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ようこそ!超能力部です!  作者: YY-10-0-1-2
閑章
104/105

閑話 危険な3人! 鬼円桃佑は眠れない!


 授業とはとてもつまらないものである。

 私は、あくびをなんとか抑えながら、ぼーっと黒板を見ては、そこに書かれるものをノートに移す作業をする。

 ふと、後ろからツンツンと叩かれる。

 振り返ると、蟹菜ちゃんが何かを持っている。


「……?」


 紙のようなものを開くと、そこにはイラストのようなものが。

 人の顔……? どっかで見たことあるんだよなと思って、前を見る。

 先生の顔を見て、イラストの同じ位置に、ほくろがあることに気づき……。


「ブッ!?」


 危うく吹き出すところだった。

 私は肩を震わせて、後ろを振り返る。蟹菜ちゃんは、私にも書いてみろと言わんばかりの顔をしている。

 私は、その顔のイラストの下に小さい胴体を書いて、隣に台詞を書く。


 『え〜〜、急遽、皮膚科の産休、拒否不可能!』


 私はそれを蟹菜ちゃんに手渡して、前を見る。

 後ろで、ガン! と何かをぶつける音がする。おそらく、頭を打ち付けたのだろう。

 私は肩を震わせながら、とんとんと叩かれる。


 イラストの横に大きな文字が描かれる。


 『中学生はチューがくせぇ』


 私は吹き出しそうになり、くくく、と喉を鳴らす。

 蟹菜ちゃんは新しい紙を取り出し、そこになにか書き始めて、冷世ちゃんに渡す。

 冷世ちゃんはそれを見てから書き始めて……私に渡してきた。

 読めば、ははーん、冷世ちゃんの書いたものを当てろってことね。


「……?」

「……?」


 私と蟹菜ちゃんは二人で首を傾げる。

 なんだこの、なんだ。よくわからない、首の長い三足歩行の化物のようなものが出来ていた。

 き、キリン? と書いて、私は冷世ちゃんに渡す。


 返ってきたのは。


(馬!!!???)


 キリンじゃないの!? 馬なのこれ!!?

 と、明らかに首が長い三足歩行の化物は馬であった。

 その後も酷かった。完全な球体の動物はパンダ。よくわからない突起のついた鳥のような生物はカラス。挙句の果てに、形容しがたい何かわからないものはゾウと来た。


 私達は笑いを堪えるのを堪えきれず、くくくと笑ってしまう。


「……くっ…………っ……!」

「ん……っくふ……」


 今度来たものは、タコなのかイカなのかもうわからないのが来た。

 蟹菜ちゃんはそれを見て、答えを記した。


 クトゥルフ、と。


 もう限界だった。ついに、冷世ちゃんは創造主となった。

 これはもうクトゥルフというよりも、あらたな生命体ではないだろうか。


 冷世ちゃんはほんの少し、不服そうな顔をする。仕方ないじゃん、クトゥルフに見えてきたんだもん。

 そして、答えが提示された。


「クラゲ!!?」

「ぷっははは!!?」


 ついに声に出てしまった。先生がちらりとこちらを見るが、私達は教科書を持って、耐える。

 理科の授業で助かった。と思いつつ、今度は、蟹菜ちゃんがイラストを書く。

 こちらは、多少絵心があるのか特徴を掴んでいて、答えがわかる。

 さて、こうなるとやはり、冷世ちゃんの絵心の無さがわかるが……どうしたものか。


 と、そこで蟹菜ちゃんが鬼円の机の上に、冷世ちゃんの書いた形容しがたい動物の数々を並べた。

 なるほど、鬼円に答えさせようという魂胆か。

 鬼円は嫌そうな顔をしつつ見る。


 返ってきたのは、全問正解の答案だった。


「……!?」


 これには蟹菜ちゃんも驚いていた。

 さらに、冷世ちゃんの書く動物たちを次々と当てていく。

 すごい、とこの時の私達は思った。おそらく、私と蟹菜ちゃんも冷世ちゃんも同じだったはずだ。


 以下、冷世ちゃんの形容しがたい動物達である。


 首が途中で折れているような、背中に謎の膨らみがある化物、ラクダ。

 体が細長いのに、足がやたら多い、眼が3つある化物、ムカデ。

 羽の形が左右で違い、くちばしのようなものが大きく曲がっている足一本の化物、フラミンゴ。

 丸い体に数本の棒が刺さっており、剥げている化物、ハリネズミ。


 鬼円は、それらすべてを一発で当てた。なぜわかるのかと問いたくなるようなものまで、当てた。

 どういうことなのと思いつつ、私達は笑いをこらえる。

 後ろを叩かれたので振り返る。


「何、蟹菜ちゃん?」

「え、私じゃな……」


 私達は、見上げる。

 そこには、先生が立っており、ぷるぷると震えていた。


「四人とも、後で来なさい」


 私達は、呼び出されるのだった。

 なお、鬼円だけは、「巻き込まれた!!」と主張していたが、それすら通らず、四人で怒られるのだった。


※作者の実話

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