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最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
第一章 最強へと踏み出した第一歩
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竜の宝玉

SIDE--リオン


オレとクリスは検問を済ませ、城門を潜り抜けた。


「クリス、先にレクスの方に行ってて、オレはちょっとスミスさんの所用事があるから。」


「あの剣を取りに行くの?」

クリスは思い出しながら、そう聞いてきた。


「あぁ、それもあるが、まぁちょっとな、そんなに時間は掛からない筈だ。」


「ね、何かあるの?」

はっきりしないオレに追求してきたクリス。


「それ、今はちょっとした秘密だ、其のうち分かるから。じゃオレはもう行くから、またレクスの所でな。」


「うん、また後でね。」


オレとクリスは互いに挨拶を交わした後で両手に分かれ、其々の目的地に向った。



SIDEーースミス


店を開けてそれなりの時間が経ち、儂は少し退屈を覚えて来たので、店を出て、少し外の空気を吸った。


「おはようございます、スミスさん。」

店の前に居る儂に誰かが挨拶した。


「うん?なんだ、リオンオメェさんか。どうした剣を取りに来たのか?」

その声に反応し、儂はそっちの方に向き、そこには昨日知り合ったばかりの青年がいた。


「はい、それも含めてちょっとスミスさんに依頼があるのです。」


「うん?まぁ、先ずはこれだ。」

儂は店に入り、そこに置いてある鍛え直した一振りの剣を取り、リオンに渡した。


昨日リオンが儂に依頼した剣だ。


儂は記憶の中のこの剣の元となる剣と同じ剣をを思い出しながら鍛え直し、この剣の特徴的なものである銘の代わりに彫ってある字を鍛え直した後に儂の手で彫り直した。中々の出来だ と儂は自負してる。


「流石です、スミスさん。」

剣の出来に満足したリオンは思わず口から言葉が漏れた。


「ふん、これくらい当然だ。...で、他に何があるのか?」


「はい、先ずは礼を言わせていただきます。ありがとうございます、この剣を二度と傷を付けたりしませんと誓います。それから代金は…」

リオンは儂が鍛え直した剣を片手に持ち、儂に頭を下げ、礼を言いながら誓いを立てた。


「礼は不要だ、代金もな。これは仕事ではあるが、親友の弟子の手助けでもあるからな。その剣は前より丈夫に作ってあるから遠慮せずに使って良い。」


「...そうですか。でも代金は支払います、他にも頼みたい事がありますから。」

リオンはそう言って 次元宝庫 から鞘を取り出し、鞘に納めた。そして今腰に差してる剣と交換して、この剣を腰に差し、もう片方を 次元宝庫 に仕舞った。


「あいつに似て頭がかてぇなオメェさんはよ。」

リオンが剣を仕舞うの待ちながら儂は言う。


「あの人の教え子でもあるのですから。」

全然褒めていない儂の言葉にリオンはかえて嬉しく感じたようで、笑顔を浮かぶ。


「代金はオメェさんの言う他の用事を済ませてから一緒にと言う事で良い。それでその用事てのは?」


「…はい、これです。」


リオンは 次元宝庫 から一つの光る玉を取り出した。


「うん!?オメェさん、なんだそれは!?数百年も鍛冶屋をやってる儂にも見た事ないし、聞いたことも無いぞ、こんなもの!」

リオンの手に乗ってるものを見て儂は物凄く興奮した。一眼でそれが


「はい、これは竜の宝玉 竜玉 です。」

リオンは手に乗ってる蒼く光り輝く玉を指して、その名称を口にした。


「竜玉 だと!?こいつはぶったまげたな!オメェて奴はよ、こんなものをどうやって手に入ったんだ?まさかと思うが、昨日空で竜と戦っていたのは、オメェか?」

儂は驚いた、しかし何故かこいつならこれくらいやりかねねぇ と心の何処かでそう思っていた。


「えっと、あれは確かにオレです、そもそもこの 竜玉 もあの時の事のお陰で手に入ったものです。」

リオンも何故か軽い感じで儂に答えた。


「…まさか倒したのか、あの竜を?噂じゃ古竜で話だぜ。マギウス際倒す事が出来無い古竜を倒すとは、もう奴より超えた事になるじゃねぇか?」


「えっ⁉︎」

儂の言葉にリオンは驚いたような声を上げた。


「うん?どうした?」


「いや、えーとさっき何て言ったんですか?よく聞こえなかったので、もう一度言ってくれませんか?」


「さっき?あぁ、儂は もうマギウスを超えたんじゃねぇか と言ったんだ。なんだ、まさか オレは未だ未だです とか言うつもりか?言って置くが儂はこれでも見る目があるつもりだ、変に謙遜するのは嫌味しか聞こえねぇぞ、リオン。」

リオンから嫌味を言い聞かせたような感じで、儂少し不機嫌な顔をして、眉を皺めた。


「いいえ、オレはもうマギウスさんを超えたと自負しています、何せマギウスさんはもう死んだ人ですから。それじゃなくてそれの一つ前です。」


「そうか、そうなのか。かっかっか、そいつはすまねぇな、儂が勘違いした。しかし前か……確か マギウス際倒す事が出来無い古竜を倒す だったな。」

儂は勘違いとわかり、笑い声で場を和ませながら少し前の事を思い出しながら同じような言葉を口にした。


「はい、それです。」


「これがどうかしたのか?」

儂は どう言う事だ と疑問を感じ、リオンを真っ直ぐ見ながら奴に聞いた。


「えぇ、どうかしますよう。古竜くらいなら、マギウスさんが生きていれば倒せない事は無いのですから。まぁ、少しは傷を負いますがね。」

リオンはあたかも当然のような答えで儂の疑問を答えた。


「はぁ⁉︎古竜くらいで、オメェ古竜を舐めすぎねぇか?幾らマギウスでも古竜は無理だろ!」


儂はマギウスなら竜王を倒すくらいの強さを得る事が出来るだろうと何の疑問も持たずにそう思っていたが流石に古竜を倒す事が出来るとは思っていない。違うからだ、竜王と古竜では、格が違うとかじゃねぇ、住む世界が 次元が違うのだ。


マギウスの全てを受け継いだ上に十五年もあの聖天の谷で修業に明け暮れたリオンなら分かるが、儂の知ってるマギウスには到底無理の話だった。だから、幾らリオンの言葉でも驚いた。


「舐めてはいません、事実です。第一昨日のあの古竜ならマギウスさんとも一度戦った事があります、結果はもちろんマギウスさんの勝ちだったけど、少しは傷を負いました とマギウスさんの記憶を見たのですから真実です。」

リオンの口から淡々と軽い事実のようにとんでもない事が零れた。


「……聖天の谷でそこまで強くなったのか、マギウスの奴は?まさか本当に夢見てた最強になれたとはな、まったくテメェはすげぇ奴だよ、マギウス。」

儂は記憶にある昔のマギウスの馬鹿ツラを思い出し、今は無き友の事で感傷に入り浸れながら心から思わずに言葉が漏れた。


「はい、それにマギウスさんの記憶の中には少なからずにスミスさんとの出来事もあります。例えば、スミスさんは世界一の鍛冶師になるのか夢でマギウスさんと どんな素材を持ち込まれでもそれを似合うものを作る で約束も交わした事も知っています。だから、オレはこれを此処に持ち込んだのです。」

リオンの口から儂とマギウスとしか知らない事が語られた。


昨日の時に聞いた事だが、どうやらリオンは本当にマギウスの記憶を見たようだった。


全く若さの勢いで語った夢の事なんで記憶に残さなくでも良いのに、テメェで奴は本当に...




『スミス、私は師匠の達成しなかった事を 世界最強に成ってみせる!』

昔から物静かな性格をしてるマギウスは珍しく熱く夢を語る。


『それなら俺はそんなお前に相応しい剣を作れるくらいの鍛冶師になって、お前の為の たっだ一振り を鍛え上げてみせる!』

マギウスの夢に儂は呼応するように自分自身の目標を大声で叫ぶ。


『おいおい、なに気の小さい事を言っている、スミス。私が世界最強になるんだ、ならお前も世界を目指せ!』

いつもなら考えられない程の言葉がマギウスの口から聞こえた。


『...そうだな、ならもう一度!俺は世界一の鍛冶師になって見せる、世界最強のお前にがどんなに凄い素材を持ち込んでも全力でそれに相応しいもの打ってやる!』

熱くなるマギウスに当てられて、儂も何時か必ず叶う夢を見た。


儂は奴と約束の時の事を思い出した。


『俺は世界一の鍛冶師になって見せる、世界最強のお前にがどんなに凄い素材を持ち込んでも全力でそれに相応しいもの打ってやる!』


今に思えばあの時の自分自身には身不相応の夢だった。しかし今なら不可能で話じゃねぇと思った。

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