↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/37

15:マルチな妖精

ブックマークしていただいて感謝です。

 魔法を文字通り炸裂させた少女は、振り返る事無くふら付き始め、倒れる寸前で谷山に支えられた。


「おいおい、大丈夫か?」


「どうやら魔力欠乏症のようですね。魔力が著しく体内から失われると、気分が悪くなり、最悪気を失うのです」


「無茶してくれちゃって。防災センターに連れて帰ろうか」


「それが良いかと」


 よいしょと少女を背負い、おんぶした状態でテクテクと帰路に着く。少女の体が軽いせいか、体力の無い谷山でも悠々運ぶ事ができた。


「担架で運ぶ救急救命講習もやって、使う機会なんて無いだろうと思ってたんだが、この世界では大いにありそうだな」


 視差呼称して現場確認! 魔法の打ち合いでドンパチやりながら、矛を地面と水平にして、突撃を仕掛けている状況で、胸骨圧迫……


「出来ない!」


「いきなりどうしましたか? マスター」


 谷山は首を振りながら。先ほどの魔法の威力を、迫力を、風圧を感じてしまった為に、魔法に対する危機感が谷山を襲う。


「人命救助は兎も角、人間だって魔法を使える者が何人も居る筈。いくら訓練したゴブリンが束になっても一撃で崩壊じゃないか……」


「魔法対策も必須ですね。今できる事といえば、砦を作り、弓で応戦しつつ相手の魔力切れを狙う戦術しかありませんね」


「戦術としては有りだが、戦略としては今一だな……増援も考えられる。そもそも砦ごと吹っ飛ばす魔法を使われたらこ戦術は破綻する。抜本的に行くなら魔法の無力化だな。魔力を奪うか、魔法無効の防具を作るか」


「魔力を奪う方ではダンジョンの罠で可能です。装備の方では、無効となりますと、世界樹の材木はあらゆる魔力耐性があるといわれているため、有効だと思われます。ですが、その分加工が難しいので、魔法の効きにくいモンスターの皮や、そのモンスターを育てるというやり方が現実的かと。ただ、魔法に強いモンスターも上位クラスな為、下級しか召喚できない現状難しいですね」


「うーむ。魔法対策が出来るまで外とは繋げられんな。そもそも召喚リストには、原始的な罠しかなかったし、ましてや魔力を吸い取る罠なんて無かったよ。魔物もリスト見たら下級ばかりだし」


「それはマスターのダンジョンLvが低いからなのです。ダンジョンのLvは謎が多く、多くの条件があると言われています。ダンジョンの階層、フロアの面積、モンスターの数、モンスターの最大レベル、取得マナの最大値など、ですが、過去の様々なデータを見比べても千差万別であり、余計な固定観念が生まれてはマスターのご迷惑となるという理由が、LvUpの説明を省いた経緯になります」


「なるほど。自分のダンジョンを……か。ダンジョンマスターって職業は、色んな職種を兼ねるねぇ。こりゃ、優秀でマルチなコンサルタントがいないとむりだね~」


 谷山のボヤキにすかさず胸を張るマリであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。