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入学式 2



沢山のキャラが再登場です。


書いてる私も混乱します。


口調で誰が話したものか察して頂けたら嬉しいです。



裏庭まで移動し魔法を解きます。

この学園は敷地内に森があります。

裏庭は噴水やガゼボがあり瀟洒な雰囲気ですが、その奥は森と繋がっているせいか空気が澄んでいます。

その清々しさに大きく伸びをしていた私に誰かが声を掛けました。


「行儀が悪いな。誰かに見られたらまた何か言われるぞ?」


声に振り返ると其処には13歳とは思えない長身で、赤金の髪をあちこち飛び跳ねさせ、切れ長のの薄茶の瞳を面白そうに輝かせたルーカスが居ました。


ルーカスの後ろにはいつものメンバーも居ます。


ラティスは以前と違い臆病さの欠片のも無く、涼しげなアッシュグレーの瞳に銀縁の眼鏡が似合っています。

オルフェスはふわふわした金髪と同じく自由きままで大きな緑の瞳が愛くるしい……女子顔負けの天使様。

フレデリックは相も変わらず常に悪戯をしていますが、ライトブラウンの柔らかい髪と、チョコレート色の瞳が五割増しで穏やかさを演出し、誰も彼を咎めません。

ダリルは……うん、見た目通り。蜂蜜色の垂れた瞳と泣き黒子、制限無しで垂れ流される色気は13歳のものとは思えない。下は3歳から上は無制限で『女』という括りにあるものを篭絡しています。


こうして見ると5人ともかなりイケメンに育ちましたね。

幼い頃から一緒だったせいか、あまりわからなかったけど、学園でかなりモテるのではないでしょうか?

幼馴染としては鼻が高いですが、彼等もモテるようなら近寄るのは止めましょう。

あくまで私は平凡な学園生活が送りたいのです。


「リフレシアってば変な事考えてるね?」

「ふへっ?」

理屈でなく直感型のオルフェスの言葉にびくりと反応する私。

「どうせ、『平凡な学園生活に邪魔かも?』とか考えてるんだよ。今更なのにね」

「ほぇっ」

辛辣かつ的確に私の心情を言い当てるラティス。

「リフレシアって、相変わらず鈍いからね〜」

「はいっ?!」

……フレデリック。私を貶しつつ、両サイドの髪を括るのは止めて。アリアから冷気を感じるから!

「まあ、それがリフレシアなんだけどね?」

「はぁ」

ダリル……色気は要りません。流し目も要りません。そういうのは需要のある所でどうぞ。


……やっぱり変わってないかも?


「何故ここに皆がいるの?」

私の疑問はルーカス達に隠れて見えなかったマリネラ様とカノン様が答えてくれました。

「リフレシア様が逃げ出しそうな場所は事前に把握していますから」

庇護欲をそそるか弱そうな美少女のカノン様が淡々と答え、

「そして、あの場所から近くて尚、人気が少ない所は此処しかありませんから」

と、後を継いだのは猫の様な瞳で私を睨むマリネラ様。


何で睨むの?

「それはリフレシア様が、わたくし達にひと言もかけてくれなかったから、かしら?」

「…………まだ何も言ってません」


「「「「「「「全部顔に出てる」」」」」」」


ルーカス達まで声を揃えて言う事ですかねっ。

まあ、いいです。

この様なやり取りは日常茶飯事なので、一々気にしていたら持ちませんのでスルー一択です。


「ご機嫌よう、皆様。皆様、学園の制服がよくお似合いですね。ルーカスとダリルは着崩しすぎですけれど」

「俺はいいんだよ。どうせ、すぐ崩れるんだから」

「僕も良いの。この制服はそのままだと堅苦しすぎて僕の魅力を損なうからね?」

「……サヨウデ」

「この二人に何を言っても無駄でしてよ」

「今きちんとさせても、今日一日もたないですよ。リフレシア様もわかっていますよね?」


やはり、相変わらずです。


「それより、誰か私のクラス知りませんか?掲示板を見損ねてしまったのです」

「ああ、先程の殿下のせいですね」

「あいつ、一直線にリフレシア目指してたからな」

「でもまあ、あの女生徒達から逃げたい気持ちはわからなくもないね」

「女の子は皆可愛いのに。何故逃げるのか僕にはわからないな」

「欲望にギラギラした彼女達が可愛い?僕の方が可愛くない?」


次々と交わされる気安い会話に、肩の力が抜けていきます。

思ってたより、緊張していたみたいです。

小さく溜息をついた私の頭を苦笑しながら乱暴に撫でるルーカス。

頭を撫でられるのは嫌いじゃないけど、ルーカスは加減が下手で髪の毛が乱れてしまうので外では止めて欲しい。

若干恨みを込めて上目遣いで睨むと、何故が眩しそうに瞳を細め微笑むルーカス。

睨んだのに、嬉しそうって……意味がわかりません。


乱れてしまった髪に気付いたマリネラ様とカノン様が何処から出したのか櫛で髪を整え、小さな手鏡で仕上がりを見せてくれます。


素早い上に、元通りになった私の髪。

素晴らしい連携の称賛に値するお仕事振りですが、駄目です。


「……マリネラ様、カノン様ありがとうございます。ですが、もうお二人は私の侍女見習いではありませんよ?」

「何ですの?リフレシア様はわたくしの楽しみを取り上げると仰いますの?」

「リフレシア様のお世話は誰にも譲りません」

詰め寄り、瞳を潤ませながら言うのは止めて下さい。

一歩離れた所で見守ってるアリアもお二人に賛同するのはどうなの?


「で、ですが……」

「わたくし達は『取り巻き』ですの、サマーセット家の、リフレシア様の派閥ですの。ですから何の問題もありませんわ」

「そうですわ。我が家の総意でもありますし、むしろ今まで以上にリフレシア様にしっかり仕えろと言われましたのよ?」

「へっ?そ、そうなの?」


「「そうですっっ!!」」


アリアに視線で問うと小さく頷きます。

彼女達の家の意向もあるなら、受け入れた方が良いのでしょう。


でも、罰として学園入学までの期間限定の侍女見習いだったのですから、それに近い立ち位置なんて嫌ではないのでしょうか?なんて事を考えていたら、クスクスと可愛いらしい声が聞こえました。


「リフレシア様、ご機嫌よう。ご入学おめでとうございます」

「カテリナ様!ご機嫌よう!」


やって来たのはカテリナ様でした。

彼女もまた、この学園の新入生です。


元々純粋な高位貴族の血をひく彼女は火と闇の2属性と豊富な魔力を持っています。

更には幅広い知識と美しい所作。

若い令嬢の手本になり、これからの国を支える女性の一人です。

そんな逸材を学園に入学させないのは国家の損失だと反対意見を全て捩じ伏せました。


それに彼女は今、カテリナ・スノーフロート伯爵令嬢です。

2属性の魔力持ち、頭脳明晰、完璧な所作、穏やかで努力家で容姿端麗。

すぐに引く手あまたの人気者になるに違いありません。

それを想像(妄想)し顔が緩んだ時、カテリナ様の爆弾が落とされたのです。


「わたくしもサマーセット家の、リフレシア様の派閥に入れて頂けますよね?勿論、両親からもその様に言いつかっておりますわ」

「わ、私はお二人とも、カテリナ様とも一緒にいる訳に……」

「「「入れてっっ、頂けますよね?」」」


……美少女3人の麗しい微笑みとともに放たれた圧力に呆気なく白旗を上げた私なのでした。






これから学園生活編に突入しますが、齟齬や誤字脱字はご容赦下さると助かります。



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