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テリトリウム  作者: 月輪 御上 (つきのわみかみ)
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出逢い②

村に着き、宿は思っていたよりも綺麗でご飯も美味しく満足になった





ルーツは、軽い足取りで自分の泊まる部屋に戻っていた



泊まるのは宿の端にあたる部屋



窓からは大きな木が見え天窓がある

とても綺麗な部屋だ



部屋に入るルーツ






ルーツが違和感に気づいたとき






「動かないで下さい…」


何者かに後ろから刃物をあてられた


「……」


「すいません…縛らせてもらいます」



わざわざいうとは律儀なやつだ



「それは無理だ」



ルーツは、振り向くと刃物を蹴り飛ばす


刃物を向けていた者は驚いてよろけた


その拍子に帽子がとれる


丁度、天窓から月の光が漏れた


そこにいたのは、朱色の瞳にピンクがかった白い髪、頭には動物の耳が生えている少女


少女は、帽子を素早く拾い耳を隠すように被る



「その耳…」

ルーツがいいかけたとき


「きゅー!」


鳴き声とともに何かがルーツの顔に張り付いた


「……」


ルーツは、張り付いたものを掴んでみる


何だこの毛玉…



「きゅー!きゅー!」


ルーツが掴んでいるものは怒っているようだった


手を離すと少女のもとにいく


少女の隣で威嚇している


「ククル…おとなしくしてて…」

少女はククルと呼んだ毛玉をおとなしくさせる


「…とりあえず、お前は何者だ?」


ルーツは少女に目を向ける


「……すいません!少しだけでいいのでここにいさせてください」


帽子を押さえたまま少女は頭を下げる



「だから、お前が何者か聞いているんだが」


黙る少女


ルーツは深い溜め息をつくと


「外で騒いでいるのと関係あるのか?」


ルーツは、窓に目線を向ける


まだ、少女は黙ったままだ


先程から外が騒がしかったのだ



「下の階に男が2人いるが、関係あるならまずいな」


少女は、驚いたようにルーツを見る



「…俺は人よりちょっと耳がいいからな…下の階で宿主と話してるぞ」


少女は、動揺している様子



ルーツの耳に1人が2階に上がってくる音が聞こえた



「とりあえず、そこに隠れてろ」



ルーツは少女に指示し隠れさせる



扉を叩く音が響く


ルーツが扉をあけると一人の男が立っていた


「何か用ですか?」


ルーツの問いに


「ここらへんに不審な女を見なかったか?」


男は淡々とした口調でルーツに聞いてきた



「…その不審な女はなんかしたんですか?」


男は苛つきながら


「見たか見てないか聞いている!」


高圧的にいう男


ルーツは数秒黙ったあと


「あ~、さっきこの部屋に女がいてその窓から逃げました」


男はルーツを押しのけズカズカと部屋に入ると窓の外を見る



「その女はどっちに行った」



男がルーツの方に振り向いた瞬間


ルーツは男を殴りつけ、男は倒れ込み気絶した



突然男を殴りつけたルーツに慌てて出てくる少女



「な!何してるんですか!?」


少女は慌てふためいていた




ルーツは倒れた男を見つめる



こいつは…




「あんた…この国の兵士に追われているのか?」


「!!」


少女はルーツを見た


ルーツは倒れている男の持ってる剣を指差した


「剣にこの国の紋章が刻まれている」



この国の紋章の剣を持ってるということは貴族か…




「あんた、この国の者に追われている理由はなんだ?」



少女は、目線を下げ


「それは、言えません…」


ルーツは考え


「…まぁ…いい…」



ルーツは倒れた男を縛る


「俺はお前にききたいことがある」


少女は、下げていた目線をルーツ向けたとき


ドンドン


ドアを叩く音が聞こえる


「おい、まだか?」

男の仲間が扉を叩いている


ルーツは舌打ちすると

「こうなったら、一か八かだ」



ルーツは、少女の被っている帽子を深く被らせた


「とりあえず、ここから出るぞ」


「え?」



ルーツは扉の前にいた男ごと扉を蹴破った


男はそのまま倒れる


「行くぞ」


ルーツは少女の腕を掴み二階を駆け下りた





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