第4節 ゴビ砂漠で
悲しすぎたリューバは思わなかったのは、リューバを見えなくなったら、似萍も号泣していた。
薛明礼がそばにいたから、似萍は泣く時に声を出さなかったが、涙が泉のように黙々と湧いてきた。
彼女はずっと泣いている、疲れ果てたら、やっと寝込んじゃった。
夢を見ている彼女はどう寝ても起きれない、夢で誰と会ったのか彼女にしかわからない。
時間がどれぐらい立ったかわからなく、彼女を載せる馬が川谷を渡り、ゴビ砂漠についた。その燃えるような太陽の下で、人影が全くなく、単なる馬蹄の音を聞こえる、寂しい光景だ。
女房が醜い、
夜中から家を逃げた
義弟に追われて
西に行くしかない
ゴビ砂漠の太陽は火箱のよう
臭い汗をバンバン流して
小さなテントに潜り
頭を振りため息をした。
それでも頭を振り返らない
お前が俺を死ぬまで待ってくれても
女房よ早く他人に嫁いで
白髪が出る前に
昔からそうだろう
喜ばしいことや悲しいこと、憎むことや恨むこと
私たちはお墓に入った後
すべて新しい顔となる
いつかから始まった歌で似萍は夢から起きた。なるほど、薛明礼だ。その人は彼女に優しくして、後ろめたく思うようにいつも話が少ない人だ。いつの間にか、彼は急に大きな声を出して歌っている。
彼は使う節回しが陝北民謡からだ。大きな声、天と地の間で響く、突然の雷鳴のように、静かな荒野を打ち破った。
彼は歌いながら体を揺らしている、自我を忘れたように、陶酔している。それと同時に、彼の顔に楽しく笑っている。
その声を聴いて起きた似萍は彼がそうやるわけがわからないが、なぜか彼が自由に作った歌詞を聞き取れた、またその瞬間、彼女は目に入った景色を感じた、澄んだ青空、果てしないゴビ砂漠、はるかに伸び続ける小石、すべてのものに命ができ、さらに生き生きとなった。
それで、彼女はとても感銘して、そのすべてを覚えた。十数年後、その賑やかな都市で、彼女は昔のことを思い出す時に、いつも昔に戻ったように、無限な感慨で彼女は自らもう一曲の歌を書き出し、当時薛明礼が歌っていた歌と同調している。歌詞は次にある。
両親の足跡について西へ
私たちは天の果てで生まれた
果てしないゴビ砂漠は私のふるさと
あ~ふるさとよ。
グレーな大地
水のない川
命の歩みは地上の白骨
あ~誰かが歩き通った。
馬に乗って彷徨う人たち
一身にボロボロの衣服
火のような太陽の下に
静かに歩いてゆく
あ~ふるさとよお母さんのよう
あなたはどうして悲しむ
昔の緑は今どこに
孤独は寂しい青空の下で
万年の埃が積んだ
あ~ふるさとよお母さんのよう
泣かないでください
娘はあなたのそばに戻った
顔についている涙を拭いて
これからお母さんと一緒にいる
あ~ふるさとよお母さんのよう
話を聞いてください
娘の私はあなたを永遠に愛している
冷たい手をきつく握り
明日の花はもっと美しく
しかし、その時に、彼女は何の反応もなかった、薛明礼の感覚では、まだ彼女が無限な悲しみにあるようだ。歌が止み、薛明礼はそれをきっかけに話をつづけた。彼は似萍に教えたのは、人は思い通りに行かない時に、歌った方がいい、そして大きな声を出して歌った方がいい、歌い出したら、どんな煩悩でも消える。
その話をしたら、彼は深くため息をした「似萍ちゃん、あなたのお父さんと会いたくないとわかってるんだ、似萍ちゃんを悪く扱っていたから、また同じく扱われるかもしれないと思っているだろう。実にお父さんは性格が悪いが、とてもいい人なんだ、彼は逆らわれないかぎり、似萍ちゃんにひどい目を合わせないよ。似萍ちゃんを騙すつもりがない、似萍ちゃんも怖くなくてもいいんだ。一ヶ月ってすぐすぎちゃうんだ、その時にまた養母のもとに戻れる。彼は本当に似萍ちゃんのことを悪く扱ったら、僕たちは助けてやるから。心配しない、大したことがない。そうでしょう。」
似萍ちゃんが無口となったのを見て、彼は言い続けた「多くのことについて似萍ちゃんは大人になってからこそわかるよ。どういっても、似萍ちゃんのお父さんは似萍ちゃんのほか親族がいない、似萍ちゃんのことだけを愛している。似萍ちゃんを愛しているから、3年前からどうしても迎えに行きたかった。その時彼は本当にうれしかった、でも似萍ちゃんはお父さんを殴ったり罵ったり、お父さんの顔をケガさせたりして、また逃げようとした。彼はいい人だけど、性格だけが悪いんだ。それで彼が怒った。川沿いでもともと似萍ちゃんを怖がらせて家に戻る思いを消してほしかったけど、似萍ちゃんが本当に川に入ると思わなかった。その時に、彼は本当に困っていた、助けようとしたら、自分の話を潰してしまうから、死んでもやりたくないのだ。でも、川におぼれそうになった時に、彼は気を配る余裕がなくて似萍ちゃんを助けに行った。似萍ちゃんを救いあがったら、似萍ちゃんに噛まれた、痛くて、手が緩めた。似萍ちゃんが気を失う時、彼は怖くて心さえ冷えたの。似萍ちゃんが目を覚まさなかったら、自分も死ぬと言った。似萍ちゃんはそのことを知らないだろう。そのすべては似萍ちゃんが気を失う時に見たんだから、お父さんは似萍ちゃんのことが好きだって言えたよ。似萍ちゃん、彼を一回だけ許してやれ。似萍ちゃんが大人になったら、彼が理性を失った理由がわかるよ、それは似萍ちゃんのためじゃなくて…。でも彼はそれで天罰をうけた、つまり彼は今まで似萍ちゃんと会えなかった。お父さんとして、彼は似萍ちゃん一人の娘しかいないから、自分の娘と会えなくて、彼はつらいと決まっている。」
自分のお父さんの性格が悪いとわかっているなら、今度お父さんと会ったら口をうまくしよう、自らお父さんと呼んでみよう。お父さんがそれを聞いたら、喜ぶに決まっていると薛明礼は進めた。
その後、薛明礼はまた多く話した。
しかし、似萍は黙り続けた。
果てしないゴビ砂漠に何もない、熾烈な太陽の下に太古から来た単調な馬蹄の音しかない。地面から強い反射光で似萍は目を開けられない。また知らないうちに再び寝込んじゃった。




