ドラゴン襲来
SIDE--リオン
「ジュリオ、見掛けない顔があるのだが、紹介してくれないのか?」
レオことレオナルド王はジュリオさんの後ろに居るオレとクリスに気付き、ジュリオさんに紹介を催促した。
「あぁ、こいつらとは初対面か。こっちは娘のクリスティナだ、小さい頃のこいつなら見たことはあるだろう。そしてこっちが今娘のクリスと息子のレクスに剣を教えてる リオンだ。」
ジュリオさんは順を追ってクリスとオレを紹介した。
「「御目に掛かれて光栄です、レオナルド陛下。」」
クリスは頭を下げ、レオナルド王に臣下の礼をしようとした。オレはクリスの体と口の動きを先読みし、それを真似して、クリスと同じように平伏せた。
「君達も面を上げろ、私が今日此処に来たのは旧友と会うためだ、無礼講で良い。」
レオナルド王は平伏せているオレとクリスを見てそんな言葉を掛けてきた。
「「はい!わかりました、陛下。」」
オレはクリスの動きを完全に先読みして、クリスの言葉とオレの言葉を重ねた。
「うむ、して君、リオンと言ったな。」
納得したように頷くレオナルド王はオレに話掛けた。
「はい。」
「君が緒方一刀流の使い手とは本当か?」
「はい」
「しかし、緒方一刀流の使い手の名は全部頭に入れであるが、その中にリオンで名前はない筈だ。偽名か?それとももう片方の名の方が偽名なのか?」
今この時代に置いて、緒方一刀流はかなり有名らしいのだ とオレは思った。
「いいえ、自分はリオンです、それ以外で無ければ、それ以外で名乗ったことも無いのです。」
レオナルド王の疑問をオレは素直に答えた。
「うん?まぁ良い、それより緒方一刀流の技この私にも見せてはくれないか?」
「えっと、それはどう言う...」
レオナルド王の言いたい事は何となく分かる、分かるがそうじぁないで有って欲しいと思ってオレは躓いた。
「こう言う事だ。」
レオナルド王は好戦的な目でオレを見て、腰にぶら下げてる剣の柄を握り、引き抜いてその切っ先をオレに向けた。
はぁ、やっぱそう言う事だような。
オレは心の中で溜め息を吐きながら剣の柄に右手を添えた。
うん?この気配は⁉︎
「ギョァーーーーーー」
オレとレオナルド王の闘いが始まる前にオレは一つの気配を感じ取った。
そんな向かい合って立ってるオレとレオナルド王が剣を交える前に誰かの 何かの雄叫びがこの場の空気を揺らす。
この場にいる全員がその雄叫びに気を取られ、空を見上げだ。
「陛下、ちょっとした用事を思い出したので少しの間失礼させて頂きます。」
オレは雄叫びに気を取られたレオナルド王にそう言う、そして返事を聞かずに走り出した。
「リオン⁉︎何処に行くの?ねぇ、リオン!」
オレが飛び出した事に気付き、立ち尽くしたクリスは大声を上げオレに聞いて来る。
「あぁ、ちょっと知り合いに会いに行くる。」
オレは振り返らずにクリスに返事して、そのままこの建物から飛び出した。
建物から飛び出したオレと入れ替わる様に一人の男が中に入って行った。
「ご報告します!成体のドラゴンが一体王都レギオンの上空に徘徊してる事を確認、その鱗に紋様があるとの事で至急増援を請う!」
それなりの速さを出して走り去るオレはその男の言葉を完全に拾い、更に速度を上げた。
秘技 雷走
オレは足に力を入れて地を蹴って飛び上がってそのまま 我流の技 を使い、空を蹴ってあの時感じた気配の元に向かい空を駆け抜ける。




