レオナルド王
キン
オレの剣が鞘に納めたと共に、ジュリオさんとレクスは気が付き、レクスは上げた拳を下ろした。
「...父さんから聞いたが、まさか本当に バリア を斬り裂いたとは。本当何もんだ、お前。」
レクスは一瞬で差を見せたにも関わらず、好戦的な笑みを浮かべながらオレに真っ直ぐな目を向け、オレの正体を探るような聞き方した。
「ただの剣士 だ。」
オレは答える。
「ホザケ、ただの剣士に斬られるほど俺の バリア は軟じゃないんだ。剣士所が魔剣士にも切り裂かれた事の無い俺の バリア を切り裂いたんだ、ただの剣士で合って溜まるか!」
オレの答えをオレの戯れ言のように聞き、気を荒くした。
「よさんぬが、レクス!」
ジュリオさんはレクスを怒鳴り、クリスと一緒にオレ達の隣に寄ってくる。
「ねぇ、リオン。さっきのもあれなの?」
オレの放った技を知ってるクリスはオレに確認する。
「あぁ、それだ。」
オレは短く返事をした。
「なんだあれやそれで?クリス、リオンが何をしたのが分かるのか?」
オレとクリスのやり取りを察したジュリオさんはクリスに聞く。
「......」
クリスは話す事に躓き、オレを見る。オレはクリスの目を見て心なしか 話して良いの? 何で声を聞こえだ気がした。
「いいぞ、そこにいるレクスは兎も角として、どうせ後で君には習得して貰う予定だ。」
オレはクリスの意を汲み、技の事を話して良い と許可をした。
「そうなの?じゃ話していいよね。」
クリスはオレから目を背けて、ジュリオさんに向いた。
「…お父様、さっきリオンが使ったのは 斬鉄 て技で、緒方一刀流 の裏奥義だそうです。」
クリスはジュリオさんに技の名前を話した。
「緒方一刀流!?リオンで緒方一刀流の使い手なのか!?」
ジュリオさんでは無く、レクスの方が先に声を上げた。
「そうなのよ、お兄様。何でも、リオンは緒方一刀流の四代目しっ」
「あぁ、クリス、それは言わなくて良い、話がややこしくなるから。」
オレはクリスの話す途中で割り込み、クリスの口を止めた。
「なんだ、まだ何か有るのか、リオン?」
ジュリオさんは隠そうとするオレに不満そうに眉を皺めながら問掛けた。
「あっ、いいえ、有るには有りますけど、話すと長く成るので、まだの機会で話します。」
オレは適当な言い訳を使い、ジュリオさんを誤魔化そうとする。
「それなら何時か時間を作って改めて聞く事にしよう。...それで、どうだレクス、リオンから剣を学ぶか?」
誤魔化されないジュリオさんは話を戻し、未だにオレが緒方一刀流の使い手である事に驚き固まったレクスに聞く。
「父さん、どうしてリオンが緒方一刀流の使い手である事を言ってくれなかったんだ!緒方一刀流なら習うに決まってるだろう!」
レクスはジュリオさんの言葉で気付き、興奮して大声で語った。
「まぁ、当然か。」
納得してしまったジュリオさん。
「えっ、何で緒方一刀流なら当然なんですか?」
オレは何故当然なのか不可解で、ジュリオさんに聞いた。
確かに マギウスさん の代の時の緒方一刀流なら当然かも知れないけど、でもマギウスさんの記憶から推測するに今の使い手達はオレを除けば皆最終奥義すら習得していない筈で、そんな奴から何を習えば当然何だ?全く持って、分からない。
「はぁ、お前本当に緒方一刀流の使い手か?あの史上最強と謂われてる 剣神マギウス の流派だぞ!男なら習いたいのは当然だろう!」
オレの問にジュリオさんじゃ無くレクスが熱くなり、オレに向けて熱く語りかけて来た。
「あはぁ、そんなんだ。と 当然だよねぇ。」
オレは熱くなってるレクスに このまま話しを続くと益々悪化するんじゃないか と思い、彼の言ったことに合わし、やり過す事にした。
「あぁ、そうだよな、リオン!なぁお前は俺にも緒方一刀流を教えてくれるんだろう、ならもっと緒方一刀流の技を見せてくれ!」
オレの‘理解'を得てレクスは落ち着く所が、益々ヒットアップして、オレに 技を見せてくれ と頼んできた。
「緒方一刀流の技か?それなら、この私にも見せてはくれないか?」
知らない男の声が響いた。
オレ達全員は声がする方に向き、さっきオレとクリスが来た方向から一人の男がこっちにゆっくりとしかし中々洗練された歩き方で歩いてきた。
男は綺麗な金色の髪を肩よりの少し下の所まで伸ばし、その髪に合わせるように全身銀色て言って良いくらいの白いコートを纏い、そのコートの全面に金糸が織り込まれいる。
先から先まで織り込まれた金糸が銀色にも言えるくらいの白と互いを引き立てて、神々しいオーラを放つ。
男は細身に見えながら程よく筋肉が付いてて、顔のパーツも良く整えていて、あの着る人を選ぶコートを完全に着こなしていった。
「「レオナルド陛下!」」
レクスとジュリオさんはその声の主を確認した途端、右膝を地に着き、右手の指先を左肩に当てながら頭を下げて、平伏せた。そんな二人の行動にオレとクリスはポカンとして立ち尽くした。
「二人とも面を上げろ。」
男は平伏せた二人に言葉を掛け、そしたらようやく二人は立ち上がった。
「陛下、護衛も連れずにこんな所まで何か自分に御用が有るのでしょうか?」
立ち上がったにも関わらず、レクスは右手の指先を左肩に当てて、頭を下げた。さっきの熱さを一変して、レクスは丁寧な言葉使いでやってきた男 レオナルド王 に聞いた。
「楽をすると良い、レクス。私が来たのは用があるでない、偶々君の父ジュリオが来たのを耳にしてな、久し振りだから会いに来ようと思い護衛を置いて来た。」
男 レオナルド王 は爽やかな笑顔を発しながら、そう言った。
「はっ、お久し振りです、陛下。この私に何か御用があるのでしょうか?」
ジュリオさんはまるでレクスの様に問い立てた。
「...まさか、君に陛下呼ばわりされる日が来るとは。以前の様に私を友と呼ばないのか?」
レオナルド王は頭を下げてるジュリオさんの言葉に少しショックを感じたようで、依然と頭を上げないジュリオさんに聞いた。
「はい、今の私は陛下の一臣下に過ぎません。友と呼ぶなど恐れ多いながら、出来ません。」
ジュリオさんは無感情な報告の口調でレオナルド王に返事をした。
「そうか、一臣下か。...ならばその臣下に命ずる、君も己の立場を忘れ、今一度私の友であるジュリオとなれ!」
レオナルド王はジュリオさんに命令を下した。
「陛下......分かりました。...久し振りだ、レオ。」
ようやくジュリオさんが折れて、レオナルド王のことを陛下からレオに変わった。
「久し振りだ、ジュリオ。」
挨拶を交し合う二人は目が合って、そんな久し振りに会った二人の間に何か通じ合うものがあるとオレは感じた。




