第八十三話 激闘 VSキシャル 前編
「がっ!?・・この、貴様ぁ!」
ヨルムンガンドは尻尾を振り回して、エンを攻撃するも、それをエンは剣で滑らせて、尻尾の攻撃を防いでみせた。
「はぁはぁ・・こいつ・・」
「さて・・ようやく隙を見せてくれたから攻撃したが・・キシャルは無事か」
「・・ヨルムンガンド、これは私1人でやる」
「はぁ!?、ワタクシも戦うぞ!、腕切り落とされた礼をしなくては・・」
「貴方、くっつけれるでしょ」
「・・まぁね」
ヨルムンガンドは腕を拾い、くっつけた、すぐに何事もなかったかのように、腕は動きだす。
「・・マルドゥクから殺すなと言われている、それを忘れないで、ヨルムンガンド」
「・・はぁ、わかったよ今回は譲ることにする」
「それじゃあ・・私も行く」
キシャルは槍を振り上げ、地面に刺す、すると、先ほど戦っていた13の柱が形を変え、竜となり、そこにいた人達を飲み込んだ。
「・・〈地竜 〉」
「こいつは・・凄いな、俺でもここまでは出来ないぞ」
キシャルはそのうちの1体に乗ると、13の地竜をエン目掛けて、その首を伸ばす。
「壊せ、私の地竜 」
「ぬぅ・・〈地翼〉!」
エンは背中に土の翼を生やして、地竜から逃げて見せる、
(逃げ回るだけでは・・いかんよな)
エンは地竜1体に突撃して、その首を回転しながら、切り落とす、そのままの勢いで、もう1体の地竜の首を落とすが、
「それでは意味が無い」
土であるからか、すぐに新しい頭が形成されて、エン目掛けて、再び襲いかかる。
「面倒だな・・なら・・」
襲いくる地竜の1体の攻撃を避けると、そのままその頭に触れる
「・・1体くらいくれよな」
エンは地竜に自身の魔力と神力を流し込んで・・地竜の制御を奪ってみせた
「へぇ・・凄い、やっぱりやるね」
「そりゃあどうも!」
地竜に乗って、他の地竜を一緒に破壊していき、1体となったキシャルの竜に向かっていく、数秒後また復元される前にキシャルに向かってエンはその剣をキシャルの首目掛けて振るう。
「・・やっぱり一筋縄ではいかない・・か」
キシャルはエンの剣が当たる前に、地竜の中に潜り、その後、他の地竜の首11体を集めて、1体の巨大な地竜を形成する。
「・・〈巨地竜〉」
「これは予想外・・やっぱりあんた、俺より土の魔法が上手いな・・それにまだ神力を解放してないときたもんだ」
「さぁ・・どうする?」
巨地竜は大きく口を開き、黄土色の光がその中に集まる。
「おいおい・・ブレス持ちかよ」
「・・〈巨地竜の吐息〉」
次の瞬間、黄土色の光線が発射され、エンは地竜を操作して、避けてみせるがその光線は迷宮を破壊して、大きな爆発をおきる。
「ひぇ・・こんなのありかよ」
「さぁ・・今度の攻撃はどうする?」
今度は巨地竜の全身から針が現れて、それが一斉に発射される。
「百万針」
「うお!?、こりゃあ多い!」
針は地竜全身を抉り、一本一本が高い威力の針だと見てとれる。
(やばいな、一本でも当たれば、かなり痛いだろうな」
地竜を盾にしながら、その大量の針を防いでいるが、着々とその針は地竜を破壊している。
「うーむ・・このままではやばいな、1人で行くもんでは無かったか」
しばらくしてついに・・地竜の身体を貫通して、エンに針が襲いかかる、雨のような量の針はエンの身体を抉っていく。
「いててててて!、くっそ・・このままでは」
「・・頭は残しておく、殺してはいけないから」
「お優しいことで・・」
(・・・やばいもう駄目かも)
そんな弱音を心の中で吐いた、その時、球体の見覚えのある光の結界がエンのまわりに現れて、針を弾いていく。
「・・これは・・まさか!」
「何事だ・・」
「―――はぁ!」
「ふぅ!」
空から降ってきた、その者達は、巨地竜の顔の半分を破壊した。
「・・どうやら邪魔者が増えたみたい・・」
「―――大丈夫かな?、エン・・弱音吐いてないでしょうね」
「アタシらが来たからには・・多分大丈夫!」
「俺様らが来たんだ、それも強くなった俺様達が!」
その3人は・・エンがよく知っている者達だった。
「・・ペルセウス メデューサ それにアルテミス・・よく来てくれたな」
「―――ぶはぁ!やっとたどり着いたよ!、」
更に、地面から現れたのは、先ほど地竜に喰われた狐理だった。
「・・お前何故地面から・・まぁ良い、これなら・・勝てる!」
「・・大丈夫かぁ?、キシャル 手伝おうか?」
「必要ない・・まとめて相手する」
「それなら良かった・・さぁ、反撃だ」
揃った4人は、キシャルを見据えた。
「・・こい、いくら集まろうとも・・私には勝てない」




