのもやってなかった。そういうのは得意ではない。多少損してもいいから全部お金に換金しようと思っていたのだが……

チウネは換金所でテキパキと砂金を適当な額のお金と宝石に変えてもらった。


チウネが頼りになっている? 騙されて一文無しになるフラグじゃないよね?


心配に思うが、チウネは特に自慢するようなこともなく、当然のことをするといった風だ。

どうやら、故郷からはるばる1人で旅をしてきたのはこういう知識があったかららしい。


「何ですか? 変な顔をして? 」


「いや、誰にも取柄はあるものだなと思って」


悔しいが、チウネを見直すしかないようだ。

チウネが「私には取り柄しかありません」とか言っているが、今ならそれも許せそうな気がする。


……


適当に宿をとる。心配したようなことは何も起こらなかった。

カルラの人家の術は完全でカルラやハルが人でないことがばれることはなかった。

ハチの人化の術も慣れたのかぼろがでるようなことはない。

アンリウムも大人しくしている。


神様の力を手に入れたと知ったときは道具屋でアイテムを買って、それを強化して転売してを繰り返して金持ちになってやろうとも思ったものだが、大量の砂金を手に入れたことでその必要もなくなった。

なんにせよ楽でいい。

この調子でトントン拍子に旅が進めばいいんだけど、こういう気が緩んでるときこそ落とし穴があるので気を付けたいものだ。


「俺もでかい部屋が良かったぜ」


おばさん姿のカルラがぼやいた。

宿泊の部屋は俺とカルラ。他4名(+妖精)でとっていた。

俺とカルラが同じ部屋なのは男だから当然として、ハチを女子の部屋にしたのはいろんな理由がある。

一番大きいのはハルだ。ハルをチウネ、おごん、アンリウムの中に投げ出すのはあまりに不憫な気がする。

以外にも最近はチウネとは仲がいいみたいだけど。


「まぁ、たまには二人っきりというのも悪くはねぇがな」


おばさん姿のカルラが言った。


「今夜は男同士、普段言えないことも語り明かそうぜ」


そしてカルラは徳利をだした。確かあれは無限に酒がわき出てくるという……やっぱり、ハチと一緒がよかったかもしれない。俺はちょっと後悔した。


「いいね、お酒。僕にもいっぱいもらえないかな? 」


唐突に知らない声が割り込む。驚いて声のした方を振り返れば見たことのない少年がいた。


「お前、もしかしてラドンか? 」


驚いたようにカルラが言った。


「君が最果ての地から帰ってきたと聞いてね。急いで会いに来たんだよ」


少年はそういうとニッコリ笑った。

ラドンという少年は勇者の使徒の1人であるらしかったが、それと同時にカルラの旧友でもあるらしかった。カルラは初めてであった時の話をしだす。また長くなりそうだ。それを察知したか少年が話に割り込んだ。


「君がサトミ君だよね? 君のことはアルメリアから聞いているよ」


丁寧にあいさつされる。見た目通りの年齢じゃないのはなんとなくわかるがカルラの話をキャンセルする手腕、只者ではない。

人懐っこい笑みを浮かべ、あまり悪い奴にも見えないが、アルメリアの関係者と知って一応警戒もする。

アルメリアはあれでも悪の組織の幹部なはずだ。そのアルメリアの関係者ということはこの少年もその関係者なのかもしれない。その証拠に少年は複雑な表情でサトミを見つめている。


「でもなんでカルラをおばさんに変身させて同じ部屋に泊まっているんだい? 」


……て、ああそっちですか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。