第1回ぼくしぴニュース
珠紀「あー、テステス。聞こえているかな。聞こえていたら"ワン"と答えて欲しい。聞こえてなかったら"にゃん"ね」
エマ「聞こえていねェやつが返答できるわけねェだろ」
珠紀「なるほど。ちなみにエマ、聞こえているなら返事は必要だろう?さあ、言ってご覧」
エマ「言うわけねェだろ、ちゃっちゃと始めろ!」
珠紀「ちぇ。仕方ないな。メイド長がイライラしてるから早速、第1回ぼくしぴニュースをはじめていくよ」
エマ「屋敷付近で起きた連絡事項を伝えていくから耳かっぽじって聞けよ」
珠紀「早速1つ目ね。屋敷の鏡が割れていたみたいだよ。全く、ほんの15万程度の鏡だから壊したのは構わないけど申告はして欲しいなあ」
エマ「だからじゃねェか…。片付けはしてあったが報連相はちゃんとしろよ」
珠紀「あ、テレビは新しくなったみたいだよ。画面が前より大きくなって、音質も改善されたみたいだ」
エマ「テレビも壊れたのか?」
珠紀「いや?そういう訳じゃないみたいだけど。僕はそこまで拘りはないけど、まあいいものになったなら悪くないんじゃないかな」
エマ「まァな。少なくとも珠紀の無駄な買い物よりは有意義なんじゃねェの?」
珠紀「無駄な買い物?そんなのあったかなあ」
エマ「ゲーミングうさぎとかめロボットやら原寸大機関車〇ーマスやら意味わかんねェものが領収書とともに送られてきたのを忘れたのかテメェは!しかもすぐに飽きやがる!」
珠紀「あははー。そんなことあったねえ。あ、これは僕の個人的な買い物だからニュースには関係ないよ♪」
エマ「支出管理するこっちの身にもなれよクソ珠紀!」
珠紀「はいはい。次は…花壇を丁寧に手入れしてくれた人がいるらしいねぇ。エマだけだと花壇までは手が行かなかったからね、助かるよ!」
エマ「誰のせいだ誰の!まァ無駄に広い庭園の手入れまで気を配れるのは悪くねェな」
珠紀「ただ庭園見てるとなーんか視線感じるんだよねぇ。妖精さんが見ているのかな?」
エマ「さあ。手入れした花でも見てんじゃねェの。んで次のニュースか…。夜中にペットロボットが徘徊していたらしいな」
珠紀「ふぅん。まあ使うのは好きにしてくれて構わないけど、どういう用途なのかは申告してもらえると嬉しいかな」
エマ「次のニュース…使塚が迷子になったらしい」
珠紀「あはは、まさか使用人を迎えに行くことになるなんて思ってなかったな〜」
エマ「どこまで手間かけさせやがンだアイツ…」
珠紀「まあ、面白いから僕は構わないよ。律はそうだね、左手に不思議な跡のような痣があったらしいよ」
エマ「痣?ンでそんなところに」
珠紀「さあ?痣の理由は分からないけど、怪我には気をつけようね」
エマ「まあ、そうだな…。そういえば珠紀に荷物が届いていたぞ」
珠紀「うん?何か頼んでいたかな…」
エマ「さァな。…ってコレ薬じゃねェか、しかも大量に…何に使うンだこれ?」
珠紀「えー?僕の荷物じゃないけどなあ。誰かが間違って注文したのかな。心当たりのある人は取りに来てね!」
エマ「ンで、次のニュースが…庭園で猫の死骸が発見されたらしいな」
珠紀「ああ。首輪をつけていたから周辺住民の誰かの飼い猫だろうね。…酷いことをするな」
エマ「前脚が折れてたって話だ。随分悪趣味な犯人だな…」
珠紀「然るべき機関に連絡して、飼い主には僕から伝えておいたよ。可哀想に…。前脚を折られて衰弱して、辛かっただろうね」
エマ「この件についてはこの辺りにしておくぞ。次は周辺の話だな。××線の電車が運転見合わせになったらしい」
珠紀「電車は色んな理由でよく見合わせになるからねぇ。原因は分かっているのかな?」
エマ「いや、不明だってよ。噂程度にしかなっていねェし信ぴょう性はなさそうだな」
珠紀「へぇ。それじゃあ次のニュースに移ろっか!」
エマ「わぁったよ。迷惑行為を繰り返していた男がケガしたンだってよ」
珠紀「因果応報だね」
エマ「それだけかよ」
珠紀「それ以上に言うことあるかな?悪意を振りかざすなら自分も悪意を返される覚悟をしないとね」
エマ「言ってることは分かんねェでもないけどよ…」
珠紀「まあ、それはやった人も同様だけどね。悪意に悪意を返せば連鎖するものだ。まあ、身をもって理解しないと気づけないんだろうけどね!」
エマ「まァ、そうだろうな…」
珠紀「さて、これが最後のニュースだね。頭部が潰された身元不明死体が山で発見されたみたいだよ」
エマ「指紋やら身元が特定出来るものは手を加えられて識別できなかったらしいな。随分と手馴れてンな…めんどくせェ……」
珠紀「物騒なものだね。ご冥福をお祈りしよう」
エマ「これでニュースは以上だ。次は21時からの本編になる」
珠紀「楽しみに、いい子に待っていてね?バイバーイ♪」




