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その頃、王都にて(4)
「・・・それでだな、式典が終わった今、少しお前と話がしたくてな。直々に呼んでもらった。」
「・・・・・」
まさか、そんな理由だったなんて思わなかった。てっきり、何か大事な用があって呼んだとばかり・・・
一個人の為に、国の第一王子が時間を割いてくれるなんて、申し訳ないどころの話じゃない。逆にこっちが申し訳なく思う。
確かにこの王都に来てから、種族に関して白い目を向けられた事もあったけど、アン殿下は決してそんな目で俺を見なかった。
むしろ、俺自身に興味がある様な態度で、俺に色々と質問をぶつけ始めた。人獣としての特徴だったり、俺の故郷の事だったり。
ギンの緊張は徐々に溶けていき
その緩みからか、色々な話が口から出るギン
しかしそれは、アン殿下の『思惑』でもあった・・・




