第4回ぼくしぴニュース
珠紀「さて、今日もさくっとぼくしぴニュースをはじめるよ。ニュースも第4回、折り返しを過ぎたと思うと感慨深いねぇ」
エマ「お前にしては珍しくマトモな導入だな。どういう風の吹き回しだ?」
珠紀「特に深い理由はないよ?ほらほら、ニュースを読んでいこうよ!」
エマ「おー。…小鳥遊が弱った小鳥を屋敷の周辺で保護したらしいな」
珠紀「ああ。可哀想に、飛べなくなっていた鳥みたいでね、何とか飼育舎で保護してあげられないかと頼まれたんだ。僕も見つけると保護するようにしているからね、今は医者に見せて飼育舎で療養させているよ」
エマ「そうか。小鳥遊は心配していたみたいだが、まァその鳥にとっては運が良かったんじゃねェか?」
珠紀「ふふ、そうだといいんだけどね。姫は何故かオーブンの前に突っ立っていたみたいだけど、何をしていたかエマは知ってる?」
エマ「さァな。料理でもしていたんじゃねェか?」
珠紀「なるほどね。確かに庭にも何故かピザ窯が作られていたし、食欲の秋を満喫しているみたいだね!」
エマ「ピザ窯?なンでだ?」
珠紀「さあ?中には断捨離している人もいたみたいだね。本やDVDが大量に捨てられていたみたい」
エマ「売れば金になるのにもったいねェな」
珠紀「そうなの?」
エマ「金の心配したことないお前には分かんねェ話だったな…。そういえばこの間見覚えのないちいせェロボットを見かけたけどお前が新しく買ったのか?」
珠紀「ロボット?最近は新しいものは入れていないはずだけどな」
エマ「俺たち11人分の合成音声が登録されていたらしいぞ」
珠紀「へぇ、面白そうだね!でもどうせなら12人分登録すればよかったのに。入っていないのが…ふふ、これは内緒かな」
エマ「心当たりあるヤツは名乗り出ろ。事情を確認した上で納得行けば返してやる」
珠紀「興味あるなら合同開発してもいいしね♪」
エマ「作るなら流石に全員に許可取れよ」
珠紀「そういえばこの間、屋敷に小さな血溜まりが出来ていたって騒ぎになったけど、なんだったんだろうね?」
エマ「さァな…なにかあったンじゃねぇの?怪我の話は特に聞いてねェけどよ」
珠紀「さて…屋敷内の話はここまでかな。…そういえば、この間のパーティの来賓客が女性中心に何人かSNSで炎上しているみたいだねぇ」
エマ「そうかよ。珠紀の炎上狙ったら自分が…ってことなら同情はできねェな」
珠紀「うーん…一部はともかくワインに関してはこっちの手落ちで彼女は悪くないと思うんだけどね?」
エマ「普段嫌ってる割には同情的だな」
珠紀「やだな、別に嫌ってはないよ?信頼もしていないけどさ。僕の中では他人以外の何物でもないかなってくらい」
エマ「無関心ってさらにタチ悪くねェか?」
珠紀「まあまあ。あ、街の壁に謎の落書きがあったらしいよ」
エマ「以前殺害現場になったところだったって聞いたな。内容はなんてあったンだ?」
珠紀「"見ている"だって。どういう意図でこれを残したんだろうね?」
エマ「意味が分からねェから気味悪ィな。あー、そういえば動物園では切り裂き魔が出たンだってな」
珠紀「うん。結構被害者も出たんだって?巻き込まれている使用人がいないといいけどねぇ」
エマ「そうだな。焼却炉でも人骨が発見されたっていうし、物騒だから気をつけろよ」
珠紀「うんうん、大切な使用人に何かあってからでは大変だからね!さて、これでニュースはおしまいなわけだけど…」
エマ「ん?なんかあるのか?」
珠紀「ああ、うん。これから取材が入るから対応よろしくね、エマ」
エマ「は?」
珠紀「いやー、子会社の出版社が取材予定の案件が潰れちゃったって困っててね、うちの使用人たちの密着取材でもすればいいよって話をしていたんだ!」
エマ「オイ、聞いてねェぞ」
珠紀「言ってないからね。まあ心配しなくても、いつも通りにしていれば問題ないからね!よろしく!」
エマ「あッ、オイ、待てやコラ!…チッ…逃げやがった…」
エマ「あー…アイツは後でシメるとしてだ。21時から取材が入った時の話があるらしい。それまで待ってろ、じゃあな」




