廃村にて
名前 サトミ・ココ
性別 ♂
種族 神(忘れられた神)
レベル 2
HP 30
MP 60 (+10)
攻撃力 19(+80)
防御力 17(+81)
素早さ 10(+5)
おつむ 52
運 65(+8)
魅力 32(+10)
霊力 25(+28)
スキル ゲーム脳 蘇生術
装備
右手 ???の棍棒(+80)
左手 神木の盾(+50 +MP10)
頭 天使のわっか(+14 +8)
体 忘れられた神様の服(+15 +28)
アクセサリー 異世界の靴(+2 +5)
壊れた神の紋章(+10 特殊効果軽減)
所持品 アンリウムの護符、身分証明証、依代の銅貨、青リンゴ、上級やくそう×5、どくけし×3、まひけし×3、身代わりの石、爆弾石
名前 ハチ
性別 ♂
種族 ???の末裔
レベル 8
HP 49
MP 21
攻撃力 56
防御力 31
素早さ 80
おつむ 9
運 33
魅力 32
霊力 27
スキル 封印中
口 なし
足 なし
頭 なし
体 なし
アクセサリー なし
ハチと俺は万全の体制で廃村に向かった。
ハチのレベルが上がってるのは食料を調達するさい野鼠とか野兎とかを食べてるからだ。
対して俺は全く変わってない。アイテムだけはいろいろ造っていたので使えそうなのを適当にみつくろって持ってきた。
上級薬草、まひけし、どくけしは雑草から神様パワーで変化した。神様パワーの法則通り1度パワーアップするとそれ以上変化しないらしくそこから万能薬を造ることはできなかった。
身代わりの石と爆弾石はそこらへんに転がってた石から神様パワーで造った。効果のほどは名前でだいたい想像できるのだが実際に使ったことはない。洞窟にはまだ沢山アイテムがあるが嵩張るので今回はこれだけ持ってきた。
レベルが上がって強くなったハチの力は素晴らしく。ものすごい勢いで滑走する。俺は必死にしがみ付くことしかできなかった。
廃村まではそう時間をかけることなくついた。
ただ客観的にいって時間がかからなかっただけで、終始ハチから落ちないようにしがみついていた俺の体感時間的にはかなりかかって感じた。
兎に角しがみつくのに必死で廃村への行き方は全く覚えてない。一人で行けと言われても絶対行けない。しがみつくのに疲れ果て、実際走ってたハチより俺の方がへとへとになっていた。
俺の言いつけ通り、廃村から少し離れたところ、見下ろせる崖の上に到着する。
廃村とはいえ人が1人もいないとは限らない。その住人がハチが家のドアを壊して持っていくのを目撃していたら話を聞くのに不都合になるかもしれない。
できればその住人がいるのかどうかも事前に確認しておきたい。
崖の上は丁度良い立地だった。ここからなら廃村を一望できる。
「しかし、これは……」
村は確かに荒れ果てていたが俺の想像とは違っていた。
破壊された家々、大きく残る何者かの爪痕、焼け焦げた残骸……
俺は人がいなくなって老朽化した廃村をイメージしていたのだが、これではまるで何者かに襲われ滅んだ村のようではないか。
いや、ようではない。たぶん襲われたのだ。それも人ではない。恐らく俺の知らない動物。モンスターに。
人が住んでるようには見えないが、村を襲った何かが潜んでる可能性はないとは言えない。
ハチと別行動をとるのは危険と考え一緒に廃村に向かう。
「予言の岩のやつ……」
何が荒れた村しか見えないだ。明らかに襲われて滅んだ村じゃないか。
毒づきつつ考える。
岩が何も忠告しなかったということはとりあえずの危険はないということか? それとも危険に警戒していれば危険は回避できるということなのか?
考えつつ周囲を観察する。一つ確かなのは荒らされてからかなり時間がたっているということだ。
破壊された家の断面は汚れていて昨日今日破壊されたものでない。
よって、これをハチがやったことではないことも確かだ。
……信じてたよハチ公。
とりあえずの危険はないと判断して家の中を物色する。使えそうな生活用品をもらっていくことにする。
家は時代劇にでも出てきそうな木造な粗末なもの。備品は粗末だが実用性は十分兼ね備えたものだった。
文化レベルはそこそこ高かったみたいだ。
屋根が破壊されて室内が雨にさらされていた家の備品は使えたものではなかったが、中には比較的状態のいい家もあった。そういう家の備品もほぼ完全な状態で残っている。これならむしろここに住んでしまってもいいくらいだ。
家々を回って物色していると、白骨を見つける。
白骨は普通の人間の物とは少し違っていた。角がある。よくみれば尻尾のようなものもある。
レッサーデーモン?
まず俺が思い浮かべたのはそれだった。
「やっぱりモンスターがいるのか」
危険を感じつつも白骨化していることから襲われたのはだいぶ前のようだと判断する。当面の危険はないようにも感じるが、しかし、依然としてこのあたりにモンスターが生存している可能性もある。
生活用品あさりを早々に切り上げ洞穴に戻ったほうがよさそうだ。
水などをためておける桶と耐熱性のありそうな鍋。布団として使えそうな布を確保するとハチに縛り付け、その上に俺が乗っかる。
さすがのハチもかなり重そうだ。
「すまないハチ、ここから遠ざかる間だけ。すこしだけ運んでくれ。少ししたら俺は歩くから」
ハチに謝り離脱する。
帰りは少し遠回り、川を渡って匂いを消すことにする。モンスターに匂いを追って追撃されないようにするためだ。
行きは全く気にしなかったので意味ない気もするけど、やらないよしはマシだ。とっとと雨がふって俺が村に立ち寄った形跡をなくしてはくれないかなと思う。
最初見たときは濁流でひどいことになっていた川だが、今では透明な水がサラサラと流れている。
喉かな風景を見つめているうちに緊張感も抜けてくる。
ここまでくれば大丈夫かな?
と、唐突にハチが立ち止まる。
ぐるるるる
警戒して唸り声をあげる。
見れば、川の上流に日向ぼっこしているワニがいた。
これは危ないところだった。気づかずに近づいて襲われたらたまらない。というかワニが一匹だけとは限らない。川の中にはワニの群れがいる可能性がある。これ以上川沿いを歩くのは危険だ。
もう廃村からはだいぶ離れたし川とは別の道を行ってもいいだろう。
曲がれ右をして川から遠ざかることにする。ワニが住んでるならこれから川で水を汲むときは気を付けたほうがいいかもしれない、などと考える。
が、しかし
「ウー……ガウガウガゥ!!! 」
ハチは吠えながらワニに突進していく。
ちょ、ちょと?! ハチさん!?
俺は止めようと慌てて追いかける。




