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最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
第一章 最強へと踏み出した第一歩
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注文

SIDE--スミス


「大分話が逸れたんだが、それでオメェはその 竜玉 で儂に何を打たせたいのだ?やはり‘刀'なのか?」

儂は逸れた話を戻し、リオンの手にある 竜玉 を指して奴に聞いた。


「...やはり刀の鍛錬も知っていますね。ですが刀じゃありません、もちろん後でそれも依頼したのですが、そっちはスミスさんが持ってる素材の中でご勝手に選別してそれなりでいいから二振りを作って頂きたい。そして、こっちの 竜玉 は防具にしてください。」


儂が刀を知ってる上にその鍛錬の方法をも知ってる事に驚かないリオン、まぁこっちも驚かそうと思っていないがな。リオンから予想外の返事が聞こえた。


「刀の件は了承したと伝えて置こう、しかし良いのか?折角手に入れた竜玉を刀に使わずに防具の方に使って。刀は緒方一刀流の使い手にとって魂のようなものだろう?」


儂は何故か緒方一刀流の使い手で在りながら強い刀の欲しがらないリオンに疑問を感じた。マギウスすら少なからずに刀に拘っていたのにだ。


「はい、確かに‘表'の緒方一刀流を習得し、極めたのならそう刀に拘るのでしょう。しかしスミスさんの知っての通りに緒方一刀流には‘裏'があります。」


「裏?裏奥義の事か?」

マギウスから聞いた事の無い話に儂は少し興味が涌いて、リオンに聞き返した。


「えぇ、それもありますが、それだけではありません。‘裏'とは最終奥義の先へと進み、表の緒方一刀流とは正反対に位置する緒方一刀流の話です。詳しく話すのは長くなりますが、大間がに言うと、‘表'の使い手にとって刀は魂です、しかし‘裏'の使い手にとって魂が刀です。だから刀に特殊な拘りはありません。」


リオンは儂に説明する。リオンの説明にはっきりと分からないが、何となくだが分かった気がした。


昨日の夜に会った野郎は決して至ることのない所にリオンはとっくにそこに辿り着いた事に儂は気付いた。


「刀に拘らないのは分かったが、それでもこんな凄い素材を防具にするとは。そもそもオメェに防具なんて要らねぇじゃねぇか、そんなもんを作ってどうする?」

リオンが何処までの強さを持ってるのか、儂には分からないが、しかしどうにも 竜玉 を普通の素材のように扱うリオンに鍛冶師としての儂は少し苛立ちを覚えた。


「オレ用じゃありません、クリス用です。前に話しましたよね、クリスのあの鎧は使えないて。だから丁度良いから彼女の防具にしようと思ったんです。あぁ、そうそう、依頼した刀の片方もクリスに使わせるつもりなのですから、それに合わせた調整はスミスさんに任せます。」


「...こんな貴重な素材を防具にする上に自分用じゃねぇだと!?まさか、クリスの嬢ちゃんに惚れたんじゃねぇだろうな。」

儂はじーと目でリオンを見つめ、釘を刺した。


「はぁ、そんなことより防具の方ですが...」

リオンは見事に儂の言葉をスルーした。


...通じでいないとは、こいつはあいつ以上の朴念仁だな。あいつの嫁はあいつを攻め落とすのにどれだけ苦労した事か...はぁ、考えるだけで気が遠くなる、こいつにあいつの嫁以上の女が現れると良いな。


儂はリオンの朴念仁ぶりに心の中で溜息を吐き、こいつを攻め落とせる程の奴が現れる事を心の奥底からそう思った。


「何だ?何か注文でもあるのか?」


「はい、防具に対しては緒方一刀流の特性を良く理解してるスミスさんにお任せします。ただ一つだけ、竜玉の欠片で良いのですが、二つの鞘を作ってください、もちろんさっき依頼した二振りの刀のものとしてです。」


「あい分かった、刀の方は一周間で出来るだろ、急がなければもう少しの細かい調整を掛けてもう一周間追加で半月で作れる。防具に関してはもう少し時間が掛かる、色々と考えねぇとイケねぇし、竜玉の扱い方も調べねぇといけねぇし、こんな貴重なものを失くしてもこっちが困るから先ずはオメェが持っていろ。刀を取りに来るときに儂に渡せば良い。」

儂はリオンの依頼を受け取り、儂は昨日の夜に現れた野郎の事を含めて、掛かる時間を想定した。


「...スミスさんなら任せても大丈夫と思っていますが...どうやら何かあったようですね。変な推測はしません、ただ必要が有ったらオレにも一言を掛けて下さい。...竜玉は仕舞って置きます、刀の方別に急ぐ事もありませんから、細かい調整もお願いします。そうそう、もう片方の刀はクリスの兄であるレクスに使わせるつもりです。...ではオレはこれにて帰ります。」

リオンは 竜玉 を 次元宝庫 に仕舞い、全部の事を伝え終わったようで、儂に挨拶を交わし、離れていった。


「あぁ、また何があったら持って来い、素材に似合うものを作ってやる!」


儂の言葉にリオンは立ち止まり、こっちの方に向いた。


「はい、分かりました!」

リオンはそう言いながら、また歩き出した。


儂は去って行くリオンの背中を眺め、その背中は最後に会ったマギウスの姿と重なった、最強になる為に旅立つマギウスのの背中と。


あいつに良く似て律儀な奴だ、しかもあいつ以上に鈍感と来てる。これからこいつが何を成すか興味が尽きねぇな、ガッハッハ。


儂は店の中に入り、早速準備に入った。リオンから受けた依頼の為に。

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