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出会い
假屋崎は避難所にやってきた。この避難所は悪くなかった。住民たちの仲が良く、協力して生きていた。近隣から食料を調達してくるメンバー、炊き出しを行うメンバー、畑を耕すメンバー、避難所の周りに化け物がいないかの見張りを行うメンバーなど、分業制が執られていた。
假屋崎が来たときは、簡単な持ち物検査で問題なく入れた。いくら悪人とはいえ、假屋崎はこの避難所でも暴れようとは考えなかった。しばらく人間のような生活が堪能できたら次の避難所へ向かうつもりだった。あの時までは・・・・。
避難所で寛いでいると、サラリーマン風の男と女の子が歩いて来た。
「どちらから来たのですか」
「南のほうだ。身を寄せていた避難所が襲われて逃げてきたんだ。」
「それは大変でしたね。」
「ああ、この避難所は居心地がよさそうだね。」
「そうですね。他の避難所より統制が執れていてしっかりしています。良いところですよ。」
「そうなんだ。しばらく厄介になるよ。」
軽く会話して別れたが、假屋崎は気になった。あの男は他の避難所のことを知っていた。
この状況下で他の避難所を複数知っていることは考えにくい。それにこの避難所に完全に解け込んでいるわけでもなさそうだ。何か訳がありそうだな。




