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怒りの現れない時の母は、本当に天使のような人でした。
そういう時は何をしても怒らないのが少しぞっとしたけれど…
熱を出したらそばで看病してくれたり、夜にアイスを買ってきてくれたり。
二人でドライブに出かけて、行き当たりばったりでお店を散策したり。
そして、優しい優しい母は、たまに、とってもあたたかな表情をみせてくれて。
大好きだよと、抱きしめてくれた。
穏やかな微笑み。
穏やかな時間。
たとえ次の日が嵐になろうとも、この瞬間は全てを忘れてしまおうと、あたたかな両腕に心を委ねました。
…ちなみに、熱を出すとだいたいは、どうして迷惑かけるの、と叱咤でしたが…まあ、実際迷惑かけてましたからねえ(苦笑)
ある程度の年齢からは、熱も隠すようになりました(笑)