……頑張るってどういう事だっけ?
リフレシア、いきまーす!
ぱちり。
……。
おはようございます。
リフレシアです。
今日も今日とて、目を開けると美形様がいました。
「おはようございます、お父様」
「おはよう、リフレシア」
間近にある笑顔のお父様を避けつつ起き上がります。
至近距離にお父様の顔があって気付かなかったけれど、扉の近くに天使様改めアリアもいます。昨日まで私に専属侍女など居なかったはずですが、全く違和感がありません。うん、素晴らしいお仕事ぶりです。
「気分はどうだい?まだ頭が痛い?」
「いえ、たくさん寝たのが良かったのか治りました」
少し心配そうに聞かれて、後ろめたい(仮病なので)です。
私の返事に安心したのか、笑顔に戻ったお父様。
愛されてるなぁ、とくすぐったくなります。
「朝食は食べれそうかな?」
くぅぅぅ〜
朝食、という言葉を聞いた途端に鳴ってしまったお腹。
は、恥ずかしいです。
「……くくっ、んんっ。すぐに運ばそう」
紳士として聞こえないふりをするつもりが、笑いを堪えきれないお父様。
いいんですよ、思いっきり笑ってくれて!
忙しいのに、昏睡状態(?)だった私を心配して来てくれたみたいです。
頭を優しく一撫でして出て行きました。
お父様と入れ替わりで、アリアが朝食を運んできます。
病人食らしくミルク粥にフルーツでした。
ミルク粥はほんのり蜂蜜の味がして食べやすく、フルーツの切り方はもはや芸術品!
もちろん完食です!
公爵家の料理人の皆様すごいです。今度お礼を言いに行きましょう。
食べおわるとアリアがテキパキ片付けてくれます。おお〜本物の侍女です、完璧です。
「2、3日はベッドから出ず安静にするようにとの事です」
本当は元気なのにずっとベッドは退屈です。
何か出来る事はないでしょうか?
「リフレシア様、魔法の練習をなさいますか?」
!
「ここで出来るの?」
素敵なアリアの提案ですが、この部屋にあるもの壊れませんか?
高そうな物が一杯なんですが?
「まずは結界魔法から始めてはいかがでしょう?」
!!!
流石アリアです。結界で囲ってしまえば物も壊さず練習出来ます。
「リフレシアお嬢様でしたら、早ければ今日のうちにも覚えられますよ」
昨夜小さな結界もどきはすぐ出来たし、頑張れば出来そうです。
「頑張ります。で、どうやったらいいの?」
「……想像して下さい」
うん、アリアもあんまりわかってないんだね。了解です。
このお部屋全体の内側と、置いてある物一つ一つに薄くて丈夫な膜を張れば、物も壊れず部屋も傷付かないはずです。後、神様との会話も聞こえないと助かるかも……
キィィーン
?
何の音?
「流石(私の)リフレシアお嬢様!部屋の内側全体と物に対物理・魔法の最高強度結界、しかも消音効果付きですね」
と、にっこり微笑んだアリア。
………………。
ただ、方法を考えただけです。
まだ、イメージまでしてません。
でも、出来ちゃったんですね。
ねえ、アリア。
頑張るって……どういう事だっけ?
予測不能なリフレシアの能力は(残念)神様と創造神様のおかげ(せい)です。
二人があれも、これもと言ってるうちにとんでもない事になってました。
創造神様はちょっとやり過ぎたと反省し減らそうとしましたが、チートな能力にご満悦だった(残念)神様が猛反対したのでそのままです。
「……まあ、いいか」
相も変わらずな創造神様なのでした。




