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最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
序章 谷底から這い上げたもの
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稽古

オレはクリスに稽古を付ける事を始めた と其の前に


「クリス、その服着替えた方がいい。」


「えっ!」

クリスは驚きの顔を見せた。


「こ この服は駄目なの!?」

オレにじろじろ見られて少し恥かしがって顔を少しだけ赤くなり、もう少しで舌を噛んでしまう所だった。


今クリスが着ている服は服とは言えない...鎧だ。重甲騎士の鎧じゃなく軽鎧、軍服ぽい外装は皮製のもので長袖、クリスの体にピッタリと締まりついている。腰から下は少し長めのスカートでその下にスラックスをはいている、なんの作りをしてるのが良くわからないがそれなりに頑丈に作られているようだ。


「その服は少し動き難いそうに見えるから、どんな服でも良いから動き易いのに着替えたほうが良い。」


クリスは服を着替える為に一度屋敷に戻り、俺はその間で準備をした。




「これで、ど どうかしら。」

クリスは着替え終わって帰ってきた、そしてオレに見せながら、聞いてくる。


クリスは今見慣れた私服を着ている。前の鎧姿に比べると華やか感じがしない上に動き易い作りをしている。


「あぁ、それなら大丈夫だ。」

オレはクリスに返事をする。



「じゃ、クリス先ずはオレがお手本としてやるから。」

クリスは先程の時と違い落ち着いて来て真剣にオレの言ってる言葉を聞いている。


オレは準備した二本の木刀を取り出した。片方をクリスに渡して、もう片方をお手本の為にオレが持つ事にした。


オレはクリスから数歩離れた所で左側面をクリスに向け、真っ直ぐに立ち、両手で木刀の柄に添え木刀が滑り落ちない程度の力を入れて軽く握る。


オレは重心を右足にして左足を少し後ろに退いた。オレは木刀を中段にして構える。

そして両手をゆっくり上げていき、頭を超えた所で左足の足指に少し力を入れ緩やかに体を押し出しながら上体を揺らさずに右足を地面を滑るように進み、それと同時に両手に少し力を入れゆっくりと全身の筋肉を使って振り落とす。


木刀が最初に構える時の高さより下まで来ると木刀を止め、それに合わせて全身の動きをも止めて再び中段の構えを取る。


少し間を置いてからもう一度両手に力を入れ木刀をゆっくり持ち上げ、頭を超えた所から今度は右足の足指に力を入れて体を押し戻すように、上体を揺らさずに左足をさっきの位置にゆっくりと滑るように戻す、それと同時に両手に少し力を入れゆっくりと全身の筋肉を使いながら振り落とす。


もう一度間を置いてさっきのやったように前後を滑るように行き来しながら木刀をゆっくりと振り、それを繰り返して、一度…二度…三度…そして最後にもう一度、合わせて全部五回行き来した。


いつもの朝の鍛錬に比べれば圧倒的に少ないが少し体が温かく感じる。


すーはー


オレは少し深めの息を吸い込めそして吐き出して構えを解いて、木刀の切っ先を後ろに向き左手で柄より少し下を握って、クリスの所に向かった。


「まぁ、こんな感じだ。クリスもやって見よう。」

オレはそう言って、クリスの邪魔にならないように下がった。


クリスは真剣な表情をして頷いた。


クリスは先程オレがやったことを真似して真っ直ぐに立ち左足を少し後ろに退がらせた。


見様見真似にしてはそれなりの出来だ、しかし重心が右足だけでなく左足にも掛かってしまっていた。


オレは意見を出さずに続きを見る。


クリスは両手を木刀に添え、木刀を中段に構え、そして少し揺れていながらもゆっくりと持ち上げ、頭を超えた所で左足に力を入れで、上体が少し前の方に傾き、体を押し出すように右足を滑るように進み、それと同時に木刀をゆっくりと振り落とした。


木刀が最初に構える時の高さより下まで来ると木刀を止め、それに合わせて全身の動きをも止めて再び中段の構えを取た。さっきのオレをちゃんと見ていたようだが、また最初の構えの時と同じミスをした。


オレは最初の一回はクリス自身にやらせることに決めて、自分に口出ししないよう念を押し、続きを見る。


そして少し間を置いてからもう一度木刀をゆっくり持ち上げ、頭を超えた所から今度は右足の足指に力を入れて体を押し戻すように、上体を揺らさずに左足をさっきの位置にゆっくりと滑るように戻す、それと同時に両手に少し力を入れゆっくりと振り落とす。最初に一回の行き来が終わって二回目に入った。


「立つ時は重心を右足一本にするんだ、そして左足に力を入れるて前に押し出す時は上体をも意識して出来るだけ動かさずにするんだ。...そうだ、それから右足を踏み出す時出来るだけ爪先を上げないように右足にもそれなりの注意を払うんだ。...そうそう、自分自身のペースでゆっくりそして正確にだ、振り落とす時は体全体を意識するんだ。何処に力が入っているかを感じながら力の入れていない所にも力を入れるんだ。」


二回目の始めと共にオレはクリスに意見を出すようにした。クリスはオレの意見を聞き入れ少しずつで動きが良くなってくる。


クリスがこんな行き来ながら素振りを五回した。


「じゃ、先ずはそれくらいにして休憩しよう。」


オレとクリスの稽古が一段落終えて、オレは 休憩しよう と言い出す。


クリスは構えを解いて、そこにあるペンチに腰を下ろした。

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