表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恵の物語  作者: リンダ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
68/75

追う者の十キロ

『恵の物語』


第38話 追う者の十キロ


インスブルックオリンピック。


ミックス団体で日本が逆転優勝を果たし、上川恵は二大会連続三冠を達成した。


ノーマルヒル。


ラージヒル。


ミックス団体。


四年前、勢いと若さでつかんだ三つの金メダル。


今大会では、追われる苦しさを知り、体の変化と向き合い、仲間の成長を受け止めたうえで、再び三つの頂点へ立った。


恵の競技は、すべて終わった。


だが、オリンピックはまだ続いている。


次に大舞台へ立つのは、光希。


ノルディック複合個人ラージヒル。


ノーマルヒルでは、最大のライバルであるドイツのフェリックス・アドラーを破り、初出場で金メダルを獲得した。


今度はアドラーが、追われる光希へ挑んでくる。


ただし――


前半ジャンプを終えた時、追う側に回ったのは光希だった。



ラージヒルの難しさ


ラージヒルジャンプ。


ノーマルヒルより助走速度が高く、飛距離も大きくなる。


踏切りで生まれた小さなずれが、空中では何倍もの差になる。


光希は踏切りの瞬間、ほんのわずかにタイミングを遅らせた。


決定的な失敗ではない。


着地も乱れていない。


しかし、世界の頂点を争う舞台では、そのわずかな遅れが大きかった。


飛距離、百二十八メートル。


全体の九位。


一方のフェリックス・アドラーは、会心のジャンプを見せた。


百三十七・五メートル。


高い飛型点も獲得し、前半ジャンプを二位で終える。


首位は、オーストリアのジャンプ巧者マティアス・ホーファー。


フェリックスは首位から八秒差。


光希は首位から五十九秒差。


フェリックスとの間にも、五十一秒の差があった。


実況

「青柳光希、クロスカントリーでは一分近い差を追うことになります」


解説

「ノーマルヒルではジャンプで先行しましたが、今回は逆です。追う力が問われる十キロになります」


光希は結果表を見つめた。


九位。


五十九秒差。


だが、絶望するような顔はしていなかった。


ラーシュが近づく。


「どう見る?」


「一分以内だべ」


「そうだ」


「追いつける」


ラーシュは頷いた。


「簡単だとは言わないのか?」


「簡単なわけないべ。でも、追いつけない差でもない」


光希はコース図へ目を落とした。


「俺は、このためにスタミナもスプリントも鍛えてきた。前半で使い切らず、少しずつ詰めれば、残り二キロで勝負できるべ」


ラーシュが、ほんの少し笑った。


「フェリックスも、同じことを考えているだろう」



アドラーの確信


ドイツチームの控室。


フェリックスは、自分のスタート位置を確認していた。


首位から八秒。


光希は五十一秒後ろ。


コーチが言う。


「前半から飛ばしすぎる必要はない。ホーファーを捉えた後、自分のペースを作れ」


フェリックスは頷いた。


だが、その表情は緩まない。


「ミツキは必ず来ます」


「五十一秒ある」


「五十一秒しかない」


フェリックスは、ノーマルヒルのレースを思い出していた。


追いついた。


揺さぶった。


登りでも攻めた。


それでも、光希は最後まで離れなかった。


そして最後の直線で、〇・二秒差で敗れた。


今大会の光希には、以前の弱点がない。


後半になってもフォームが崩れない。


登りでも速度が落ちない。


そして、最後のスプリントまで脚を残している。


「残り二キロまでに、できるだけ消耗させます」


フェリックスはグローブを締め直した。


「それでも来るでしょう」


「なら?」


フェリックスは笑った。


「今度こそ、正面から倒します」



恵が押す背中


クロスカントリー競技のスタート前。


光希がウォーミングアップを終えると、恵が待っていた。


首にはメダルを掛けていない。


二大会連続三冠の女王としてではなく、光希の恋人として、そこに立っていた。


「五十九秒だべな」


「んだ」


「遠い?」


光希はコースの先を見る。


「遠く見える。でも、十キロある」


恵は頷いた。


「なら、焦らなくていいべ」


「分かってる」


「前の選手全部を一気に抜こうとするな。一人ずつ見て、拾って、返すべ」


「それも分かってる」


「じゃあ、うちから言うことないべな」


恵は笑った。


だが、光希は動かない。


恵が首を傾げる。


「どうしたべ?」


「もう一つ言ってほしい」


「何を?」


光希は少し照れたように視線を外した。


「行ってこい、って」


恵は一瞬驚き、それから柔らかく笑った。


光希の胸を、軽く拳で叩く。


「行ってこい」


一拍置く。


「一分差くらい、全部食ってこいだべ」


光希が吹き出した。


「急に言い方が怖いべ」


「追う者は腹減ってるくらいでちょうどいいべ」


「何の理屈だべ」


二人は笑った。


その笑いで、光希の肩から最後の力みが抜ける。


恵は、今度は真剣な声で言った。


「最後まで雪を見てこい」


光希は頷く。


「んだ。行ってくるべ」



五十九秒後のスタート


クロスカントリー十キロ。


首位のマティアス・ホーファーが最初にスタートした。


八秒後。


フェリックス・アドラー。


さらに各国の選手が続く。


そして、五十九秒後。


係員が光希へカウントを送る。


「Five!」


光希は深く息を吸う。


「Four!」


目の前の雪。


「Three!」


板の返り。


「Two!」


最初の一歩。


「One!」


「Go!」


光希が飛び出した。


実況

「青柳光希、首位から五十九秒差でスタート!追う十キロが始まりました!」


最初から全力では行かない。


だが、遅くもない。


心拍を上げすぎないぎりぎりの速度。


日向の雪は、わずかに緩んでいる。


日陰は硬い。


板の走る場所を見つけながら、光希は前の選手を一人ずつ追っていく。



一人ずつ、差を削る


一キロ地点。


光希は九位から七位へ。


首位との差は五十一秒。


八秒縮めた。


ラーシュがコース脇から叫ぶ。


「予定どおりだ!上げすぎるな!」


光希は返事をせず、わずかに頷いた。


二キロ地点。


六位。


首位との差、四十三秒。


フェリックスはすでにホーファーへ追いつき、先頭グループを作っていた。


その後ろには、ノルウェーのエリック・ホルメン、スイスのマルコ・シュタイナー。


四人の先頭集団。


フェリックスは、前へ出すぎない。


時折ホーファーに先頭を任せ、風よけに使う。


それでも、後ろのタイム差表示を何度も確認していた。


五十九秒。


五十一秒。


四十三秒。


「来ている」


フェリックスが呟く。


ホーファーが聞き返す。


「誰が?」


「日本の狼です」


「光希か」


フェリックスは前を向いた。


「必ず来ます」



三キロ、集団を使う


三キロ地点。


光希は五位へ上がった。


前方に、イタリアのマッテオ・ベルナルディと、スイスのシュタイナーが見える。


二人ともクロスカントリーの実力者。


ここで無理に単独追走を続ければ、後半の脚を失う。


光希は二人へ追いつくと、一度その後ろへ入った。


風を避ける。


呼吸を整える。


ベルナルディが振り返った。


「ミツキ、速すぎるぞ」


「そっちが遅いべ」


「一分差を追ってる選手の冗談じゃない」


光希は笑いながらも、相手の動きを観察する。


シュタイナーは登りで強い。


ベルナルディは下りと平地のスピードが高い。


二人の得意区間を使い、自分の消耗を抑える。


四キロ地点。


首位との差、三十三秒。


フェリックスとの差、二十五秒。


実況

「青柳、驚異的な追い上げ!しかし、単独で飛ばし続けてはいません。前の選手を利用しながら、確実に差を削っています!」


解説

「観察力が生きていますね。誰についていくか、どこで前へ出るか。コースの状態だけでなく、選手の特徴まで使っています」



フェリックスの揺さぶり


五キロ地点。


フェリックスは、光希が二十秒台まで迫ってきたことを知った。


「上げる」


ドイツコーチの指示を待たず、長い登りで前へ出る。


ホーファーが反応する。


ホルメンも追う。


だが、フェリックスのストライドはさらに大きくなる。


実況

「アドラーが仕掛けました!まだ半分ですが、後続を引き離しにかかります!」


フェリックスの狙いは、先頭集団を壊すことだけではない。


後ろから追う光希にも、速いペースを強いる。


差を縮めたい光希は、必ず反応する。


反応すれば、脚を使う。


残り二キロまでに、少しでも光希の力を削っておきたい。


六キロ地点。


フェリックスは単独首位。


ホーファーとホルメンが七秒後ろ。


光希は四位。


フェリックスとの差、十七秒。


恵は大型モニターを見ながら、表情を引き締めた。


雪が尋ねる。


「光希くん、追いつけそう?」


「追いつける。でも、フェリックスはわざと早く上げたべ」


「光希くんを疲れさせるため?」


「んだ」


「どうするの?」


恵は光希の滑りを見る。


「全部は追わないと思う」



追いすぎない勇気


フェリックスが加速した。


だが光希は、すぐに同じ速度へ上げなかった。


一時、差が二十秒へ広がる。


実況

「青柳、少し離されました!アドラーのペースアップに反応できないか!」


だが、ラーシュは慌てていない。


「それでいい!自分の速度を守れ!」


光希には見えていた。


フェリックスは登りで大きく加速した。


しかし、ストックの角度がいつもより深い。


脚だけでなく、上半身の力も使っている。


この速度は、最後まで続かない。


光希は一度、呼吸を整える。


坂の頂上。


そこから長い下り。


フェリックスは直線的な最短ラインを取る。


光希は少し外側へ。


距離は長くなるが、雪が硬く、板が走る。


十七秒。


十四秒。


差が再び縮まり始める。


七キロ地点。


十秒。


実況

「青柳、来ています!一時二十秒に広がった差を、再び十秒まで詰めました!」


解説

「アドラーの加速にすぐ反応せず、下りで速いラインを選びました。追うことと焦ることは違う。その判断ができています」


フェリックスは、後ろを振り返らなかった。


だが、コーチの声で分かる。


「Ten seconds!」


十秒。


やはり来る。


フェリックスは苦しそうに笑った。


「そうでなくては」



残り二キロ


八キロ地点。


長い登りを越えた先。


フェリックスの背後に、光希の姿が見えた。


五秒。


三秒。


二秒。


光希は最後の坂で、無理に一気に詰めなかった。


ストックを深く刺しすぎず、リズムを保つ。


一歩。


もう一歩。


そして――


残り二キロ。


光希がフェリックスの横へ並んだ。


実況

「追いついた!首位から五十九秒差でスタートした青柳光希、残り二キロでフェリックス・アドラーを捉えました!」


観客席が揺れた。


日本の旗。


ドイツの旗。


二人の名前を呼ぶ大歓声。


恵は立ち上がり、両手を握った。


「ここからだべ」


雪は層一の写真を胸へ掲げる。


「そうちゃん。光希くん、追いついたよ!」



宿敵、再び並ぶ


フェリックスが横を見る。


光希は肩で息をしている。


だが、その目は死んでいない。


「遅かったな」


フェリックスが言う。


光希は笑う。


「一分近く待たせたべ。少しは感謝しろ」


「追ってきた人間が偉そうだ」


「追いついたら差はゼロだべ」


フェリックスも笑った。


「そのとおりだ」


二人は肩を並べて走る。


ノーマルヒルでは、光希が先行し、フェリックスが追った。


今回は逆。


だが、残り二キロで、すべてがゼロへ戻った。


前半ジャンプの差も。


十キロのうち八キロも。


もう関係ない。


残る二キロ。


金メダルを懸けた一騎打ち。



最初の攻撃


残り一・八キロ。


フェリックスが、いきなり仕掛けた。


追いつかれた直後。


光希の呼吸が整う前に、再び離す狙い。


強いスケーティング。


光希は反応する。


だが、ぴったり後ろにはつかない。


一メートルの距離を空ける。


フェリックスの板の動きを見る。


右脚。


左脚。


ストック。


肩。


フェリックスの動きには、まだ力がある。


ここで横へ並べば、自分も消耗する。


光希は、離されない最低限の速度を選んだ。


二メートル。


最大三メートル。


それ以上は開かない。


残り一・五キロ。


フェリックスの加速が少し緩む。


光希はすぐに距離を戻した。


フェリックスが言う。


「ついてこないのか」


「逃げ切れなかった人に言われたくないべ」


「口は元気だな」


「脚もまだ元気だべ」


それは半分、強がりだった。


光希の脚も苦しい。


肺は焼けるように痛い。


だが、フェリックスも同じ。


苦しいのは、自分だけではない。



残り一キロ


最後の一キロ。


ノーマルヒルでも、二人はここで争った。


あの時は、〇・二秒差で光希が勝った。


フェリックスは、その敗北を忘れていない。


光希も、同じ勝ち方が通用しないことを知っている。


フェリックスが前。


光希が半歩後ろ。


最初の緩い下り。


フェリックスは最短ライン。


光希は、雪面を見た。


最短ラインは、選手たちが何度も通り、表面が少し荒れている。


外側は距離が長い。


だが、雪が締まっている。


光希は外側へ入った。


フェリックスが横目で見る。


「またそこか」


「見えてるべ」


板が走る。


光希が横へ並ぶ。


二人、同時に下りを抜けた。



最後の登り


残り六百メートル。


短いが、急な登り。


フェリックスが先に仕掛ける。


大きなストライド。


強いストックワーク。


ノーマルヒルの敗戦後、何度も繰り返した終盤対策。


光希も食らいつく。


高地トレーニングで鍛えた肺。


坂道ダッシュで作った脚。


休む勇気で取り戻した反応。


一分差を追ってきた疲労が、全身へ重くのしかかる。


フェリックスが半歩前。


一歩前。


光希の母が声を上げる。


「光希!」


父も叫ぶ。


「離れるな!」


恵は、ただ一言。


「次の一歩だべ!」


その声は届かないはずだった。


だが、光希の胸には、何度も聞いた言葉が残っている。


最後まで諦めないとは、苦しさを無視することではない。


次の一歩を見つけ続けること。


右。


左。


ストック。


右。


左。


頂上。


光希は、フェリックスの背中から離れなかった。



最後の直線


残り三百メートル。


二人はほぼ同時に登りを越えた。


下りから、平坦なゴール前へ。


フェリックスが前。


光希がすぐ後ろ。


残り二百メートル。


フェリックスがスプリントへ入る。


光希も腕を振る。


一分差を追ってきた脚。


もう余裕はない。


それでも速度を上げる。


実況

「また二人の勝負です!アドラーか、青柳か!」


残り百メートル。


光希が横へ並ぶ。


フェリックスの顔が歪む。


光希も苦しい。


二人とも、限界。


五十メートル。


フェリックスが、最後にもう一段上げた。


ノーマルヒルで敗れた〇・二秒。


その悔しさを、最後の一歩へ変える。


光希も反応する。


だが――


一分近い差を追い続けたわずかな消耗が、最後に現れた。


フェリックスが、半歩前へ出る。


ゴール。


二人が倒れ込むように、フィニッシュラインを越えた。


実況

「ゴール!今度はアドラーか!」


結果表示。


一位 フェリックス・アドラー ドイツ


二位 青柳光希 日本


差。


〇・三秒。


フェリックスが、ノーマルヒルの雪辱を果たした。



悔しさと敬意


光希は雪の上に倒れたまま、得点表示を見た。


二位。


〇・三秒差。


一分近い差を追いついた。


それでも、最後に届かなかった。


「……負けたべ」


悔しかった。


息ができないほど走ったことよりも。


一分を縮めたことよりも。


最後の半歩が、ただ悔しかった。


隣で倒れていたフェリックスが、先に起き上がる。


光希へ手を差し出した。


「今回は、私だ」


光希は、その手を見る。


そして、強く握った。


「〇・三秒だべ」


「〇・三秒でも、勝ちは勝ちだ」


以前、光希が勝った時にフェリックスが言った言葉。


今度は立場が逆になった。


光希は立ち上がる。


「次は勝つ」


フェリックスは笑った。


「それでいい」


二人は肩を抱き合った。


金メダルと銀メダル。


だが、その差以上に、互いを世界一強くしてきた時間があった。


ラーシュが光希のもとへ来る。


「悔しいか?」


「悔しいべ」


「一分差から追いついた」


「でも負けた」


「そうだ」


ラーシュは、慰めなかった。


「だから、次がある」


光希は息を整えながら頷いた。


「団体戦で取り返すべ」



恵の言葉


競技後。


関係者エリアで、恵が待っていた。


光希は銀メダルが決まっても、まだ悔しそうな顔をしている。


「お疲れ」


恵が言った。


「負けたべ」


「んだな」


「一分追いついたのに」


「んだ」


「あと半歩だった」


恵は、すぐには励まさなかった。


悔しいものは悔しい。


銀メダルだから喜べと言われても、今は無理だ。


光希は本気で金を狙った。


だから届かなかったことが苦しい。


恵は光希の隣へ立つ。


「でも、ゴールまでの道、消えてなかったべ?」


光希が恵を見る。


「五十九秒離れてても、追いついた。最後まで勝負した。光希が自分で言ったとおりだったべ」


「でも負けた」


「なら、その悔しさも団体へ連れていけばいいべ」


光希は、しばらく黙っていた。


やがて、小さく笑う。


「恵、厳しいべな」


「競技終わってない人に、よく頑張ったねで終わらせられんべ」


「んだな」


恵は光希の肩を軽く叩いた。


「銀メダル、おめでとう。それから――」


一拍。


「次、勝ってこい」


光希は力強く頷いた。


「んだ」



表彰台


表彰式。


中央にフェリックス・アドラー。


左に光希。


右に銅メダルのエリック・ホルメン。


ドイツ国歌が流れる。


光希は、中央のフェリックスを見た。


悔しい。


だが、誇らしくもあった。


最大のライバルが、本当に強かった。


だから、自分もここまで強くなれた。


銀メダルが首に掛かる。


ノーマルヒルの金メダルとは違う重さ。


敗れた悔しさを含んだ銀。


だが、それもまた、自分が世界で戦った証だった。


スタンドでは、光希の両親が涙を流しながら拍手している。


雪は、層一の写真へ話しかけた。


「そうちゃん。光希くん、銀メダルだよ」


恵は、親指を立てた。


光希も少しだけ笑い、親指を返す。



次回予告


ノルディック複合個人ラージヒル。


光希は首位から五十九秒差を追い、残り二キロでフェリックス・アドラーへ追いついた。


最後は〇・三秒差。


金メダルはフェリックス。


光希は銀メダル。


悔しさを抱えたまま、最後の種目――団体戦へ向かう。


相田飛竜。


佐々木正嗣。


森崎岳人。


そして青柳光希。


四人でジャンプをつなぎ、クロスカントリーのリレーへ。


だが、前半ジャンプで日本は三位。


首位ドイツには、大きな差をつけられる。


アンカーは、再び光希とフェリックス。


個人戦の決着は、まだ終わらない。


次回、


第39話 最後のバトン


一人で届かなかった金メダルへ、今度は四人で挑む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ