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 ――――何かが私の中に入り込んでくる。

 私のものではない誰かの記憶。

 自分が元いた世界とはか違う、多分この世界の知識、情報。

 さらには剣や魔法の技術なんかも。




――――――――




 …………さっきまでなにか夢を見ていた気がする。どんなのだったかな、思いだせない。


 さて、思いだせない夢の事よりも今自分がどんな状況なのか確認をしよう。

 今はふかふかまっしろおふとんにくるまっているので悪い扱いはされてなさそうだ。

 断言はできないが自分が安全であることさえ分かればもう充分だし二度寝しちゃおうかな……それも良いけどもう少しこの部屋を見て回ろう。


 そう思い起き上がる。まず目に入ったのは私が乗っている白い大きなベッド。寝ている感じ私の全身が入るくらいなので普通の大きさ以上はあるだろうと思っていたが想像以上に大きい、横幅は3から4人くらい入りそうだし縦も私がまっすぐ寝てもまだ余裕がある。

 次に部屋を見渡してみたが、正面左にたんすがひとつあるだけで後は何もない。

 前世の私の部屋も客観的に見ればミニマリストやシンプリストなどと間違われそうなくらい物がなかったがこの部屋はそれ以上に何もない。

 あとは左に窓がひとつと右のほうにドアがふたつ、床が一面絨毯のようになっていて天井に豪華な照明器具があるくらいだ。


 私は何もないところから突然現れたはずなのにそんな怪しい人物をどうしてこんな綺麗な部屋にいれるのだろうか……それとも元々この体の持ち主がいてここはその人の部屋だったりするのだろうか。


 黙って外に出るのはよくないだろうし考える事もこれ以上はないだろうからこのままもう一度寝てしまおう。



――――



 ……冷たいものが足の付け根から先まで移動していく感覚、多分誰かが私の体を濡れた布で拭いていると思う。私が今どんな扱いなのかも気になるし確認がてらとりあえず起きてみる。


「あっ!目が覚めたんですね!」


 ……思ったより小さい、子供だろうか、金髪の長い髪が背中へとまっすぐ流れている


「あと少しで終わるので、もうちょっとそのままでいてくださいねー」


 そう言いながらその金髪幼女は反対側の足も拭きはじめる。


「よし、これである程度は綺麗になりましたけど、あとでちゃんとお風呂にでも入って綺麗にしてくださいね!」


 何も言わないのも良くないだろうからとりあえずうなずく。

 あれ?そういえば言葉が分かる、私は日本語以外分からないはずなんだけど……

 あまり難しい事を考えるのは好きではないので考え事は後回しにしてとりあえずお礼だけは言っておこう。


「ありがとう」


「いえいえ!わたしはこれが仕事ですし、わたしは頼られるのが好きなのでなにかあれば遠慮せず言ってくださいね!」


 今までもにこにこしてたけどそれ以上の笑顔でこたえてくれた。


「ではわたしはこれで帰りますけど、今からあなたが起きた事をあなたに大事なお話をしたいと言ってた人に伝えてくるのでもう少しこの部屋で待っててくださいね」


 そう言って後片付けを終えた金髪幼女は部屋から出ていってしまった。そういえば名前を聞きそびれてしまった、まあまたいつか会えるだろうしその時でいいかな。


 しかし大事な話か、まあ内容はだいたい予想できる、どうせ私が誰でどこから来たのかとかそんな話だろう。それよりどんな人がくるんだろう、せっかくの異世界だしできるだけのんびり暮らしたいので友好的な人だと嬉しいな。


 じゃあその人がくるまでもう一眠り…………はさすがにできそうにないしどうしよう、鏡でもあれば新しい自分の姿を見ることも出来るんだけど……転生する時に神が私の頭にある理想の姿がどうのとか言ってたからちょっと楽しみだな。

 

 とくにやる事も思いつかなかったので人を待つ態度としてはあまりよろしくないだろうけどそのままベッドの上でごろごろしながら待つことにした。


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