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その後?1



遅れました!

ごめんなさいっっ!



それから殿下に校舎を案内され、戻った我が家で皆に質問責めに合い、ここ暫く屋敷にほとんど居ないはずの父様も帰って来て……兎に角なかなかにハードな初登校でした。


今までの生活とは全然違う忙しさですが、充実した毎日を送っているのではないかと思います。


学園で最初の魔法実践ではポアロ先生(この呼び方で落ち着きました)の許可が下り、全ての属性・魔力全開の訓練となり、クロード様(こちらはこの呼び方に落ち着かされました)に驚かれました。

ですがクロード様も全属性持ちプラス魔力も抑えていたので仲間が出来たと喜んでいました。……本人に記憶があるのかはわかりませんがクロード様は元々神様ですから当然と言えば当然の事です。

この世界で全属性持ちは過去を遡っても存在が確認されていません。ですからクロード様は次期国王という事もあり、安全の為に秘匿されてきたのです。けれど持てる力を使えないもどかしさから溜まった鬱憤を晴らすべく、出会う前からお忍びで魔導師様達の魔物討伐に参加していたらしいです。

それ故か、攻撃魔法の扱いに長け、繊細な魔力操作もお手のもの。若干回復や植物の成長などの魔法は苦手みたいですが、それでも並みの魔導師様に引けは取りません。私に教えるのも丁寧で解りやすく、私の技術は格段に上がりました。

私とクロード様は知恵を出し合い新しい魔法を生み出しつつ、切磋琢磨する毎日を送っています。


我が家の侍女見習いであるマリネラ様とカノン様は端的に言うとお友達になりました。

ルーカス達と彼女達を交えて交流したのも良かったのかもしれません。……多分ですが彼女達はルーカス達の誰かが好きで私にやきもちを妬いていたのだと思います。勿論私達はただの友人なので、側で見ている内にわかって貰えるだろうという目論みが功を奏したのでしょう。

ただ、直接的では無いとは言え起こった事が大きすぎた為に何らかの処罰は必要だったのです。我が家での奉仕期間は短くないですが、代わりに必要な知識やマナーは身に付くはずなので納得して貰えるといいのですが。


2人はなかなか興味深い性格をしています。

マリネラ様は少しつり上がった瞳の美人さんなのですが、中身は巷の小説に出てくるツンデレです。カノン様は虫も殺せなさそうな優しい顔立ちなのに毒マニア。話をしてみれば真っ直ぐな心を持つ優しい女の子です。……私に絡んできた時は必ずロザリア様と一緒でした。きっと魔が彼女達の負の感情を大きくしていたのだと思います。まだ、踏み込んでお茶会までの事を聞いてはいませんが、まず間違いないありません。


……ロザリア様は予定通りトルティナ修道院に行きました。

王宮で魔星は消せましたが、やはり王族を巻き込んだ大きな事件を起こしてしまった事や本人は知らなかったとはいえボードフォール家の企みに関与したとして、通常よりも長い期間の厳しい監視が付きました。ですがそれは、これより先は彼等からは利用されないという事でもあります。それに彼女の努力次第では、ポアロ様の知り合いの貴族に養女にして頂けるそうです。爵位は下がり、名も変えなければいけませんが、その貴族夫婦は子供に恵まれなかったそうで、この話を喜んで受けて下さったそうです。


ボードフォール公爵いえ、既に伯爵ですね。ボードフォール伯爵は……出るわ出るわの物的証拠に、杜撰な計画の末の隣国接触。降爵したにもかかわらず、周りの者への尊大な態度。有りもしない返り咲くという妄言の数々。更には事もあろうか王家への批判まで。細かい事を含めれば50は越す罪により極刑が下され近い内に処刑されるそうです。

兄の死に対しても僅かながら証拠も出て来て、余罪として追加されたそうです。これは最近聞いたのですが、私が一葉としての生を終えた時とボードフォール公爵家嫡男(兄)の亡くなった時期がほぼ同じだそうです。魂の回復などにより天界に居た時間は、人の時の流れとは異なっていた為、それに気付くのが遅れたと悔しそうに謝られました。この世界が創られたものであっても、其処に生きる人達が居る限り、当然今に至る過去もあります。大まかな流れを歴史を創りはしても、細かなものは生きる人達が造り上げたもので、その神様達の目の届かない隙をつかれた形なんだとか。……闇の神様は進化し続けています。

兎に角ボードフォール家は取り潰しとなり、貴族としての過去を含めた全ての記録が抹消されたのです。


隣国ウェルガン王国にもボードフォール家の一件で掴んだ証拠を元に、戦争すら視野に入れた厳しい抗議がされ、サマーセット家が私的に抱える騎士団、魔導師団を国境ギリギリの森に配置、訓練と称し魔物討伐を行いました。魔導師はともかく、サマーセット家の騎士団のほとんどが魔力を持っています。魔導師にはなるには足りないけれど身体強化や小さな魔物を足止め出来る位の魔法も使えます。魔力持ちの少ない隣国は、強力な魔法を使える魔導師だけでなく騎士ですら魔法を使える事、しかもそれは正規の国軍でもない私的なものだとわかるや否やグラナード王国に戦争を仕掛けようとしていた一部の貴族をそれはそれは素早く拘束し、贈り物宜しく抗議への詫びとして差し出しました。全面的に非を認めた形で、です。勿論、その貴族達は魔に侵されている危険があるので国の魔導師様と神官様の厳重な検査が為され、後日我が国の法により裁かれる予定です。


それと父様なのですが、これまたとんでもない物を作り出したのです。







『その後』とサブタイトルを付けましたが、まだ終わりではないですよ?

『?』が付いていますから!


……誤解した方がいたらごめんなさい。

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