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それぞれの思惑



ふぅ、シリアス続きで屍となっていましたが、今回は皆好き勝手にしてくれたので回復しました。


次回が最終話となります。

ただ余談で1話、最終話の後に入れるかもしれません。

どうするかは未定です。


最終話までお付き合い頂ければ幸いです。



「そうか。そなたはそう思うのか。ならば、そなたの感謝を受け取るのが儂らの役目であろう」

「はい、そうして下さると嬉しいです。ねえ、おじさま。私今とてもわくわくしているんです。これから先の未来は、私が作っていける。何処かに行くことも、誰かと出逢うことも何だって出来るのです。未知の場所も物も沢山あります。何から手をつけたら良いのかわからない位に。本当にこれは現実ですか?私は長い夢を見ているのではないですよね?」

「あ、ああ。現実だとも。迷い選ぶ楽しさもまた存分に味わうと良い。……だがリフレシア、成人した淑女の距離ではないぞ?儂は構わんが愚息どもが後で煩いからな」


おじさまにこの喜びを伝えたくて思わず懐に入って熱弁をふるってしまいました。

そうでした。

私成人したのでした。

気をつけないといけませんね。


「くくっ、珍しくはしゃいでいるな?折角実体化したことだし、私がお前の頬を摘まんでやろうか?そしたら今が現実だと嫌でもわかるだろう?」


……はしゃいでいるのはリーベルタースもだと思います。

だって、こんな子供みたいな笑顔見たことありません。

色気があるのに無邪気で可愛いなんて、狡いです。


「ところで先程の話に戻るが、リフレシア、そなたは何を誰を望む?」


おじさま、その話は出来れば避けたいのですが。

こんな面子の前で私の恋についてなんて話せないです。


「この世界の元となった乙女ゲームには『ヒロイン』『悪役令嬢』『攻略対象』『モブ』『お助けキャラ』など色々と役どころはあるが、そなたは何にでもなれる」

「私は何にでもなれる?」

「そうだ、リフレシアは何にでもなれる。まあ『攻略対象』にはなれんがな。そなたに力を与えたのはリーベルタースに対することだけでなく、何にでもなれるようにだ。そなたは何になりたい?誰を選ぶ?今答えずとも良い。そなたはこの世界で前世では掴めなかった未来を得たのだから心ゆくまで考えれば良い」


私の能力が最大限なのはそのせいだったのですね。

でも何になるにしても、ここまでの能力は必要ないのでは?


「能力についての文句はポアロに言うと良い。儂も少々やり過ぎだと思い、修正しようとしたのだがポアロが譲らなかったのだ」

「チートでオールマイティーなんて、戦記の主人公みたいです」

「はははっ、戦記の主人公!言い得て妙だな!」

「リフレシア嬢、私はそんなつもりでは……」


しゅんとなるポアロ先生。

これまたすこぶるイケメン様が可愛らしい。

純然たる乙女の私より、超絶イケメンの皆様の方が可愛らしいって……相手は神様と神の御使いだとわかっていても、何だか悔しいです。


「「「「「いや、十分可愛いから」」」」」

「な、慰めなんていりません!まだまだこれからですから。私はまだ成長の余地があるはずですのでっ!」


私の心情をよんで、一斉に慰めないで下さい。

余計に乙女心が傷つきます。

……負けるものですか、勝負はまだこれからです!


「あーあ、あの状態になったら誰の言葉も聞かないよ?リフレシア、変なところで頑固だから」

「斜め上な方向にいくのがリフレシアだからなあ。金のは其処も可愛いんだろ?お綺麗な顔が緩んで溶けそうだぞ?」

「はっ?……顔は溶けたりしません。リフレシアはどんなに残念なところも可愛らしいのは当たり前です。かくいう二人も、そう思っているくせに天の邪鬼ですね。素直になったらどうですか?」

「人間の女性とは不思議な生き物ですね。女神顔負けの美しさを持ちながら、他者に劣等感を抱くなんて。天界にはない愛らしさです。私もこの世界で器を頂けるようですし、参戦したいと思います」

「げっ、プールム止めてよ。僕は知ってるんだから。プールムが柔和な物腰とは裏腹な性格なのを。リフレシアは純粋無垢なんだから、女神泣かせのプールムはお呼びでないよ」

「……私もプールムの参戦は賛成できん。リフレシアは一途なやつと添い遂げさせてやりたいからな。リフレシアの幸せの手助けをすると言った以上、プールムは問題ありだ」

「プールム、君は何寝言を言っているのですか?クロードでも許しがたいのに、半端な気持ちでリフレシアに言い寄るなど、君は私を怒らせたいのですか?」

「……金の。貴様が怒ると世界が壊れかねん。リフレシアの為にも止めてくれ」

「ポアロ様、半端な気持ちと仰いましたが、私は貴方様よりも前からリフレシアを知っているのです。貴方様が知らない彼女の前世を。恋情を抱くには充分な時間を見てきたのです。それに主の愛し子である彼女を遊び半分で恋愛対象になどしませんよ」

「……プールム、じゃあ参戦って真面目に言ってるの?」

「当然です。リーベルタースも今までと同じに考えないで下さいね」

「選ぶのはあいつだ。遊びでないなら私は止めん。……だが泣かせたら許さぬ」


なんて会話が三神と御使いの間でされていたのに私は全く気付かず、これからの未来に思いを馳せていたのでした。




次回最終話の投稿は9/30(水)です。

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