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最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
第一章 最強へと踏み出した第一歩
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事態の終息

SIDEーーリオン


オレが到着と共に二人の襲撃者を倒した後、関所からぞろぞろと兵士が出て来た。


気絶した襲撃者二人をあっという間に拘束し、警戒の矛先はさっきまでここに居なかったオレに向けられた。


こっちが終わったから直ぐにオレは注意をレクスとクリスの方に向けた。少し集中し過ぎたか、周りからの声に反応出来ずに居た。


「おい、貴様さっきから聞いているのに、返事せんか!」

この場の指揮を執っている様な男が剣を抜いた。


「えっ、はい、自分がですか?」


どうも周りの奴等は勝手にどんどん話を進み、悪意が向けられた瞬間にオレはようやくそいつらの方に少し注意を向けた。


「他に誰がいる!名を名乗れ!怪しい奴め!」

何故怪しまれている事が理解出来ずにいるオレと対照的に指揮官の男はオレに剣を突き付けた。


「えっと自分はリオンですが、別に怪しいものでは有りませんが...」

正直疑われている事にオレはどうしようもない気持ちになった。


「ふん!怪しいやつは皆そう言うんだ!貴様は名を名乗っただけまぁ、少しはマシな部類に入るが。此処で大人しくしていろ、直ぐに貴様まで回すだろうっ!」


「っ!」


オレは何かを感じ、話してる内にゆっくりと皺めた眉を緩めた指揮官の男、その話を無視して、空を見上げた。オレの‘可笑しな行動’に戸惑って指揮官の男も思わず見上げてしまった。


さっきからオレは空から襲撃者に対する悪意を感じた、此処だけじゃないレクスが向かった南の関所の空にもクリスの居るルーアス商会の方にも、そしてこの王都の中心である王城の城門前にもだ。


他の場所の状況を流石にこの目で見た訳じゃないから確信はないが、ここにいるもの達に十分な理由があるからさっきまで放って置いた。だからその悪意が殺意に変わった瞬間、オレは直ぐに身を構えて空を見上げたのだ。


見上げた所で空には誰の姿も無く、群青の空と白い雲しかなかった、が確かに気配を感じた。誰かが真上に居て、身から漏れ出す殺気を隠そうとしなかった。恐らくは前と時の襲撃者と似た魔法を使っているだろうとオレは直ぐにそう判断した。


「何もないじゃないか、まさか話を逸っ!て、居なくなってる!?」


機嫌悪そうな声を発しながら指揮官の男はオレの方に向き直した、けどオレは動き出した。指揮官の男は奇声を上げ、目の前に居た筈のオレの姿を探すように首を左右左右に往復して四周を見渡した。


だがオレの姿を捉えることも無く、動き出したオレはこの場の誰の目も追う得ないほどの速度で跳びあがり、空中で一度空を蹴って方向転換し、‘何も無い’が気配がするそこに向けて体を加速させた。


()()()()ものではあるがその気配でやつはオレの事に気付き、こっちに意識を向けた事が直ぐに判り。気付くのが遅すぎだ とオレは心で呟きながら()()()()()()でもう一度空を蹴ってやつの視界から姿を消し、やつの後ろを取った。


オレの姿を見失った事で戸惑う暇も与えずにオレは右手で手刀を作り、後ろから()()に力を抜いてやつの頸を強打し、気絶させ、その腰に差してる剣を奪った。


気絶したやつはようやくその姿を見せ、樹にぶつかった鳥のように落ちて行き、偶然にあの奇声を上げた後にオレの姿を探し始めた指揮官の男の目の前に落っこちた。


指揮官の男は目の前に何かが落っこちた事にビックリして、その何かに目をやると 人じゃねぇか!? とまた大声を上げて仕舞い、直ぐにまた空を見上げた。しかし今のそいつを気絶させたと同時にまたその場から姿を消したオレを見る事は無かった。


■□■□■


上空に居たやつを気絶させた後オレは直ぐに北の関所から離れた。


秘技(ひぎ) 雷走(らいそう)


足に気を集中させ、地形の高低差を無視してただ雷の如く空を駆けるこの技を駆使してオレは本気で走った。


十数秒の時間も掛からずにオレはルーアス商会の上空の近く来て次の一秒にでもルーアス商会を越す所にオレは上空にいるローブを身に纏ったやつを発見し、空いた手で 次元宝庫 から 薬神の脇差 を取り出す瞬間にやつの隣を経過すると同時にその脇差でやつの腕を掠り傷と言える程に浅く切った。


脇差を取り出す瞬間に思い浮かべた 即効性の麻痺薬 の効果は完璧に脇差に付与され、効き始めてそのローブを纏ったやつが麻痺して空から落ちていく時にオレは既にこのルーアス商会を遠く離れて南の関所に向かった。


ルーアス商会から南の関所向かう道半にオレは王城前にいるヘリウスさんの気配が弱ってる事に気付いた。


「くっ、これじゃ間に合わないな。」


同時に二箇所も危険があり、先に一箇所に行ってからまた次に向かうのは間に合わないとオレはその二箇所にいる人達の気配を読み取ってそう言う結論に辿り着けた。


行けば間に合わないが、やり様はある とオレは自身に言い聞かせるように呟いて、脇差を再び 次元宝庫 へしまった。


オレは集中する。南の関所にいるもの達の気を読み、それぞれの動きを予測し、特に上空に居る殺気を纏ったそいつにを注目した。予測を立てた後にオレは即座に行動に移った。


空中で足を止め、左足で急ブレーキを掛け、急停止と共に襲ってくる体を前に押し出す力を背中から肩へ伝導し、右手にある剣に集中し、その上で自身の力を足して剣を投げ飛ばした。


‘着弾’を確認する暇も無くオレは踵を返してさっき来た‘道’を辿り、ほんの少しだけ方向を変えて王城城門の方へ向かった。


ほんの数秒でさっき投げ飛ばした剣が予定通りな軌道描いた事を気配で知ったオレは目指している王城城門を視認する事が出来るくらい、近くまで来て、そこで体を前のめりに倒れて行くのを止めず、その上で更に足に力を入れ、地面へ向かって体を加速させた。


丁度此処から立ち去ろうとする一人の男と顔と顔でぶつかる所に足捌きで男を避けてその隣を通った。


オレの姿が見えたのだろうか、男は足を止めた、しかしその後ろ数歩離れている所に軽く着地したオレは足を止める事なく倒れているヘリウスさんの元へ一気に駆け抜けた。


着地して一秒もようする事なく、正に瞬く間にオレはヘリウスさんの元に来て、横で足を止め、力尽くで急停止の勢いを殺しもう一度 次元宝庫 から 薬神の脇差 を取り出した。ヘリウスさんが今どう言う状態なのか確認する暇も無くオレはただ昔見た マギウスさんの記憶 にある霊薬(エリクシール)を思い浮かべながら少ししゃがみ、脇差でヘリウスさんの右腕の皮を切った。


少し間を置いて効果が効いたようにヘリウスさんの背中の傷が癒え、その傷跡も残らずに完治し、マギウスさんの記憶 から知った霊薬の効果通りに眠りに着いた。


ヘリウスさんが静かに寝息を立て始めた事を確認してからようやくオレは立ち上がり、何時からかこっちに向いた男を見た。


見覚えがある それがオレのあの男を見た時に思う唯一の事だ。


彼の気から今朝スミスさんの所に刀を取りに行った時出くわした男だと判っているが、その時はきちんと顔を見なかった上に平凡な腕前だと予想したからが故にその顔をすっかり忘れていた。


だが見覚えはある、何処かと言うとだが...


「レイ・スケルミトーレだな。」


「おや、知っているのかい?そうだよ、僕が緒方一刀流が四代目師範のレイ・スケルミトーレ」

確認を取ろうと短く零したオレの言葉にやつはきちんと返事をした。


「あぁ、少しだけじゃなく、それなりに良く知っているよ。師の記憶の中のお前をな。」

そう見覚えはあるのだやつの顔は、マギウスさんの記憶の中でな。

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