↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地味な読書少女と、世界を綴る本 ~静かに始まる小さな奇跡  作者: 秋月心文


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/20

怒りは、世界を書き換えた

 よく見ると、さっきまで、

 周りで、こちらを銃撃していた人達は、

 まるで、オンラインゲームで敵をやっつけた時のように、

 細かな光の粒になって、消えていった。


 ヤツらの姿が1人も見えなくなった。

 ヤツらが乗って来た車や、バイクも無くなっていた。

 上空を飛んでいたハズの、ヤツらのヘリでさえ……。



「やりすぎだ……」


「ごめん、わたしもそう思う……」

 金髪の人と、晶が、そんな会話をしていた。


「めぐみが、傷つけられたのを見ちゃうと、

 我慢が効かなった……」


「そうか……」

 そういって金髪の人が、晶を抱きしめるが……



 晶は、それを振り切り、明和(中身はめぐみ)に近づいていった。


「今日は、元の体に、戻ってあげて! 

 あのコ、ちゃんとお別れをしたいみたいなの」


 お姉さんが、加地かじさんと、

 明和ともかずの事を言っているのだろうと察した。



「うん」

 明和(中身はめぐみ)が、そう言うと、

 お姉さんが、肩をポンと叩いた。



 途端、私の意識は、明石めぐみも、橘明和も、元の体に戻っていた。


 加地さんは……

 たくさんの弾を受け、完全に虫の息だった。


 明和(中身もともかず)は、自分の体で、加地さんを呼ぶ。


「加地さん、加地さん」


 加地さんは、ゆっくりと口を開けた。

「良か…た、坊ちゃ…、無事…たで……」


 こうして、加地さんは息絶えた。


 そして、明和(中身もともかず)は、自分の体で、

 加地かじさんの遺体の上に覆いかぶさり、大きな声で泣いていた。



「ねぇ、お姉ちゃん」


「ん?」


「なんで、こんな事になったの?」


「国家機密を見てしまったのよ」


「それだけで?」


「それだけで、人は死ぬの」


「また狙われるのかなぁ?」


「大丈夫よ。後でクギさしとくし……」


「え?」


「知らなくていいのよ。

 いや、知らないほうがいいの」


「怖い事いうなぁ」


「お姉ちゃんに、任せておきなさい」


明和は、まだ加地さんの血で、真っ赤になりながら、

その亡骸を抱いて、泣き続けていた。


その鳴き声だけが、夜の公園に響いていた。

--------------------------------------------

※※ 次回 7/31 21:00 公開 ※※

--------------------------------------------


 お読みいただき、ありがとうございます!


 少しでも続きが気になったら、

【ブックマーク】や【ポイント】で、

 応援いただけると嬉しいです。


 今後の執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。