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最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
第一章 最強へと踏み出した第一歩
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対面と対応

SIDEーーリオン


ドン!!!


「うわぉ⁉︎」「ギャ⁉︎」

町の方からドデカイ音が轟いて、レクスとクリスはその音にビックリした。


「どうやら落ち込んでる暇が無い様だ、レクス、クリス。」

気配で大体の事情に察しがついたオレは集中をこっちに戻して、二人に話しかけた。


「どう言う事なの、リオン?何が起きてるの?」

クリスは慌て出し、明らかに何か知っていそうな振る舞いをしてるオレを問い詰めた。


「クリス、悪いが今は詳しく説明する暇も惜しい。手短に言えばこの王都の南北の関所とルーアス商会の本店が襲撃を受けている。さっきの音はルーアス商会の方から来たものだ。」

本当に一時の間の惜しい今オレは出来るだけ手短に説明をした。


「おい、リオン!それは本当か!クソゥ、こうしちゃいられねぇ!」

オレの説明を聞き、再度確認を求め、オレは正直に頷いた。頷くオレを見て、レクスは飛び出そうとした。


「待て、レクス!」

レクスが飛び出す瞬間にオレは手を伸ばしてアイツの手の肘の部分を掴まった。


「止める、リオン!俺はっ」


「止めるつもりは無い!」

直ぐに振り返って止めているのオレに怒鳴る程の声を上げ、オレはそれでも手を離さなかった。


「なら手をはなっ!」


「向こうはさっきオレが言った三箇所を同時に襲撃したのだ、まだ動いていない仲間も居るかも知れない、だからここはオレ達が力を合わせるべきだ。」

手を離せと要求しようとするレクスの言葉を聞かずにオレは割り込み、レクスの肘を掴む手にもう少しだけ力を入れた。


「リオン...いや、駄目だ。これは国王親衛隊隊員である俺の仕事だ、お前達までする必要はない!」

少し落ち着きを取り戻したレクスは反対の意を訴えた。


「問題ない、別に今回が初めてでもないしな。いけるよな、クリス。」

レクスの言葉を聞き流して、オレは視線をクリスの方に向き、一様確認を求めた。


「うん、お兄様とリオンが戦うのならわたしだってするわ!」

クリスはオレがレクスの肘を掴まっている手に自分の手を乗せ、オレが期待した通りに頷けた。


「リオン、クリス...」

レクスはオレとクリスのことを交互に見て、囁いた。


「じゃ、直ぐに対策について話すぞ!」

オレは切り出した。


「おぉ!」「えぇ!」

二人は同時に返事をした。



SIDE--クリスティナ


お兄様とわたしそしてリオン、今それぞれ違う場所に向かっている。


わたしは今兵舎から一番近いルーアス商会に向かい、淑やかな淑女としてするはずが無い走り方で今までに無い程で速度を出して、目の前にあった景色を次から次へと置き去りにした。


今も身体強化の魔法を併用しているのだけれど、以前の時よりずっと速い、それで言って以前の様に息を切らしていない。


あれこれもリオンがつけてくれた稽古のお陰だわ とわたしは思いながらも確実にルーアス商会本店に近付き、向こうから聞こえてくる戦いの音も段々と大きくなっていった。


「きゃははは、なんだなんだ、こんなもので良いのかよ?王国一の商会の用心棒さんよ!」

一人の男が高笑いし、手に持つ異形な剣 刀でもう一人の男に斬りかかり、もう一人の男は必死にその男の斬撃を受け止めた。


受け止める事が出来ても直ぐにさっき高笑いした男は刀を引き、また直ぐに斬撃を放ち、もう一人の男を押し切った。押された男は完全に防戦一方になり男の斬撃を何度も何度も必死に受け続けた。


まだ少し距離があるが、きちんと視認出来る程までに近付けたわたしの視界にはその二人をはっきり捉える事に成功し、戦ってる二人のそんなに離れていない所に別の二人の男がいる事に気付いた。


向こうにいる二人の男の内一人は意識が無い様にもう片方の人の足元に倒れていて、もう片方の男は足元の男を気にもしないまま仁王立ちして二人の戦いをただ横から観戦していた。


仁王立ちしてる男と戦いの中で押している男が襲撃者だろう とこの状況を見れば直ぐに予想をつけた。


「うぅん、いけないわ、リオンの言い付け通りにやらなきゃ。ふ〜〜」


戦場に着いたら先ずは何も予想を立てるな とリオンの言い付けを思い出し、わたしは足を止めずにつけた予想を忘れようと首を横に振り、長めに息を吐き出しながらリオンのもう一つの言い付けを思い出してそっと腰に差している水蔭刀ルンの柄に右手を添え、集中し始めた。


かなり速度を出している今わたしは更に足に力を入れ、きちんと足首を通して正確に爪先に力を入れてより一層加速する。


「はっ!」

わたしの叫び声と同時にわたしはリオンの言い付け通りに戦っている二人の間に急停止し、加速の勢いで刀を引き抜き、二人の戦いに割り込めた。


タイミング的にドンピシャで戦っている二人共気付く事が出来素早く攻撃を止めてお互い距離を取った。


リオンの言った通りに二人共距離を取ったわ、次は…とわたしはリオンの言葉を思い出しながら、成功した と笑顔を浮かべて、またリオンの言い付け通りにさっきまでずっと押している方の男に刀の切っ先を向けた。


「だ、誰かは知りませんが、助かりました。ありがとうございます。」

押されていた男は礼を言いながら後ろから近寄って来た。


「お礼する必要は無いわ、それより少し状況を説明してくれないかしら。」

わたしは素振りをする時に使ってる構えを取り、後ろから近付けて来る男に話しかける。もちろんその彼もわたしは注意を払い、警戒していた。


攻撃を受けているやつが必ずしも襲撃者と敵対してるものじゃない、助けに来たものに対する罠である可能性もある と出発間際にリオンからの言葉だった。


「はい!詳しくは自分も知らないのですが、訳も無くそこの二人が店の前で暴れだして、自分とそこに倒れている仲間が止めようと店から出て来たのですが、直ぐにその二人が襲ってきたのです!自分は何とか耐え抜けたのですが、仲間がっ!」


「もう良いわ、もう判ったから。そこの二人はわたしが相手をする、君は隙を見てそこに倒れている君の仲間を連れて逃げなさい。」

後ろにいる男はわたしに説明する途中で冷静で居られなくなって感情が昂ぶり、それを察したわたしは直ぐに割って入り、指示を出した。


「いいえ、駄目です!そこの二人は途轍もなく強いです、そこに倒れている仲間は自分と互角に渡り合えた程のものです、しかしそこの男の一撃の下にああなって仕舞ったのです!自分も此処まで持つ事が出来たのはそこのやつが手加減して遊んでいるからなのです!ですから、お一人なんでお止めください!」

わたしの指示に反論の意を訴え、男は向こうにいる二人の男の強さを力説し、わたしを止めた。


「心配する必要ないわ、わたし、これでも師匠に認めて貰った緒方一刀流の剣士なのだから。」

わたしは後ろにいる男に安心できるようにと自ら緒方一刀流の剣士だと名乗った。もちろんこれは嘘ではなく本当の事で、この二人を一人ずつで戦うなら勝つ事が出来るという自信からのものでもあった。


「おがた、いっとうりゅう!?まさか!?」

緒方一刀流と言う言葉に男はぽっかんとしていたが、直ぐにそれがどう言う意味を持った言葉なのか理解し、驚きの声を上げた。


「そうよ、だから君は今そのお仲間に集中してなさい。」

今なら聞ける気がして、わたしはもう一度指示を出した。


「はい、判りました!」

後ろに居る男は勢い良く頷いた。


「おいおい、マジかよ。おい、聞いたかトレー、そこの小娘自分が緒方一刀流の剣士だってよ、ぶふぅふっ!」

向こうにいるさっきまで戦っている男は振り返り、その後ろで依然として仁王立ちしている男たしか トレーでいったかな、口を隠しながらその男に聞き、必死に笑いを堪えているようだった。


「あぁ、聞いた。偽者として名乗り上げてくるという事は相当自分の腕に自信があるのだろう、自分も参戦しようか、クァド?」

トレーと言う男は必死に笑いを堪えている男 クァド と違い、渋い顔を崩さずで真面目にクァドとやらに聞いた。


「ぷっ、うくぅはっははは!笑える冗談を言えるようになったな、トレー。あんたはいつも経ってもお堅い頭のままだとわいは思ったんだけどよ!あんな紛い物の小娘に本物の二人でやる必要はねぇだろう?」

とうとクァドと言う男は耐え切れずに吹き出した。とっても嬉しそうな顔でトレーと言う男を褒めながら、聞き返した。


「ふむ、確かにそうであったな。」

トレーと言う男はクァドと言う男に同意した。


「本物?紛い物?」

そこの二人の会話の中にどうしても理解出来ない単語をわたしは呟いた。


「およ、テメェみたいな紛い物の小娘と違ってわい等は本物の緒方一刀流の剣士なんだよ!」

クァドと言う男は笑い顔のままでわたしの方に向き、そう言った。


「うそ!?緒方一刀流だって!?」

その男の言葉にわたしは驚いた。

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