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襲撃

避難所に化け物発見の合図が響き渡る。高台の見張り櫓の鐘が激しく打ち鳴らされる。

久しぶりに化け物がやってきたのだ。サイの姿をしている。ただ体がでかい。

ダンプカーなみだ。武器を持った男女がサイに攻撃を仕掛ける。ピストル、ライフル、ショットガンを打ち込むがまるで効かない。次々に跳ね飛ばされ避難所のバリケードは突破された。


假屋崎は傍観していた。助ける道理もないし戦う意味もない。そう考えていた。

おそらく、この避難所は化け物によって潰されてしまうだろう。仕方のないことだ。


一陣の風が吹いた。ケンタウロスに似た化け物とオオカミに似た化け物がサイの化け物と戦い始めた。戦いは一瞬で決着がついた。オオカミがサイの喉元に噛み付いている間に、ケンタウロスが手刀でサイの角を切断し、拳で頭を粉砕した。

圧倒的な強さだった。その後、ケンタウロスとオオカミは走り去った。


騒動が一段落した避難所では住民があちらこちらで忙しく動き回っていた。

假屋崎は、避難所の取りまとめ役である老人に聞いた。

「サラリーマン風の男と一緒にいた女の子の姿が見えないが。」

「おかしいな。どこかに隠れているのではないか。」

「あの時のケンタウロスに似た化け物とオオカミに似た化け物は、なぜ、この避難所を守ったのだ。」

「わからない。神の使者ではないのか。」


假屋崎には確信があった。あのサラリーマン風の男と女の子が化け物だったのだろう。

化け物になっても人間の意識を失わず避難所を渡り歩いているのだろう。

今、噂になっている良い化け物とはアイツ等の事だったのか


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