第70話 深層討伐の記録
《深層循環獣》との死闘から1日が経った朝、エイルは西岸に設けられた臨時救護所の寝台で目を覚まし、身体を起こす前にまず薄く維持していた《近域感知》を確かめてから、自分の右肩と胸元、それに最も傷みの残る右脚へ意識を向けた。
昨日までなら、眠っている間は《近域感知》もほとんど切れていたはずだが、今朝は目を開く少し前から、寝台の横を救護兵が通ったことや、廊下の向こうで誰かが金属器具を置いたことまでぼんやり分かっていたため、常時展開そのものが少しずつ無意識へ近づいているらしい。
それより気になったのは、身体の回復速度だった。
脱臼した右肩は治癒術によって正しい位置へ戻されており、肋骨に入った亀裂も固定と治療を受けているため、昨日に比べれば痛みはかなり弱くなっている。しかし、《高密度強化》を無理に使い続けた右脚だけは別で、筋肉の深い部分を傷めたらしく、軽く力を入れただけでも内部から鈍い痛みが返ってきた。
エイルは寝台へ座ったまま、昨日の戦闘中に自分がやっていたことを思い出した。
《身体強化》へ《魔力圧縮》を重ね、筋肉や骨格へ通常より高密度の魔力を送り込んだ時、身体は本来の出力を越えて動いたものの、その反動として筋繊維や関節へ大きな負担が返っていた。
なら、逆にできないか。
傷ついた部分を無理に動かすためではなく、そこへ魔力を集めて回復を助ける。
エイルは右脚へ流していたごく薄い魔力を1度引き、今度は《身体強化》として筋力を上げるのではなく、傷んでいる場所そのものを探るようにゆっくり流し直した。
最初は何も起きない。
ただ、普段より高くなった《魔力操作》と《近域感知》を内側へ向けて使うと、傷んだ筋肉の中でも特に魔力の通りが悪い場所がいくつか分かり、その周囲へ少量ずつ魔力を留めるようにすると、じわりと熱が広がった。
「……こっちの方が楽になるな」
独り言を漏らしながら、そのまま数分ほど続ける。
痛みが消えたわけではない。
それでも、さっきまで張りつめていた筋肉が少しずつ緩み、身体の内側で治癒が進んでいるような感覚が生まれ始めた。
【損傷部位への継続的な魔力供給を確認しました】
【技能《自己治癒 Lv.1》を獲得しました】
新しい表示が浮かび、エイルは目を細めた。
【《自己治癒》】
【自身の生命活動へ魔力を補助的に供給し、自然治癒を促進する】
【現在は意識的な魔力供給を必要とします】
「やっぱりできるのか」
攻撃でも、防御でも、探知でもない。
自分自身を治すための技能。
エイルは右脚だけではなく、右肩や肋骨周辺にも少しずつ魔力を流してみた。
骨折そのものを瞬時に塞ぐような力ではないらしく、急激な変化は起こらなかったが、損傷箇所へ魔力を通すことで血流や生命力の巡りが明らかに強くなる。
治癒術の代わりにはならない。
少なくとも今は。
ただ、旅先で治療術師がいない状況や、戦闘後に自分で応急的な回復を進められるだけでも価値は大きい。
エイルがそのまま20分ほど魔力を流し続けていると、さらに表示が変わった。
【《自己治癒 Lv.1 → Lv.2》】
獲得したばかりの技能がすぐ上がったことで、右脚へ流す魔力の無駄が減り、同じ消費でも回復へ回る感覚が少し強くなる。
このまま育てれば、いずれ戦闘中でも使えるかもしれない。
さらに進めば、意識せずとも勝手に傷を塞げるようになる可能性もある。
そう考えたところで、救護所の扉が開いた。
「何してる」
昨日からエイルを診ている軍医だった。
「右脚に魔力を流してました」
「身体強化は使うなと言ったはずだぞ」
「強化じゃなくて、回復させる方です。技能も増えました」
「……またか」
軍医は明らかに嫌な予感がした顔で近づき、右脚を触診したあと、今度は少しだけ表情を変えた。
「昨日より腫れの引きが早いな。治癒術だけの経過としては、確かに少し速い」
「《自己治癒》っていう技能です」
「レベルは?」
「秘密です」
「そこは徹底してるんだな」
「技能名まではいいですけど、細かい数字はあまり言わないことにしてるので」
軍医は呆れながらも、それ以上聞かなかった。
「使うなら無理のない範囲にしろ。回復するために魔力を使い切って倒れたら意味がないし、骨の亀裂を筋力で誤魔化して動くのも禁止だ」
「分かりました」
「本当に分かっている顔をしているのが、昨日よりはましだな」
そこまで言われ、エイルは少しだけ苦笑した。
◇
診察を終えたあと、軍医から「走らないこと」を条件に救護所の外へ出る許可をもらったエイルは、西岸から朝のリューデ湖を眺めながらゆっくり歩いていた。
西部水上遺跡の周辺では、潜水班と領軍兵、それに学院の研究員たちが何度も往復している。
《深層循環獣》を倒したことで地下街最大級の危険は1つ消えたものの、第5管理区より下にはさらに未知の空間が存在しており、深層循環核も完全には停止していないため、現在は討伐後の安全確認と記録回収が優先されていた。
「もう歩いていいって言われたの?」
背後から近づく気配は《近域感知》で先に分かっていたため、エイルが振り返ると、資料の束を抱えたセナがこちらへ歩いてきていた。
「ゆっくりならいいそうです。走るのはまだ駄目みたいですけど」
「そりゃそうでしょ。昨日あれだけ吹っ飛ばされて、今日普通に走ってたら軍医の人が先に倒れるよ」
「右脚も朝よりだいぶ楽になりましたよ」
「治癒術が効いた?」
「それもありますけど、今朝《自己治癒》って技能を覚えました。傷に魔力を流したら、少し回復が速くなるみたいです」
セナは2秒ほど黙った。
「……昨日死にかけるような怪我して、次の日に自分で治す技能まで覚えるの?」
「死にかけるほどではなかったですよ」
「そこじゃないんだって」
呆れたように息を吐きながらも、セナは持っていた資料の1枚をエイルへ渡した。
「それより、これ。学院が夜通し調べてたやつだけど、昨日の大きいの、仮称が変わったよ」
資料の上部には、これまで単に《深層巨大個体》と呼ばれていた存在について、新しい暫定名称が記されている。
【《深層循環獣》】
正式な種名ではなく、深層循環核との接続が確認されたことから研究上の便宜で付けられた呼称らしい。
全長は推定31.6メートル。
最大肩高は10メートルを越え、外殻は岩甲牙獣と似た性質を持ちながら、密度と魔力耐性はいずれも既知個体を大きく上回る。
さらに深層循環核と接続している間は外部から継続的に魔力を供給され、口部からは水と魔力を極端に圧縮した高圧攻撃を放つため、戦闘が長引くほど討伐側が不利になる。
その下には、今回最も問題になっている項目があった。
【暫定討伐指定:A級上位】
【深層循環核との完全接続状態では、A級複数名または同等戦力を含む討伐隊を推奨】
「A級上位……」
「グランさんが昨日言ってた評価より、さらに固まったみたい。甲殻と魔力器官を実際に調べた結果だから、暫定とはいえ大きく下がることはないだろうって」
「僕が戦ってた時、かなり魔力を供給されてましたよね」
「だからギルドが朝から大変なんじゃない?」
セナは楽しそうに笑う。
「C級冒険者がA級上位相当を倒しました、って中央へ報告するんだから、書類を作る人は大変だと思うよ」
「僕に言われても困ります」
「みんなそう思ってる」
エイル自身、C級という現在のランクが実力と合っていないことくらいは理解していた。
ただ、村にいた頃の自分にとってA級冒険者は、危険域の最奥や地図の空白へ踏み込むような特別な存在だったため、そのランクが自分の昇格先として検討され始めていることには、まだどこか現実味が薄かった。
◇
救護所へ戻ったあと、エイルは改めて状態板を開いた。
深層循環獣を倒した直後にも大量の表示は出ていたが、あの時は立っているだけで精一杯だったため、レベル以外の数値を細かく確認できていない。
最後にまともに能力値を見たのはLv.37の時だった。
【エイル・アーネット】
【Lv.37】
【生命力 未確認】
【魔力 251】
【筋力 203】
【耐久 179】
【敏捷 238】
【器用 221】
【感知 337】
当時でも村を出た頃とは比較にならないほど高くなっていたが、現在の状態板を開いた瞬間、エイル自身もしばらく数字を見たまま動かなかった。
【エイル・アーネット】
【年齢 16】
【Lv.41】
【生命力 327】
【魔力 379】
【筋力 338】
【耐久 301】
【敏捷 361】
【器用 309】
【感知 486】
「……これはかなり上がったな」
Lv.37からLv.41へ4上がっただけでは説明できない伸び方だった。
筋力は203から338へ135増え、耐久も179から301へ122増加している。敏捷は361まで伸び、もともと突出していた感知に至っては486に達し、500が見えるところまで来ていた。
魔力も379まで増えているため、《衝撃》を何度も高出力で使ったうえ、《高密度強化》や《自己治癒》まで同時に運用できる余地は以前よりかなり大きい。
単純なレベルアップだけではない。
深層循環獣との戦いの中で、《越境》そのものがLv.4からLv.5へ上がっている。
その瞬間には筋力、耐久、敏捷、魔力を含む複数の能力値がまとめて大きく成長しており、今までの成長上限そのものが押し上げられた影響まで現在の数値へ反映されているのだろう。
続けて技能欄を開く。
【固有技能】
【《越境 Lv.5》】
【主要技能】
【《剣術 Lv.23》】
【《危機感知 Lv.23》】
【《衝撃 Lv.28》】
【《身体強化 Lv.23》】
【《魔力操作 Lv.24》】
【《魔力感知 Lv.19》】
【《振動感知 Lv.15》】
【《近域感知 Lv.10》】
【《魔力圧縮 Lv.20》】
【《高密度強化 Lv.5》】
【《自己治癒 Lv.2》】
少し前までは主要技能がLv.10へ届くだけでも大きな節目だったのに、今では《衝撃》がLv.28、《身体強化》と《剣術》もLv.23まで伸び、《魔力圧縮》に至っては覚えてからほとんど時間が経っていないにもかかわらずLv.20へ到達している。
さらに重要なのは、それぞれの技能が単独で存在していないことだった。
《身体強化》へ《魔力圧縮》を重ねれば《高密度強化》として一時的な身体出力をさらに引き上げられ、《危機感知》と《近域感知》を常時薄く重ねながら、《振動感知》と《魔力感知》を剣先から敵の内部へ流せば、外側から見えない魔力路や弱点まで探ることができる。
そこへ《衝撃》を送り込めば、厚い外殻そのものを全部砕かなくても内部から破壊できる。
今朝覚えた《自己治癒》も、単なる回復技能だけでは終わらないかもしれない。
《魔力圧縮》で傷の周囲へ魔力を高密度に集めれば回復効率が変わる可能性があり、《身体強化》と組み合わせれば負傷箇所を補強しながら治癒を進める使い方も考えられる。
戦うたびに技能が増えるだけではなく、1つ増えた技能によって、それまで持っていた技能すべての使い道まで増えていく。
今のエイルの成長速度が異常なのは、能力値の伸び以上にその部分だった。
◇
午後になると、ガレス、レイア、グラン、それに学院側の研究代表者が救護所の会議室へ集まり、深層調査に関する正式な記録整理が始まった。
エイルも当事者として呼ばれたものの、軍医から「座ったまま参加すること」と「会議が終わっても訓練へ行かないこと」を条件に許可されている。
机には第5管理区の最新地図、《深層循環獣》の推定構造図、それに深層循環核周辺から回収された記録片が並べられていた。
「まず昨日の調査については、参加者13名全員生還、負傷者6名、死亡者0で確定する」
レイアが報告書を読み上げる。
「《深層循環獣》は完全死亡を確認済みで、現在は死体周辺と深層循環核の魔力反応も安定している。ただし、第5管理区より下に複数の空間が存在することはエイルの探知と現地記録の両方から確認されているため、深層全体の安全が確保されたとは判断しない」
「循環獣が死んだから核が落ち着いたのか?」
グランが尋ねると、学院研究者は首を横へ振った。
「むしろ逆の可能性があります。最初に遭遇した段階の個体は非常に危険ではありましたが、あそこまで執拗な追跡や高出力攻撃は行っていませんでした。ところが深層循環核が起動してからは外部魔力の供給量が大きく増え、攻撃性も急激に上昇しています」
「つまり、循環核側が個体を強制的に活性化した?」
「現段階ではその可能性を高く見ています」
研究者は別の紙を広げた。
「さらに第5管理区の記録から、《深層圧力》《生体調整》《東部観測》という3つの表記が確認されました」
「東部観測」
エイルが反応する。
リューデ湖東側には、40年ほど前から水中で金属音や鐘のような音を聞いたという記録が残っている。
中央街路の深部も東寄りへ伸びていた。
「地下施設は第5管理区で終わってない?」
「ほぼ間違いないでしょう。むしろ現在までに確認した区画は、全体の1部である可能性すらあります」
地図を見る。
今まで何もなかった場所にはかなり多くの線が増えた。
北岸の上層水門、西部保守口、中央街路、中央圧力制御塔、第3循環炉、第5管理区。
それでも地図の東側と深部には、大きな空白が残っている。
以前のエイルなら、その事実を知った瞬間にすぐ見に行く方法を考えていただろう。
今も興味は強い。
ただ、全部を今すぐ見る必要はないとも思い始めていた。
この湖を1度離れ、もっと遠い土地を歩き、強くなってから戻ってきてもいい。
未知は消えない。
むしろ残っていた方が、また来る理由になる。
「先に言っておくが、怪我が治ったらそのまま東へ潜るのは禁止だ」
ガレスがエイルの顔を見ながら言った。
「まだ何も言ってませんよ」
「地図を見る顔で分かる」
「でも調査は続けるんですよね?」
「続ける。ただし大規模深部調査は当面止める。第5管理区の安全確認、循環核の解析、地下街に残っている魔物の再調査、それに西部保守口の恒久補強が先だ」
エイルは素直に頷いた。
今はそれでいい。
◇
「それと、もう1件ある」
ガレスがギルド印の入った文書を持ち上げた。
「中央支部から特例査定について返答が来た」
「早かったですね」
「内容が内容だから通常便じゃなく魔導通信を使った。結論から言えば、C級からA級へ直接昇格すること自体を禁止する規則は存在しない」
エイルは少し目を見開いた。
「できるんですか?」
「規則上はな。ただし、中央が確認できた過去100年分の王国内記録でも、戦時特例を除けばC級からA級へ直接上がった事例は見つかっていない」
グランが低く息を吐く。
「本当に前例なしか」
「ほぼな。だからリューデン支部の推薦だけで即A級というわけにはいかないが、普通のB級試験を挟む意味も薄いというのが中央の判断だ」
「審査官が来るんですよね?」
「ああ。予定は10日後で、A級認定まで含めた特例査定を行う」
ガレスはエイルへ文書を渡した。
「戦闘だけを見る試験じゃない。過去の依頼履歴、現場判断、合同任務での行動、対人対応、それに外部測定可能な能力項目の一部も確認する可能性がある」
「状態板を全部見せる必要は?」
「ない。技能欄も称号も、本人が開示したくないものまでギルドが要求する権限はない」
エイルは少し安心した。
《越境》だけは見せるつもりがない。
今まで通り、そこは自分だけが知っていればいい。
「ただし筋力、敏捷、魔力出力、反応速度、耐久なんかは専用器具で測られる可能性が高い。A級ともなれば、中央側も最低限の客観資料は欲しがるからな」
「それなら大丈夫です」
そう答えると、なぜかガレスとグランが同時に微妙な顔をした。
「何ですか?」
エイルが尋ねる。
グランが先に答えた。
「いや、今のお前の数値を測定器に出した時、中央の連中がどんな顔するかと思ってな」
「僕、他の人の能力値をほとんど知らないので、自分がどれくらいなのか分からないんですよ」
「そこもそのうち分かる」
「グランさんの数値も見せてくれるんですか?」
「何でそうなる」
「比較できるかなって」
「お前、そういう時だけ妙に素直だな」
グランは笑ったものの、完全に断る様子ではなかった。
A級特例査定では、審査員側も比較用として現役B級やA級の測定値を基準に使う可能性がある。
その時になれば、エイル自身もようやく今の能力値がどれだけ外れているのかを数字として理解することになるのかもしれない。
◇
会議が終わった夕方、エイルは救護所の外に置かれた椅子へ座り、夕日に染まるリューデ湖を眺めながら右脚へ《自己治癒》の魔力をゆっくり流していた。
朝よりさらに扱いやすくなっており、傷を直接治すというより、身体が本来持っている回復力へ燃料を足すような感覚に近い。
長時間維持しても魔力消費は《衝撃》や《身体強化》ほど大きくないため、休んでいる間に使う技能としてはかなり相性がいい。
【《自己治癒 Lv.2 → Lv.3》】
表示を確認し、エイルは小さく息を吐いた。
リューデ湖へ来た時と、今では何もかもが違う。
レベルだけではない。
生命力も、魔力も、筋力も、耐久も、敏捷も、器用も、感知も大きく伸び、戦い方そのものも以前とは別物になっている。
それでも、まだ16歳だった。
村を出てからも、それほど長い時間が経っていない。
このまま数日ごとに大きな事件だけを重ねていけば、強さばかりが伸びて季節も年齢も動かないままになってしまうが、エイル自身の旅は本来そういうものではない。
街道を何週間も歩くこともある。
町へ滞在しながら依頼を受ける時期もある。
道中で出会った冒険者や軍人たちも、エイルが成長している間に何もせず立ち止まっているわけではなく、それぞれが実戦や訓練を重ねて強くなっていく。
次に再会した時には、ボルクの盾が以前より重くなっているかもしれないし、セナの《気配遮断》も今より深くなっているかもしれない。フィンやリサも地下遺構の知識を増やし、レイアたち領軍も今回の経験を元に対大型戦の備えを変えていくだろう。
エイルだけが時間から外れているわけではない。
自分が前へ進むなら、周囲の人間もそれぞれの道を進む。
その上で、エイルはさらに速く強くなっていく。
10日後には特例査定がある。
それが終わり、リューデ湖でやるべきことに1度区切りがつけば、そろそろ次の土地へ向かう時期も近い。
どこへ行くかはまだ決めていないが、今度は数日ではなく、もっと長く街道を歩くことになる場所でもいい。
何週間か。
場合によっては数か月。
依頼を受け、未知へ寄り道し、地図を描き足しながら進んだ先で、再び状態板を開いた時に自分がどこまで変わっているのか、エイル自身にもまだ想像できなかった。




