第6回ぼくしぴニュース
珠紀「第6回ぼくしぴニュースをはじめるよ!ついに最終回だねぇ」
エマ「そうだな」
珠紀「春から1年が経ったけど、エマはなにか変わったことあった?」
エマ「…さあな」
珠紀「えー?曖昧だなあ」
エマ「お前に振り回されてた記憶しかねェよ。ッつーか…。そういうお前の方はどうなンだよ」
珠紀「僕?そうだなあ…。…楽しかったよ。皆僕の遊びとかにも付き合ってくれるしね。…なんかさあ、家族みたいだな、…って。こういうのも悪くないかもって思ったかも」
エマ「そうか。…なら、よかったな」
珠紀「……って、僕たちの話をしていても意味がないね!早速ニュースを進めて行こうか!」
エマ「ああ。煉城が家族の見舞いに行ったらしいな」
珠紀「うん。前回のニュースでは大変だったからねぇ。その帰りに倒れたと聞いたけど、大丈夫かな?」
エマ「心労がたたったンだろ。まァ、すぐ復活したんだ、大丈夫だろ」
珠紀「そうだねぇ。丹恋は旅行に行ったみたいだね。その割には浮かない顔で帰ってきたみたいだけど」
エマ「まあ、色々あンだろうな。西桜寺は逆にかなり機嫌が良さそうだったよな」
珠紀「うん。レモンのパウンドケーキを楽しそうに焼いていたねぇ」
エマ「テンションの落差がすげェな。…で、佐狐はなんか手作りのものを差し入れしていたらしいな」
珠紀「うん。『たくさん作ってしまったので、お好きにどうぞ』だって。これはいっぱい作ったねぇ」
エマ「見覚えのある色合いのものもあンな…。これってなンだ?」
珠紀「シュシュとかヘアピンだね。エマも一個付けてみたらどう?」
エマ「いや、俺より珠紀の方が似合うだろ」
珠紀「…そう?じゃあ一個付けてみようかな」
エマ「……おう」
二人「………………」
珠紀「じゃあ次のニュース行こうか!どうやら屋敷にあった特定のブランドの革靴が勝手に処分されてたみたいだねぇ」
エマ「あれ、お前のだろ。いいのか?」
珠紀「うん?いいよ、そんなに高いものじゃないし。一足二十万円ちょっとの靴だしね」
エマ「それは高ェよ」
珠紀「そう?あとはそうだねー、この近辺のお店で店員と客のトラブルがあったみたいだね」
エマ「あー。詳細は知らねェが一般人に迷惑かけンなよ。あとは…富豪が1人、山の麓で死体の状態で見つかったらしいな」
珠紀「そうだね。身元は分かったみたいだけど犯人は分かってないみたいだね。まあ、富豪は何かと危険だからねぇ。外部からも、…内部からも狙われるものだ」
エマ「…そうだな。どこぞの兄弟も吹雪の中で行方不明になったらしいな」
珠紀「ああ、雪山に2人分の足跡があったんだろ?なんでも崖の淵で途切れていたとか」
エマ「心中でもしようとしたのか?…遺体は特に見つかってないらしいが、暗い話が続くな」
珠紀「そうだね。次のニュースも爆発事件だ。苧環財閥の子会社のひとつに時限式爆弾がしかけられていたみたいだね。5、6名の役員が爆死して、社員2名避難が遅れて焼死、他負傷者数名…となかなか被害は甚大だったみたいだ」
エマ「子会社って…大丈夫なのかよ、普通に苧環財閥にも影響あンじゃねェの」
珠紀「そこは問題ないんじゃない?こっちに黙って黒いことやってる会社だったしね。そのうち切り捨てる予定だったから、それが早まったってぐらい。…彼らの命を奪うまでの必要性は感じていなかったけどね」
エマ「…まあ、そうだよな」
珠紀「さて、最後のニュースだけど…。辞表を届けにきた者がいたみたいだね」
エマ「⋯⋯⋯そうだな」
珠紀「確固たる意思を尊重し、辞表を認め、この屋敷からは去ってもらうことになった。今から皆にも告知するよ」
珠紀「【真人間】佐狐鈴莉」
エマ「……なンでも仕事を辞めて使塚に会いに行く、と言っていたらしい。どうなることか分かンねェが…、まあ、後悔のないように。体には気をつけろよ」
珠紀「屋敷は9人になるんだね。…寂しくなるね」
エマ「…そうだな」
珠紀「まあ、本編とともに彼女の門出を送り出すとしよう。これでぼくしぴニュースは終わりだよ。1年間見届けてくれてありがとう」
エマ「21時からの本編も最後まで見届けろよ、じゃあな」




