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もういくつ寝ると

1週間は何かを待ち望めばかなり早く過ぎると感じるか、もしくはものすごく長く感じるかのどちらかになるが、竹本の場合は前者だった。

また、あの異世界に行きたいとソワソワしていた自覚はあるが、その結果いつも以上にテキパキ仕事をこなせていたのも事実だった。

そして、菊池師団長への提言は首相が個人的にゴーサインを出したらしく、学者たちの護衛は他の部隊に任せ、竹本は迷宮ユスカルの探索任務を命じられた。

その為か、いかにも特殊な作戦群のエリート隊員たちが今目の前に並んでいた。

なんで分かるかって?

全員が明らかに高額そうな暗視装置、バリスティックゴーグルを着けて普通の隊員以上にガッチガチに重装備。バラクラバで顔が隠されているのが最初のヒント。

そしてなんと彼らは習志野から来た、第一空挺団に所属していない徽章も部隊章も付けない隊員だ。

まぁ、そこまで分かれば特殊作戦群の人達だろうとは予想が付く。

「急ですまないが、明日の任務でお前の下につく。誰なのかはあまり詮索するな」

菊池師団長が竹本に声に近づきながら掛けた。

竹本は、自分が特戦群の隊員を指揮して良いのか一瞬、ほんの一瞬だけ迷った。

「皆さん。明日、迷宮ユスカル探索の指揮を取る竹本情報小隊長だ。彼の分隊の一つとして明日動いてもらうのでよろしく」

師団長が竹本を彼らに紹介すると、重装備の隊員たちが一斉に竹本に敬礼した。

「竹本2尉です。よろしくお願いします」

「この分隊の隊長城島3曹です。明日はよろしくお願いします」

覆面の隊員の1人が前に出て敬礼した。

「彼らは、新宿のダンジョンに潜った経験者だ。遅れをとる事はないから安心して彼らを使ってくれ」

菊池師団長が安心させるかのように竹本の肩をポンポン叩いた。

まぁ、どうとでもなるか。全員強いし。

そう割り切った竹本は全員と握手して、一旦その場を離れた。

小隊の隊員たちにも伝達する必要がある。

部屋から出た竹本の背中を見送った城島3曹は菊池師団長に軽く敬礼した。

「ありがとうございます、師団長」

「いや、気にするな。あいつはかなり優秀な部下だよ。器も広いから心配せず活動して良い」

「分かりました」


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