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観察と創作意欲

ダンジョンが世界に開放されてから半日が経った時、数人の人たちが入ってきた。

創造神様特権の“神の目”で見るとなんと自衛隊の人たちだった。

最初は偶然見つけた一般人が来るのかと思ったら、最初が自衛隊とは予想外だ。

まぁ、気になるとはいえ、こちらも仕事がある。

そういうわけで、片目で彼らの様子を見ながら本日の作業に移る。

今日は迷宮ユスカルの拡張工事だ。

現在、迷宮ユスカルは30階層しかない。それを40階層まで拡張する。

カルタリアのトップ探索者は現在25階層まで潜っているので、拡張の時期だろうという判断だ。

お、ちょうど今自衛隊の人たちがこちらの住民と接触したようだ。

軍人だからなのか意外と冷静な反応を見せている。

感心、感心。

話を戻すと、現在の迷宮には10階層ごとにボスモンスターがいるボス部屋を設けている。

10階層にはビッグスライム、20階層にはエンシェント・トレント、そして30階層にはナーガというモンスターを配置している。

そして、今回追加する40階層にはハイオークを入れるつもりだ。

それぞれの階層はボスに合わせたステージで形成されている

1-10階層は平原ステージで、11-20階層は広葉樹林ステージ、21-30階層は湿地ステージ。

そして今回は、ハイオーク。洞窟ステージを考えている。

机に座り、31-40階層の地形を作り始めた。

このオークの体格はゴリラに近く、筋骨隆々。

赤黒い岩のように固い皮膚とサーベルターガーのような牙、鉤爪状に発達した手足、豚鼻のような形に発達した鼻が外見の特徴。

基本は四足歩行だが、戦闘になると二足歩行にもなる。

性格は非常に好戦的で、襲う生き物が居なければ、同族同士が殺し合いを始めるほど血気盛んな種族にした。

彼らは基本部族を形成しており、稀に進化してハイオークになるという設定にした。

洞窟暮らしという設定を入れることで、暗闇に紛れた戦闘を得意とするが、反面、光に格段に弱い。

我ながら、いろんな作品を参考に作ったかなり良いモンスターだ。

ちょっと前に試作的に作って放置したが、同族同士の戦争でとんでもない数の洞窟が崩落していたり、逆に新たに出来ていたりしていた。

これほどの凶暴性、強さ。うーん、良い!

この階層から一段とハードな階層になるが、…まぁ、探索者の皆さん頑張ってください。

それじゃ、これらの新規要素を入れるために、探索者ギルドに1週間後、迷宮のアップデートのために数時間侵入禁止の通知を入れるとしようか。

階層作りがひと段落して、パッと自衛隊の人たちの様子を見ると、ちょうど街から帰るところだった。

こっちの作業は2時間しかしてないことから、あちらもかなり早い退散だ。

またのご利用お待ちしております!


そうそう。今のこの都市にはヴァルスリッドとリセリアの他に4種族が暮らしている。

次の建設予定都市の主な住民だ。

アールヴとドヴェルグ、ネレイデスとタラガッタだ。

それぞれの種族について説明すると、

アールヴ(長耳族):所謂エルフだが、褐色肌と白色肌の者が大半。肌の色に特に意味はない。

背丈は人間と同じぐらいで、どういう訳か全員美男美女。

彼らは自然との共生を重視していて、自然の均衡者を目指している。

動植物に及ぼす力が強く、魔術にも長ける。

ドヴェルグとは理念が全く相反するため、ウマが合わないが、生きていく上で彼らの作る道具、武器が必要なため、渋々一緒に暮らしている。


ドヴェルグ:所謂ドワーフ。背の低い頑健な種族で、女男で区別がつかないほど筋骨隆々で、全員に豊かな髭が生えている。

手先が器用で、種族として優れた匠が多い。

作品として使える無機質な金属や石などを好み、生き物は安価なコピー作品だと考えるため、アールヴとよく喧嘩になる。

ただ、彼らもエルフが作る木や作物が必要なため、一緒に暮らしている。


次にネレイデス。

ネレイデス:所謂の人魚。地上に居る際は魚の尾を人の足に変形させることが可能。

水場がある所を好み、水の扱いに長ける。

種族として男女ともに歌がとても上手で、魔力を込めて歌うと耐性のない種族を惑わしてしまうので基本禁じられている。

魚釣りが好きで、色んな釣り方でよく競い合っている。

基本、大らかで朗らかだが、一度怒ると容赦しない。

一緒に住むタラガッタとは意外と仲が良く、彼らを無用な挑発すると一緒に暴れて嵐を起こす為やめた方がいい。


タラガッタ:所謂風の精霊。背丈はハチドリほど小さく、動きも俊敏。

背中には半透明な翅が生えていて、それを使って空を飛び回る。

容姿は男女ともに中性的。性格は活発なものが多く、透明になってイタズラをするのが好き。

風の扱いに長けており、タラガッタと一緒に暴れると嵐を起こすので怒らせないようにした方がいい。

なぜか馬を育てるのが好きで、彼らの育てる馬は速い、力強い、賢いとの評判がある。


どうだろう?全員、個性のある種族でしょう?

我ながらに良いものを作ったと思っている。

あとは、人間たちが彼らと会うときにどう反応するかが楽しみだ。


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