プロローグ
久々の更新です。
SIDE--ジュリオ
書斎の中で必要最低限の照明に照らされ、俺は一つの報告書と睨み合っていた。
「......」
要点重点だけをはっきりと書かれた報告書であるが、見ていて頭が痛くなった。
内容は昨日の王都襲撃の襲撃者とその事件の始末だけだった。
しかしその襲撃者がかの悪名高き緒方一刀流の一味で、しかもその事件で魔将ヘリウスが負傷したと言う一文を見た時流石に肝が冷えた。
その上で襲撃者達との戦いに息子と娘が関与し、活躍していた と報告書に書かれたのは中々複雑な気分になった。
こ こ こ こ
項垂れて溜め息を吐き出す所にノックの音を聞いて来た。
「ジュリオさん、リオンです。」
「あぁ、入れ。開いている。」
ドアの向こうからリオンの声が聞こえて来て、丁度良いと俺は思い、入室を催促する。
「…失礼します。こんな夜遅くにすみません、ジュリオさん。」
俺に催促されリオンは中に入って来た。
「大丈夫だ。それよりこんな時間にどうした?」
報告書を手元に置き、俺はリオンの方を見る。
「はい、オレのその、家族を探す件についてです。」
「あぁ、その件か...」
リオンはこんな時間に来た理由を話し、それを聞いて俺は少し眉を皺める。
「っ!?何かあるのですか!」
俺の様子を見てリオンは焦り出した。
「いいや、残念ながらまだ何の消息も掴めていない。」
「そう、ですか...やはりぼんやりとした記憶だけじゃ見つからないか...」
少し言い難いが俺はありのままを話す。俺から話を聞き、リオンは顔にこそ出していない少なからずショックを受けいて、その声から失望という感情が感じ取れた。
「王都周辺から王都まで全部当たってみたが、見つからなかった。多分、君の両親はもう王都から離れたろ。済まないがもう少し時間をくれ、国内ならまだ探す当てはある。」
俺は詳細を説明する。
「...そうか...もう王都にいないか...潮時か...」
黙々と俺の説明を聞き、ギリギリに聞こえる程小さい声でリオンは呟いた。
「潮時?なんの話だ、リオン?」
俺はリオンの言っているの事を理解できず、反射的に聞き返した。
「はい、準備出来次第オレはここから出ていきます。」
そうリオンは宣言した。
次回は...まぁ、サボっていなければ多分二日後。




