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美形様の会話は駄々甘です……



皆の糖度が高過ぎます。


ちなみにGLは含まれておりません。

アリアは現在宝○のお姉様みたいになっています。


色々ご意見はあると思いますが、生暖かく見守って下さると助かります。



雨が続き気落ちする毎日の暇潰しになれば幸いです。



アリアの冷気から逃れるべく、愛しのお布団にくるまれている(現実逃避ともいう)と部屋に結界が張られた事に気付きます。

ふわりと清らかな空気が満ちるのと同時にポアロ様、いえ神様が現れました。


「おはよう?リフレシア、調子はどうかな?」

にこやかに告げる神様ですが、敢えて疑問形にしたようです。

……家族との会話を聞いてましたね?

現実は朝ではなくお昼だったので、からかっているのは明白です。


「おはようございます、ポアロ様。そして、ご機嫌よう。お訊ねのわたくしの身体の調子は良好ですわ。お気遣い頂きありがとうございます」

令嬢モードで返した途端にオロオロしだす神様。


……ふんだ、知りません。

からかう神様が悪いのです。

顎を上げ、つんとそっぽを向きます。


「リ、リフレシアごめん、ちょっとした出来心なんだ。拗ねても可愛いけどそっぽを向くのは止めて。リフレシアの顔が見えないのは耐えられない。ほら、顔を見せて?」

相変わらずな麗しのご尊顔に蕩ける笑みをのせ、さらりと宣った。


再び頬に熱が溜まるのがわかります。

……何を言い出すの、甘い……甘過ぎる!

神様はこの世界にポアロ様として現れてから、言動の糖度が爆上がりしてます!


……もう、やだ。

ここには砂糖を吐く人しか居ないのでしょうか?

それとも美形様は甘い台詞が通常会話なの?

いや、待って、父様や母様はそうでもないはず……

……いや〜〜〜!

父様と母様も2人の会話は駄々甘だった!!


…………こんな事を考えている場合ではないのです。

神様、いえポアロ様に聞かなければいけない事があるんです。


「んんっ、かみさ、いえポアロ様」

「……リフレシア、呼ばれる私もややこしいから統一してくれないかな?」

呼ぶ方もややこしいですよっっ!


「……では皆の前で間違えないようにポアロ様と呼びますね。それでポアロ様、この1ヶ月の間に王家の意向や査問会の結果がはっきりしたのではないですか?」

「うん。やはりボードフォール公爵家は伯爵位への降爵処分に決定したよ。そしてこの処分は前にも話した通り、ボードフォール公爵の背後にいるであろう黒幕を炙り出す事が目的だ。全てが明らかになった時、ボードフォール家は取り潰しになる。王家も上層部も今回の事をとても重く捉えている。黒幕が他国なら行き着く先は戦争だからね」


ボードフォール公爵の背後が他国なら背信行為や謀反となります。取り潰しは避ける事は出来ないでしょう。

でも何故ボードフォール公爵はそこまでの事をしたのでしょう?

ボードフォール公爵にはご子息様やロザリア様もいます。力のある貴族と婚姻させればある程度は盛り返せます。それに領地経営が悪化したと言っても、公爵家なのです。それなりに広い領地があり、極端な散財をしなければ公爵家の面目を保つ位の収入は見込めるはずなのです。

なのに何故……国に背くなど生半可な気持ちでは出来ません。


「そう普通に考えれば他国と手を結ぶ愚など冒さない。だけどボードフォール公爵は普通ではなかったんだ」

「……!まさか?」

「ボードフォール公爵は『魔落ち』していた。査問の後調べられた身体の半分近くは魔星に覆われていたよ」

「半分……では『魔落ち』してそう時間は経っていないのですか?」


『魔星』が現れたら、個人差はあるものの1年あれば魔人となると教わりました。

だから半分という事は、1年は経っていないという事と私は考えたのです。


「それが今回は全てが前例にない規格外の事ばかりなんだよ。ボードフォール公爵家に公爵が幼い頃から仕えている執事がいるんだけど、公爵に『魔星』が現れたのは15歳の時だったと証言したんだ」

「!!!15歳?」

「そう、公爵は今35歳だから20年も魔人にならなかったという事になる」






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