表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
第一章 最強へと踏み出した第一歩
54/69

刀取りに行ったものたち

SIDE--スミス


わっ...リオンの注文を受けてから二週間が過ぎ、彼に頼まれた刀は既に出来ており、その鞘も基本構造が出来上がっている、後で竜玉の欠片を鞘の上に予め彫って置いた空槽に嵌めるだけなので、後はリオンが来るのを待つばかりだ。


変な因縁のお陰で、今日はあの小童もが刀を取りに来る予定日だったのだ。そして今丁度儂は店の裏にある鍛冶場でその刀の最後仕上げをしているのだ。


「スミス師、居ますか~?僕です、刀を取りに来ました。」

店の方からあのいけ好かない小童の声がした。


儂はゆっくりとあの小童が注文をした刀を予め用意した鞘に納め、その刀を持って店の方に向かった。


SIDEーー???


僕は予定通りに刀を取りにスミス師の店に訪ねて来た。


「スミス師、居ますか〜?僕です、刀を取りに来ました。」

店が未だ閉まって居るから僕は中に居るだろうスミス師に呼び掛けた。


「スミス師、いっ」


「五月蝿いわ、小童!」

僕が再び呼び掛けようと大声を上げて、そしたら怒鳴り声と共に一人の男が店の門になる板を取り外し、姿を見せた。スミス師だ。


「居るのでしたら、もっと早く出て来て下さいよ!」

怒鳴られた僕はスミス師に文句を言う。


「ふぅん、今は未だ営業時間じゃねぇんだ、開けただけでも有難く思え、小童!」

スミス師はいつものようにご機嫌斜めのようで、更に僕を怒鳴った。


「もう、そんな事よりも、もう出来ているのでしょう、か・た・な。」

僕は悪戯ぽい笑みを浮かべてスミス師に聞いた。


「相変わらず勘だけは良いようだ…ちゃんと出来ている、テメェが持って来たあれと似合うものをな。」

スミス師は答えながら右の方(僕から見ると右の方)へ一歩下がって店の中を見せてくれた。


「おぉ!これですね!僕の刀は!」


僕は真正面に鞘の中に納まったまま籠の中に無造作差さっているの二本の刀を指してそう言った。


それの二振りの刀は物凄い存在感を発している。天下一品の存在感をな。だからきっとこれが僕の刀だ!


「相も変わらず見る目がない小童だ!あの二振りじゃねぇ、テメェの刀は...こっちだ!」

スミス師は僕を止め、僕が指した刀と別で後ろから一振りの刀を取り出した。


「えぇ、そっちのが!?本当に?その存在感もなにも感じないそれが!?」

僕はスミス師の手の中の刀を見つめ、そのあんまりにも弱そうな刀を疑った。


「だから見る目が無いというのだ、小童が!もういいだろ、刀は渡したのだ、とっとと帰れ!」

スミス師は相変わらずに辛口で、僕に刀を渡した後に追い出そうとした。


「待って下さいよ、ちょっと確認をしないと。」

僕は確認したい と言い出した。


「ふぅん!勝手にせぇ!」

スミス師は依然に不機嫌のままだ。


「...これは!?」

僕はスミス師が手渡した刀をゆっくりと鞘から抜き出し、その刀身が少しずつ曝け出し、さっきと違い途轍もない存在感を発した。


「もう良いだろ!だったらとっとと帰れ、小童!こっちはまだ商売をしないといけねぇんだ!」

スミス師は抜け身になってる刀に見惚れてる僕を追い出そうとする。


「そんなに急かさないでください...試し切りをさせてください。」

僕は刀を完全に鞘から抜き出し、その刀としての美しさは僕を魅了した。


色濃い黒に近い色を持つ刀身に、その素材を示したように真っ赤の刃紋は炎の意匠を込めた乱れ刃だ。


その刀全体が放つ存在感はかつて相見えたかの竜王を幻視させる、その刃から反射してくる光がその切れ味をもの語ってるように眩く光って、無性にこの刀を振るってみたくなった。


「面倒な小童なこってぇ...」

スミス師は嫌々で店の裏の方に入って行き、そして今度は出て来たと思えば一つの金属の塊の投げで来た。


僕はその金属の塊に狙いを絞り、腰を落とし抜け身になってる刀を少し後ろに引き、左手で鞘を持ったまま突きの構えを取った。


精神が集中してる中その金属の塊が落ちる速度は少しゆっくりとなり、僕はそれを完璧に捉え、真っ直ぐの一閃を放ち、難なくその金属の塊を貫き、スミス師の目前で寸止めした。


「物足りないですね…」

僕は囁いた。


「人を斬りたいならもっと殺気を抑える事だな。」

僕の目の前に居るスミス師から肌に突き刺すような殺気と共に変に高揚した感じが無く凛とした静かなる怒りを感じさせる声が僕の耳に届いた。


「僕は別に人斬りとかじゃないのだけれど、一様聞いておこう、どうしてそう思う?」

僕はあの一瞬で確かにそのまま殺そうと考えた事がある、しかし別に殺気とか出して居ないのだ。


無意識のうち知らずに発したと言う可能性も無い、己の殺気を抑える事の出来ない剣士は二流だ。


それに万に一つの可能性で僕がこの刀に魅了され知らずに殺気を出したとしてもほんの一瞬でしかないもので、スミスさんに気付かれ筈もないのだ。


「刀の切っ先を人に向ける奴に理由は必要なのか?」

ご尤もの言葉を返された。


「ぶははは、ご尤もだ。…済みませんでした、スミス師。」

その‘指摘’に僕は思わず吹き出した。


僕はスミス師に謝りながら刀を鞘に納めだ。


「これは素晴らしい刀です。それでスミス師、銘はもう決まっていましたのでしょか?」

僕はスミス師に聞いた。


「...デオ・ガルトだ。」

スミス師はそう短くただ銘だけを教えた。


「デオ・ガルトですか、判りまし。では僕は此処で帰るとします、また会いましょう、スミス師」

僕は刀の銘を確かめるように囁き、そしてスミス師に別れを告げた。


「もう会わんで良い、とっとと消えろ、小童!」

スミス師はいつも通りだ。


「では。」

僕は刀 デオ・ガルト を腰に差し、スミス師の店を後にした。



王都の城門へ向かい僕はまだ人が少ない大通りを歩き、途中でかつて一緒にこの王都に来た弟子の気配を感じ、しかし向こうからは一向に向かってこない事に少し疑問を感じた。


更に進み、僕は一人の男とすれ違い、その男が更に遠く離れた所にあの弟子は顔を見せたのだ。


「中々こっちに来ないと思ったが、どうしたんだい?」

僕は弟子に質問した。


「へい、実はさっきのあの男が目撃した途端に体の身動きが出来なくなったので、それで...」

弟子はさっきすれ違った男の消えた方向を指して僕に説明をした。


「ほう~そいつは...良い試し切りの出来る相手が現れたようだな、今から楽しみでしょうがないな。くふふ、うはははは~~」

僕は弟子の話であの男は相当のてだれだと推測した、そして今からでも斬りたいと心から楽しみに大きな笑い声を上げた。


SIDEーーリオン


ルーアス商会から帰った日の翌日にオレは朝の時にクリスと一緒にこの王都 レギオン に付き、別行動をとった。


クリスはいつものように鍛練の為兵舎に向かい、オレはルーアス商会に向かった。


ルーアス商会で前同様サキナが案内したあの会客室でオレが用意した品 メガドンベアーの大腿骨 に スライムカメレオンの皮 そして ミリオンスパイダーの糸で出来た毛糸玉 この三つの買取を進め、きっちりと三千枚の金貨を神銀貨二枚と千枚の金貨にして渡してくれた。


あぁ、説明をし忘れたが 神金貨一枚で神銀貨千枚、神銀貨一枚で金貨千枚、更にそこから下へ数えると銀貨と銅貨があり、同じく大きい方は小さい方の千倍だ。


因みにレクスからの話では一般の平民での一食分の食費はあのお店 オガタ で消費するものと同じまたはその下なので、普通の生活するのなら銀貨一枚だけで他の生活費用を抜きにただ食に使うのなら一人で十日程満腹に食えるらしいのだ。


そうやって単純で計算をすると金貨三千枚とはただの平民が一生余裕を持て生活出来る額で、もちろん食だけじゃなく他の費用を計算に入れでもそう言う結果になるのだがな。


見知ってるとは言え一度もお金を手にした事の無いオレはただそれの価値を知ってはいる状態で、特に興奮とか妄想を立てたりもしなかった...が、まぁ、それを知ったレクスの方は色々と勝手に妄想を重ねだんたけどな。


そんな事もあってオレはスミスさんの店へ向かい、大通りのある所を通り過ぎた途端に一つの視線を感じた。


その視線はオレを見張ってるようにオレを見据えて離さなかった。


少し気分が悪くなったオレはその視線の元に殺気を飛ばし、そっちがしたようにオレは同じように視線ではなく殺気で実行した。


狙い通りに実行に移った後直ぐにその視線が消えた。


更に前へ進み、一人の男が正面から向かってきた。一目で判るのだ、その男は剣士なのだと。そしてその身動きからただ平凡な剣士である事もな。


オレとその男は近付き、そしてそのまますれ違った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ