↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒロインの姉に転生したので!  作者: ユナユナ
6/12

第六話 兄妹


「リーフィリア、おいで」


兄様に抱きつくと、私を抱き上げてくれた。


コツコツと兄様が歩く音と耳元で兄様の心臓の音が静かに響く。心地良い。


「兄様…」


「なあに?」


「兄様も正式な社交界デビューはまだだというのに、兄様は味方を増やしていた。それがその、私にはできないレベルで、繋がりで、わたし、」


「うん」


兄様の声が優しい。あの日冷たかったのがウソみたい。いや、言葉の抑揚も目線も私の感じ方の問題で、始めから優しい兄様のままだったのかも。


「兄様のこと凄いと思う。私、力ある人に支持してもらえるような人間じゃないもん」


「それはボクを買い被りすぎ。

リーフィリアだって家庭教師を自分で選んで、魔法の勉強を頑張ってるでしょ」


「でも、それだけ。その魔法だって上手くいかないし」


「前に進もうとする気持ちが少なくとも君にはある」


兄様が私をベットに降ろす。

いつの間にか私の部屋に着いたみたいだ。


「その真っ直ぐさが兄としては嬉しい。

愚直だっていい。一歩ずつ歩んでほしい」


兄様が私の額に手を乗せる。

温かい。フワフワする。


「ボクはこのままでは何時までも君を守れない。

ホントはミルフィリアの分も君を守ってあげたいのに」


何を言ってるの?

瞼が重くなっていく。

まだ、兄様とお話したいの、に。


「君を守り続ける方法は一つ」



ーーーーーーー君の歩みを止めることだけだ。



聞こえない。分からない。

だけど、そんな悲しい顔、しないでよ。

兄様…………








夢を見た。

これは兄様が黒幕のルートのゲーム画面だ。


『グレイス兄様!リーフィリア姉様を解放してあげて!!』


ヒロインのミルフィリアがグレイスを倒した後のエンディング。

グレイスはボロボロの教祖服でリーフィリアを包みこんで離そうとしない。

リーフィリアも魔力を縛る首輪が取れたはずなのに抵抗しなかった。


『無理だよ。強い君とは違う。リーフィリアはボクがいないと生きられない』 


ヒロインがリーフィリアの好感度を回収していなければ辿り着くエンド。好感度が無いからリーフィリアはヒロインの呼びかけに応えない。


リーフィリアはただ一心不乱にグレイスを呼び続ける。


『兄様、兄様、』


『うん、ボクは此処にいるよ』


『ごめんなさ、私、弱くて』


『大丈夫。いつもボクが側に。

死が二人を分かつとも、必ず』


グレイスはリーフィリアごと剣で自分を突き刺す。

二人は血を流しながら倒れていく。


『いやぁぁぁぁ!!兄様!姉様!一人にしないでぇぇ!!!』


ヒロインの悲鳴のみがこだまする。

バッドエンド「死が二人を分かつとも」。



エンディング回収に成功しました。

コンテニューしますか?

→はい

コンテニューを開始します…………




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。