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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
89/90

第一歩

偵察用昆虫型ロボットの性能はかなり優秀だった。


攻略拠点を隅々まで検索した結果、先ずは俺達の空腹をなんとかしなければならないという結論になり敵食料庫付近までポッドを移動、後はサッグが手掘りでなんとか敵食料庫までの穴を掘りきった。


「おい・・・コレを食べるのか?」


「他に食料は無いからな」


敵の大要塞基地惑星エレロンダ地中宮殿の内部には、大きく別けて宇宙空港、食料庫、育成室、訓練場、兵舎、王宮に区切られていた。

宇宙空港には巨大な戦艦からポイズンアントやデスビーに引き摺られるように彼らの何倍も巨大な宇宙人の死体や生け捕りした捕虜が鮮度に合わせて食料庫に運び込まれていた。


完全に死んだ個体は食料庫でミンチにされ肉団子状にされ彼らの幼体の餌にされ、また捕虜個体は未熟な成体未満の個体達の訓練に充てがわれていた。


肉ダンゴの保管庫に小さな穴を開けて拝借した肉団子を前に俺たちは逡巡したが食してみれば非常に美味だった。


「これが昆虫惑星に潜入するために作られた昆虫型ミュータントとしての味覚性能だとすれば、ヒューマンゲリラ同盟には感謝だな」


悪辣な状況に突撃させられている事は脳筋のイクイゴには何とも感じないようだ。


かなり大量の肉団子の中から、それなりの量を拝借したが、所詮は3人分の食料、俺達の存在が発覚することは無いだろう。


「さて、いよいよコイツの出番だな」


俺は目の前の巨大なポットを再度見つめる。

そして視界に浮かぶステータスには


ミュータント製造機

名称 「台所」

エネルギー残量 1624


と表示されていた。


「よっ」


パネルを操作して

出てきたのは小さなスライム。


「サッグ、イクイゴ、俺はまず僅かなエネルギー消費で得られるスライムをこれからこの環境下で育成していく」


「おう」


「主様、我々はどうすれば良いでしょうか?」


「まず、俺たちの拠点を3つに分散する」


「分散?」


「ああ、3人で協力するメリットも確かにあるが、今回は拠点を分割することによる全滅リスクを極力減らしたい。何と言っても我々は3人だ。今後、攻勢に転じる時に保険を常にかけておきたい」


「まぁ反対はねーよキングの好きなようにしろや」


「主様の仰せのままに」


「まずは、サッグとイクイゴで手掘りで拠点を広げてくれ、図案は用意した。俺はその間はこの場でエネルギー調達をしながら攻勢に出るための手駒の作成を育成を進めていく」


「おーけー任せたぜ!」


「主様、おまかせくださいませ」


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