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最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
第一章 最強へと踏み出した第一歩
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クリスの相手

クリスの戦いに一話丸々使う事になってしまった^_^

SIDE--クリスティナ


「うそ!?緒方一刀流だって!?」

その男の言葉にわたしは驚いた。


「おぉ、驚いていやがる。まぁ、そう言う事だ。だからさ、死ねや!」

クァドって男は目を細め、肩を竦みながら言葉を口にし、一気に目を開いたと思ったらこっちに向かって突っ込んできた。


「ほらよ!」


男は一歩踏み込みわたしの目の前で足を止めて特に構えも無く、型の様に筋を通した様な感じも無いただ荒々しく刀を振り上げ、こちらに斬りかかった。


キン


「きゃ!」

突如襲ってくる刃にわたしは思わず目を閉じてしまい、体が勝手に反応して何とかその一撃を防げたのだけれど、刀が弾かれ、構えが崩れてしまった。


「きゃははは!良い声で鳴くじゃねぇか、えぇ!もっと聞かせてくれよ〜な!」

男は高笑いしながらまた刀を振り上げる。


「ほら、ほら、もっと鳴け!」

振り上げた刀を男は何度も力任せに斬りかけてくる。


キン キン キン キン


「くぅ、うっ!」

依然として男に視線を向ける事が出来ず、さっきの様に体が勝手に反応し、奇跡的にこう何度もやつの斬撃を受け止める事が出来た。


「ははっ、やるじゃねぇか、女。未だ未だ行くぜぇ!」


キン キン


笑い声が更に酷いものとなり、斬撃もより力が込められているものになって、刀がぶつかり合う音を響かせた。


「良い加減にしろ、クァド!戦い慣れていない娘を弄るのに夢中になり過ぎて、役目を忘れるな!」

男の後ろで仁王立ちしているトレーと言う男は声を上げ、クァドと言う男を怒鳴った。これを機にわたしは後ろに飛び、距離を取って体制を立て直した。


「ちぃわかってるさ、まったくこれだからこいつとは...まぁ、そういう事でお遊びはお仕舞いだ、いくぜ!」

クァドと言う男はトレーと言う男に呼ばれて一瞬舌打ちして、顔だけ振り向いてトレーと言う男に返事し、直ぐにわたしの方に向き直して、何かを呟いたが、またほんの少しの間を置いて刀を振り上げながらわたしの方に踏み込んできた。


「落ち着けわたし、あのリオンに教えてもらったんだからきっと大丈夫。ふーっ!」

迫ってくる男にわたしは落ち着くために自分に言い聞かせるように呟き、そしてリオンに教えられ今までそうしたように刀を上段にして構えを取り、息を吐き出しながら己自身の体の隅々にまで神経を巡らせる。


男が大よそ二歩手前にまで近付いてきた所でわたしはタイミングを合わしたように半歩引いた足の爪先に力を入れ体を前へ押し出しながら全身に力を込めて刀を振り落とした。


「なっ!くぅ、させるかよ!」

驚くはしたが直ぐに足を止め、腰を落としてわたしの斬撃を受け流そうとした。


キィィン!


さっきまでとは明らかに違う刀と刀がぶつかり合った音が鳴り響き、男はわたしの一撃を受け止める事には成功したけど流石に全身の力が篭った斬撃を流す事適わずに刀が弾き飛ばされ、此処一ヶ月素振りだけをしてきた甲斐あって直ぐに動く事が出来、わたしはそのまま下から刀を切り上げる。


「っ!」

ぎりぎりに男は追撃しようとするわたしに気付き、わたしの一撃を受け止め一瞬硬直してしまった体を無理矢理動かし上体だけ後ろへ傾け、しかし避け切れずに右肩がわたしに斬られそれなりの量の血が噴き出した。


「くぅ、ばかな!」

信じられないと言わんばかり顔が痛みの所為で歪み、男は斬られた肩の傷口を押さえて、後ろへ飛び距離を取った。


「はぁ〜ふっ、はぁ〜ふっ……」

たったの一撃でわたしは息が上がって来て、以前リオンから教えてもらった様に息を整えるすら忘れ肩を大きく上下に動かして息の吸い吐きを繰り返した。


疲れた訳じゃない、確かに疲れは感じているけどたったの一撃程度で息が上がる様な鍛練をしていない。


わたしの一撃で男の肩から血が噴き出した。それが視界に入ったその瞬間に初めて刃物で、真剣で誰かと戦い、相手を傷付き、殺しかけたとわたしは気付き、気付いた途端に喉に何かが詰まった様に息が荒くなった。


「へぇ!なんだよ、鋭い一撃だと思えやもう息が上がってんじゃねぇか。今すぐわいが引導を渡してやる!」

クァドと言う男の声がして、それに反応しわたしは身を構えようとしながら男の方に視線を向けた、そしたら男が肩の傷をなんとも思ってないように力強く一歩前へ踏み出した。


「まて、クァド。」

男の後ろに今だに仁王立ちしているトレーと言う男はクァドと言う男を呼び止めた。


「じゃまするんじゃねぇ、わいの仕事だ。」

そう言って男はトレーと言う男の言葉で立ち止らずにまたわたしの方に向かって一歩また一歩と少しずつ早くなっていくように近付いてくる。


「...やれやれだ。」


言う事を聞かないクァドって男にトレーって男は何か呟き、地面を蹴って一気に傷付いた男の目の前で足を止め、男を止めようと手を伸ばした。


「邪魔だ!とっ」


「頭を冷やせ、クァド。役目を忘れるな!そいつは自分がやる、お前はこれでも使ってその傷をなんとかするのだ、これで終わりじゃないからな、未だ先がある。」


完全に冷静でいられなくなっているクァドの言葉を無視してトレーと言う男は怒鳴り声を上げた。そして直ぐにわたしの方に視線を向け、クァドと言う男を見向きもしないまま何を投げ渡した。


「けっ!言っとくけどトドメはわいが刺すからな!」

クァドは飛んでくるものをキャッチし、それが何か確認したら、機嫌が悪そうにしながら大声を上げた。


「......」


トレーと言う男はなんの返事も返さずにわたしの方を見た。短い一瞬だったけどリオンが教えて貰った殺気と言うものを感じた気がして何とか立ち直れたわたしは再び構えを取って、リオンに習った呼吸法で何回か息を吸い吐きして息を整えようとした。


息を整えようとするわたしを見て躊躇いも無くむしろ好機だと認識しているだろうか、トレーと言う男はこっちに向かって動き出した。


最初の一歩はさっきまで見たクァドと言う男のような速さで、次の一歩はスローモーションでも見たように数倍遅くなり、そしてその次だと思ったら男は地を蹴り一気に加速してクァドと言う男を大きく上回る速度で近付いてくる。


最初の一歩からわたしは警戒していたのだけれど男の途轍もない速度に驚き、タイミングを合わせようと思った瞬間に刀の切っ先がわたしの刀を右側から潜って直ぐ目の前にまで来た。


慌てだす心と反対に体は勝手にそれに反応し、やつの刀を打ち払う、しかしそれを先読みしたように何の手答えも感じずに男の刀はわたしの視界から消えた。


『常に頭の隅に刀の存在を意識しろ!』


何故かリオンの言葉がわたしの頭の中に過ぎる、そんな一瞬を着け込んだように男は下から切り上げてくる、それを間一髪の所に何とか後ろに倒れこむように体を傾けてそれを回避した、けれどそれすら予測してように男は上まで振り切るまで待たずに手首の力を抜いて切り上げている刀の勢いを剃り目線と同じ高さで刀を固定し、突きの構えを取って一秒も満たない僅かの溜めを入れただけで直ぐに突きを放つ。


キィィ!

僅かだけど溜めを入れたお陰で何とか反応する事が出来、刀と共に体を左の回転を加えてそのまま男の突きの軌道をズラし、刃と刃が摩擦し甲高な音を響かせた。


攻撃がズラされたと確認する以前に受け止められた事を直ぐに察知し、まだあの甲高な音が消える前に距離を取ろうと後ろへ滑るような足捌きで一歩下り、また直ぐにさっきまでいた場所から少しずらした所に踏み込み距離を詰めてくる。


それを対応しようとわたしもいつもの素振りの要領で右足を後ろへ一歩引き、即座に地面を滑るかのように左足を引いてまた左足に力を入れまた一歩後ろへ下る。


わたしの動きを見て追い討ちをかけず逆に男は足を止めた。二歩だけでも十分な距離だとわたしは判断し、足を止めて、刀を中段に構える。


「常に頭の隅に刀の存在を意識する……」

わたしはブツブツと呟き、きちんと出来るようにと自分言い聞かせて二度、三度も繰り返した。


言い終わるまでの短い時間すら男は待てずに動き出した、幸か不幸かわたしは鍛練の時と同じくらい集中する事が出来頭の中ではっきりと自身が刀を持って構える姿を思い浮かび、それに伴い視界に映る周りの景色が色褪せで行き刀を持っているわたしを残して他の全てが黒に染まった。


「っ⁉︎」


黒に包まれている中一瞬すら長く感じ、何故か首筋に寒気がして何も見えない黒が不安となりわたしは集中を切らしてしまい、そのお陰でもあるが周りの景色がきちんと見る事が出来、男が突きを放ちその刃が既にわたしの喉を貫ぬかんとばかりの所まで来て、わたしは必死に体を捩りながら手を動かし刀で突きを軌道をずらして、ギリギリに避け切った所でわたしは追撃を恐れ後ろへ飛び距離を取った。


わたしが着地する前に男は着地する瞬間を狙おうと突っ込んで来て、暇を持たせない男の追撃の所為でわたしはより一層焦りを感じとっさに以前からの習慣の所為で刀を持っている事を無視して両手を前へ伸ばす。


『バリア』


本当に久しぶりな感じだけど魔法は上手く発動して男からわたしを守る様に透明な障壁が出現した。


男は直ぐにそれが魔法だと理解出来だのだろうか構わずに体当たりでもしようとしているのか更なる加速をした。


しかし男と透明な障壁と激突する前に誰かの声が響いた。


『ウォーターフォール』


大滝が如く水が天から地に注ぎ込んだ。

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