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初登校 3



クロード殿下VSアリア&ポアロ様(今回というか対殿下のみ共闘する模様)


……2人を相手取る殿下はかなりの強者です。



「……で、リフレシア嬢体調はどうなの?今日はこのまま帰る?」

同じ歳のせいか気安い殿下の口調は以前のお茶会と似ていますが、今は前と違い親しみが込められていて、つられてしまいました。

「ううん。体調は元々悪く無いです。ただ、学園に行けるのが嬉しくて、睡眠不足だったみたい……っっ、し、失礼致しました!」

「ふっ、全然失礼じゃないよ?もっと砕けて話してくれても構わない。僕達はこの学園の生徒で、学園の中では身分に関係なく平等なんだ。それが建前だけになりつつあるけれど、僕達が率先してそれをすれば、他の生徒達も変わっていくはずだよね?だからリフレシア嬢、僕を一友人として接して欲しいんだ。……君が許してくれるなら、だけど……」

ちらりとポアロ様を見ると微妙な表情ですが頷きます。

ならば私に否やはありません。

「クロード殿下、此方こそよろしくお願いします。一応マナーは習っていますが、何分経験不足なので自信がありません。ダメな時ははっきりと教えて下さいね」

「うん、わかったよ。僕も余り女の子とは交流してこなかったからわからない事が多いんだ。今後の為にも遠慮無く言ってくれると助かる」

「……なら……」

「うん?なら、何?」

「……すぅ、幾ら9歳とは言え女性の寝ている場所に付添え人の許可も無く、押し入るなんてデリカシーが無さすぎます。二度と口を聞いてもらえなくとも仕方のない所業です。しかもクロード殿下は王族で、誰も殿下を止められません。ですから他の人よりも自分を律して行動すべきです。窮屈かもしれませんが、身分も自分の一部です。それを含めた自分に恥じない様にお願いします」

「………………」

ふぅ、久々の長台詞でしたが、つっかえずに言えました。やり遂げた感が半端ないです。うん、良い仕事しました。


あれ?

殿下が固まっています。

ポアロ様とアリアを見ると二人ともうんうんと頷いているので間違っては無いと思うのですが。


あっ、動きました。

「……こっちが素?さっきのが素?どっちなの?」

「へっ?さっきも今も全部私ですが……すみません、殿下の言葉の意味がわかりません」

「いや、ごめん。そっか、そうだよね。僕が勝手に決め付けていただけで、まだ知らない事だらけなんだ」

何やら一人で納得する殿下ですが、今後の為にも確認はしておきましょう。

「はぁ。えっと私の言った事は理解してもらえたのでしょうか?」

「ああ、十分理解したよ。本当にごめん。次からはもっと考えて行動する、約束するよ」

爽やかな笑顔ですんなり約束してくれました。

……ポアロ様とアリアが以前難しい方だと言っていたと思うとのですが、とても素直な気持ちの良い美少年に見えるのですが……

「はい。でも私個人としては全く怒ってないですよ?さっきのはあくまで一般論ですから」

「リフレシア嬢は一般論には当てはまらないんだ?」

「う〜ん、自分では極々普通の感覚のつもりなんですが、皆は違うと断言するので。……変わっているのだと思います。納得はいかないのですが」

「ははっ、変わっていても良いんじゃない?きっと皆が好ましい変わり方なんだよ」

少し前までの貼り付けた様なもので無い、歳相応のあどけない笑顔でフォローしてくれる殿下はとても好感が持てます。

「ふふっ、ありがとうございます」

「「「っっ、んんっ」」」

へっ?

何で皆目線を逸らすのですか?

私からは目線は逸らされましたが3人はばっちり目が合う形です。

「「「ちっ」」」

そこからの舌打ち、しかも息ぴったりですね。

実は仲良しさん?

それにしても顔を背ける程の変な顔だったの?

ペタペタ顔を手で触ってもわかるはずもなく。

「リフレシア様、変な顔だった訳ではございませんので、ご安心下さい。……後、ご自分の顔に触れられてもわからないかと」

はい、仰る通りです。

そして、私の声にしてない疑問への的確な解答をありがとう。


……やっぱり、うちのアリアは有能すぎます……


「……話は元に戻るけど、体調は大丈夫なんだよね?」

「はい」

すっごく戻ってますね、話をそらされた感が半端ないですよ。

「なら今日は時間も余りないから、ここの案内だけでもしようか?僕は半月程前から来てるからね」

成る程、それは助かります。何せ右も左もわかりませんので。今日は元々お昼までと聞いていたので、丁度いい時間になりそうです。でも、ポアロ様……先生はそれで良いのでしょうか。

「叔父上、構いませんか?」

「……リフレシア嬢が良いなら。行けますか?無理ならはっきり言って良いのですよ?」

アリアも心配そうに見てますが大丈夫ですよ。

「はい、体調は問題ありませんしお願いしようと思います。ポア……先生!」

「っっ!い、いや今まで通りの呼び方で良い……」

「先生!うん、良いね。僕もそう呼ぶよ。そうだよね、学園内では先生だよね」

ポアロ様に被せ気味で話出した殿下は、新しい玩具を貰った子供みたいにニコニコしています。

それとは真逆に苦いものを飲み込んだ様に眉を寄せるポアロ様。

『先生』呼びはお気に召さなかったみたいですが、殿下が呼ぶと決めたならもう決定事項でしょう。

……ごめんなさいと胸の中で手を合わせた私でした。







殿下は色々な顔を持っています。

大分前の後書きのミニストーリーにも少し別の顔が書かれています。

良かったら探してみて下さい!

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