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あれやこれやありすぎです……



サマーセット公爵家は使用人に至るまでリフレシアラブ信者です。





明日神様が家に来る……というかほぼ毎晩いるんですが。

まあ、本日ご登場の説明は今晩してくれるはずです。

とにかくシリスを休ませたい私はこの場をまとめにかかります。


「畏まりましたポアロ様、明日お待ちしております。クロード殿下、お会い出来て光栄でした。これにて御前を失礼させて頂きます」

「うん、僕もリフレシア嬢に会えて良かった。今日はゆっくり休んでね」

……今さら羊の皮必要ですか?



「「「「「リフレシア!!」」」」」

殿下や神様と別れホールの扉を開けた途端に名前を呼ばれました。

あれ、皆何で此処にいるんだろう?

扉の前を警備していた騎士様の脇をすり抜けてやって来たのはいつもの5人組です。

「リフレシア、怪我とかないのか?」

いつもの様に代表よろしく話しかけるルーカスですが、心なしか元気がありません。

「大丈夫、何処も怪我してないわよ。心配してくれてありがとう」

「……そうか。本当に良かった」

やっぱり明朗快活なルーカスにしたら歯切れが悪い物言いです。

「ねえルーカス、どうかしたの?」

「ごめんっっ!」

「……は?」

何でルーカスが謝るの?

「あいつら、マリネラとカノンがこの事件に関わってるって……」


……なるほど。彼女達とルーカス達は知り合いで、名前で呼び合うくらい仲が良いらしい。だから今までしつこく絡んできたんですね。そして、挙げ句にこの騒動。それ故のルーカスの謝罪。

う〜ん、理由はわかったし私はどうこうしたいと思わないですが……


「理由はともかく此処まで大事になったらお咎め無し……とはいかないと思うよ」

「そうだよな……」

多分ロザリア様はもう修道院行きだけでは済まないでしょう。かなりの間王家か魔導庁、もしくは神殿からの監視が付きます。そうなったら子爵家の彼女達を放置なんて事、ボードフォール公爵家が黙っていません。

どうしたらいいでしょう……


!!!


「彼女達には被害者の私の家から罰を受けて貰うわ」

さっと顔を青ざめさせたルーカス達ににっこり微笑みます。

「大丈夫。私に任せて」



彼等と別れざわめく野次馬をまるっと無視して到着した我が家では、凍える空気の中サマーセット家総出の作戦会議が行われていました。

我が家の使用人全てが一同に集められた夜会用ホール。

一段高い壇上で指示をとばす母とアリア。

母の隣でうんうんと頷く父。

皆の軍隊並みに揃った動きは何ですか?

えっ?料理長までいる?

ち、ちょっと待って。

誰に何をするつもりなの?

お仕着せから黒装束に着替えて何処に行くの〜


隣のお兄様は呆れた様に溜息をつき、ヒラヒラと片手を振り自室へと歩いて行きます。

もう一方の隣にいたシリスもこの異常な光景にチラリと視線を向けただけでこれまた自室へ。


えっ?これ止めるの?私だけで?

途方に暮れても頼みの綱はすでに部屋の中。

……仕方ありません。


宥めすかし、時には泣き落としやっとの事でベッドに入ったのは夜も更けた頃。


……本当に今日は色々ありました……


あれやこれやとありすぎた私は猛烈な睡魔に襲われますが、神様に聞かなければいけない事があるのです。

まだ眠るわけにはいかな……


〜限界です、少しだけ……と自分に言い訳しながら目を閉じた時、


『ゆっくりおやすみ、リフレシア』

大好きな優しい声が聞こえた気がした。






ユリウスside


本当に今日は疲れた。

最初は幸せそうにスイーツを食べるリフレシアを見れて満足だったけれど……

クロード殿下はあらわれるし、いつもリフレシアに絡む面倒な女の子もやって来た。

挙げ句に理解不能な魔の出現。

これで終わらず魔導師長の意味深な言葉。


……本当に疲れた。

うちのあの状態もわからないではないし、あそこまでの怒りは僕では止められない(むしろ煽ってしまいそう)。

多分、止められるのはリフレシアだけだろう。


明日来る魔導師長の来訪に備えて休ませてもらうよ。

……後は頼んだ、リフレシア。

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