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エピローグ

――海を超えた西の大陸より金色こんじきの鬼、来たれり


――その鬼の美しき容貌、まさに人外のそれであった


――鬼、強き者を探し御影の鬼喰いを求む


――鬼喰い、それに応じ対するも鬼の美しさに魅入られ、その魂を西の大陸へと連れ去られてしまった



「なんて話が今、倭の国では流行っているらしい」


「まるで悪女のようですね。……ですが、美しいと言われるのは悪い気はしませんわね。何よりソウジ様が私に魅入られたというところが気に入りましたわ」


バルトヘッド公爵家の庭園。

そこに寄り添い佇み、宗司とエステルは咲き誇る花々を眺めていた。


「悪女とは言わないが。……障害をものともせずに己の恋を叶えた強い女。というのが倭の国の女には大層受けが良かったそうだ」


「フフッ。英雄を捕まえるです。縋るのではなく、並び立つために強く在らねばなりませんでしたから」


宗司の横に立つエステルは楽しげにそう語り、宗司の横顔を見上げた。


「やっと手に入れたのです。絶対に逃がしませんよ。……私の英雄」


そう言ってエステルは宗司の首に腕を回して顔を寄せたのだった。

これにて完結でございます。

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