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その頃、王都にて(6)

いよいよ話は『本題』へと入る

だが既に、『予兆』はあった・・・

「・・・さて、そろそろ本題に入ろう。」


「・・・??」


さっきまでの和やかな顔とは一変、急に真剣な顔になったアン殿下。

時刻はもうをとっくに夜を迎え、窓の外からは、夜間訓練を行う兵士の声や、夜の市場で賑わう住民達の声も聞こえる。

アン殿下の態度が変わった瞬間、さっきまで和やかな空気に包まれていた応接の間が、一瞬で静寂に包まれた。

ただ、兵士長はこの流れに慣れている様子。アン殿下は、誰かと話をつける時、必ず手前に雑談を据えるのがお決まりなのか・・・?

これも、ある意味相手との折り合いをつける為の、『策略』の一種なのかもしれない。その相手が俺・・・っていうのも、変な話ではあるけど。

アン殿下の黒い瞳が、俺を見透かした様に見つめてくる。その瞳の奥で光る怪しげな光に、吸い寄せられそうになる。

今のアン殿下は、『正当なる王の後継者』としての姿だ。先程の表情をは打って変わって、まるで虎視眈々と獲物を狙う肉食動物の様にも見える。

どうやら、さっきまでの雑談は、単なる『前座』だったみたいだ。確かに、雑談をするだけならこんな部屋にわざわざ俺を招く必要なんてない。

今更になって、自分がこの部屋に連れて来られた意図を把握した。

俺とアン殿下は雑談を楽しんでいたけど、周りの家臣達の騒めきは止まないまま。

そして、アン殿下が本題に突入する段階で、家臣達の騒めきも一瞬にして治まった。


「君の妹さん、『コン』・・・という名だったな?」


「はっ・・・はい・・・」


「君の妹さんについては、色々と話は聞いている。そこに立つ兵士長から、随分話を聞いてるからな。」

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