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闇へと堕ちた神



……とうとう謎が明らかに!


ですが、やっぱり語彙力が足りませんでした。

誠に申し訳ないです。



「ポアロ様、大丈夫ですからアレについて話して下さい」


覗き込むように私と目を合わせたポアロ様は小さく溜息をつき、肩を落とします。


「その顔をしている時のリフレシアは何を言っても無駄なんだ……わかったよ。今から話す事はリフレシアにとって辛い内容だと思う。だから無理なら……」

「大丈夫ですよ」


……本当に心配性なんですから。

優しさ故とわかっていますが、前に進む為には辛くても知らなくてはダメなんです。


「さあ、お願いします」



一葉の居た世界には沢山の神々がいた。

神々はそれぞれに違う役目を担っていた。

その神々の一人は人間から生まれる負の感情を調整・管理していた。


人間はオセロの駒のように善悪を併せ持つ。

故に何かの拍子に負の感情が大きくなり過ぎる事もある。

器にによっては戦争などを引き起こしてしまう。

歴史や文明の進化の上で必然の戦争や滅亡はある。

だが、邪な欲にまみれた負の感情のみで諍いが起こる事は神の本意ではない。

それを避ける為、その神は負の感情を自らに取り込み浄化した。


だが、神の予想外の事態がおこった。


人間は神が予想したよりもずっと多くの負の感情を生み出したのだ。

際限無く生み出される負の感情は神の浄化を上回り、取り込んだ神の心まで蝕んだ。

神の心は次第に負に染まってゆき、やがて闇へと堕ちてしまう。


他の神々が気付いた時には、神は闇の塊と化していた。

浄化に最も優れていた神だったのだ。

他の神々にはここまでの闇を浄化する事は叶わない。

だが放っておけば必ず厄災となってしまう。

浄化できなければ滅するしか術がない。

そう思い、滅しようと試みるが闇に成り果てた神の力は強大だった。

器が神であった上、止まる事無く生まれる負の感情を取り込み、神々が現世でふるえる力では敵わなくなっていたのだ。

困り果てた神々は父たる創造神に助力を願う。


創造神は神々の願いを受け、闇を祓う力を持つ人間を創った。

その人間が成長し、闇を祓えば事は終わるはずだった。

だが闇は創造神の予想すら超えていたのだ。


創造神が創った闇を祓う人間を見つけ出し、力が弱い幼子のうちに襲ったのだ。


創造神が創った人間は聖なる力を宿し、清らかな心根を持つ親の元に産まれ落ちる。

創造神が見込んだ親達は皆、少なからず聖なる力を宿し時代の中で偉業を成し遂げる者ばかりだった。

それを目印にし、闇は依り代を変えながらその者を幼いうちに襲い続けた。


だが闇にも誤算があった。


容易く殺せるであろう力の弱い幼子を襲うも、必ず闇も力を奪われてしまう。

力が復活する頃には闇を祓いし聖なる魂は、また転生している。

そうしてお互い相手を葬る事が出来ないままの堂々巡りが続いたのだ。

闇は聖なる魂を狙い続けるうちに、異様なまでの憎悪を抱き執着した。

それはいつしか呪いのように形を変え、聖なる魂に絡み付く。


それは……



闇の依り代が消滅する時、聖なる魂を持つ者の身体も同じく消滅するというものだった。



また、闇は神であった時の記憶も有していた。


何故自分が神にとって毒に等しい負の感情など取り込まねばならなかったのか?

何故こんなにも愚かで醜悪な感情を生み出す人間の為に闇に堕ちねばならなかったのか?


闇は他の神々や父なる創造神、そして人間全てを憎んだ。


だから、闇は自分の依り代に創造神や他の神々から愛される若い神を選んだ。

だから、闇は聖なる輝きを持つ人間が嘆き哀しむよう周りの者をも傷付けた。


そうして、闇は自ら更に深い闇へと堕ちていったのだ。



……それが、闇へと堕ちた神がアレの正体だった。

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