第4節 川沿いで遭難
荒涼な山谷でどれぐらい走っていたかもわからないが、まだ緑と人の気配が見えない。いつの間にか、薄い雲も散らして、日差しがもっとまぶしくなった。大人3人はあまり話もしていなく、馬の蹄の寂しい音しかない。女の子はどんどん眠くなり、寝込んでしまった。
どれぐらい眠っていたかがわからないが、女の子はザワザワとした音が耳に入ってきた。目を覚めると、正午を過ぎ、馬が河を渡っている。河の向こう側は険しい山、疎らな木々があって、涼しい風も吹いてきている。
河を渡ったら、しばらくして、大人三人は馬を止めて、泉のあるところに止まった。緑地に大きな木が何本があり、木の陰が居心地のいい休憩地だ。
馬をちゃんと止めてから、3人はリュックから食べ物を取り出した。父さんだと言われた人は大きな赤いリンゴを女の子に渡そうとした。そんなきれいなリンゴを見たこともなく、お腹が空いた女の子だが、きつく男を睨んで、振り返っていった。
本当が実父だったら、通常女の子をあやしてくれるはずだが、その人はひどい目とあったら、すぐ怒りそうな怖い表情が出て、爆発しそうだった。ちょうどその時、他の人に呼ばれて、怒りを抑えた。陳新と呼ばれた人は鼻から脅かしそうな声を出した。
リンゴを取り戻し、彼女のことを構わずに食べ物を黙々と食べている。
隣に座る2人はその情勢を見たら、困惑を感じた、中にいるよりハンサムな一人は聞きだした「どうした、彼女が食べ物を食べたくないか」。陳新からの答えをもらえず、女の子に聞いた「おい、お腹空いてるでしょう。早く食え、食い終わったらまた移動しないと、まだまだ遠いだよ」。
女の子は依然として黙っている。
ハンサムな人はまた聞こうとしたら、陳新に止められた。「何を聞いてんだよ、あいつ本当にお腹空いたら、聞かれなくても。あいつが黙っているから、お腹空いてないのだ。さっさと黙れ。」
陳の話が効いた、ハンサムな人が怖そうに話さなくなった。
みんな黙々と食事をして、話が途絶えた。
ご飯を食べて油断したら、女の子はこっそりと木の後ろに周り、来た方向に向かって走り出した。
五歳に過ぎない彼女は家までどれぐらい距離があるかもわからないが、なんとしても帰りたいのだ、お母さんのそばに帰りたいのだ。家に帰れれば、どうでもいい。
彼女は走って走って疲れ果てた。頭を振り返ると、気を失うぐらいびっくりした、その陳新という人はこっそりと遠くないところまで付いてきている。
怖くて叫びだし、もっと加速した。
どう早く走っても、彼を振り切れなかった。話さないままな彼はずっと彼女の後ろについていて、彼女の転んだのを見ても、近付かない。
その彼がまったく悪夢に出た幽霊のようだ。彼女はもっと怖くなり、自分の心が爆発しそうになった。
しかし、前を向いて走り続けている。
彼女は走って走って、急に止まった。目の前に出てきた波が激しく、幅広い河があった、進みが止められた。
「はは…はは…」女の子の後ろから荒っぽい笑い声が伝わってきた、笑いが止まらない。陳新は倒れそうに大笑いしている。
その不気味な笑いを聞いて、女の子はあまりびっくりしているが、しょうがなく、河沿いに立って、彼がかかってくるのを待つしかない。
「おい、もう走らないの?走ってよ、走ってくれ。」彼は捕まえようとしてかかってきていない、離れたところに立ってこっちを嘲笑している。
彼女は…
「お前何を考えてんのかわかってるよ。元の家に帰りたいだろう。お母さん会いに行きたいだろう。いいよ、僕についてきたくなかったら、叶えてあげるよ。帰っていいよ、お母さんと会いに行っていい」と彼は笑いながら言っている。
行っていいと言われるのが意外だ。
しかし、彼女はこっそりと頭を振り返ってみて、後ろの河を見てみた。
「どうして行かないんだ?おい、追いかけられるのが怖いの?安心して、今からここに立つから、もう前に進まない。僕は言うことを守るのが誰でも知ってるんだ。だから、安心して行ってくれ、母さんと会いに。もしかして、お前の母さんもお前と会いたくて、こっちに向かってきている途中なのかも。」
しばらく待ったら、彼女が動かなかったのを見て、失望しそうになった、ちょっと怒ったように「行っていいって言ったのに、お前は行かないの?ほら、帰りたくないだろう、僕についていきたいだろう。そうしたら、どうして走るんだよ。教えてやるから、僕に我慢の限界があるからさ、これから僕を怒らせないで、僕が怒ったら大変になるからね。」と言いながら、女の子と向かった。
何歩を進めたら、やむを得ず再び止まった。女の子が後退してから、思い切って振り返って河に向かった。
彼女が本当に河に入ろうとしたを見て、陳新はびっくりした。本能的に手を上げて、とめようとした。なぜかわからないが、陳は喉が詰まったように、声を出せなかった。多分、まだ先自分が言った話を忘れていないだろう。
「陳新、早く止めろ、止めろよ」遠く居るほかの二人はその情勢を見て、叫びながらこっちに向かって走り出した。しかし、陳新の足が何かに縛られているように、動けなかった。
女の子は河に入ったが、歩き続けている。数歩を進めただけで、足半分が水に入っていた。
「陳新、早く、早く止めろ」、向こうの人がもっと焦りだした。
陳新は呼吸が加速しているが、動けなかった。
胸まで水に使っている彼女はよく立てなくなった。
「陳新…陳新…」と声が焦って変わっている。
激しい呼吸に伴い、陳新の顔つきが変わった。茫然として、どうすればよいのかわからない陳新は女の子を見ながら、頭を振り返っている。陳は矛盾しているとわかる、女の子を死なせたくないが、自分が言ったことを守らなければと躊躇しているから、その2人に早く来てもらいたがっている。しかし…
女の子が河の流れに倒された瞬間に、陳新は叫びだして、必死に河に駆け込んだ。女の子を抱いて岸に戻った。
女の子は危険から脱したが、必死に反抗している、陳新の手を強く齧った。ぜんぜん防備していない陳新は急に痛いと叫びだして、両手の力が抜けた。
彼女は地面に落とされ、河の石にぶつかった。地面に落ちた一瞬、あって叫んだきり、動かなくなった。
血がひたいから滲んできて、灰色の玉石に落ちた。
陳新はぽかんとなり、一体何かあったかがわからないようだ。そして、体を下げて、女の子を抱き上げ、「おい、似萍、どうした、起きろ、起きろ」
しかし、どう呼ばれても女の子は反応がなく、目を閉じて、全身の力が抜かれた。
次第に、彼はわかったように、耐えず号泣し始めた、泣きながら「彼女が死んだ、死んだよ。僕が殺した、僕だ。どうしよう、どうしよう」
他の二人はようやく走ってきた、一人は陳新から気を失った女の子を奪い、もう一人はきつく陳新をパンチで打った。陳新は地面に転んだ。




